バナナの保存はどれが正解なの?
バナナはどのように保存するのがよいのでしょうか。
「冷蔵はダメ」とか「常温だと追熟が早い」など・・・。どこに、どう保存すればよいのか迷いますよね。
実は、バナナは「常温」「冷蔵」「冷凍」それぞれに適した保存方法があります。ここでは、ほんのちょっとの工夫でおいしく長持ちさせる、バナナの保存方法をご紹介します。
【バナナの保存方法】一番のおすすめは常温保存!
買ってきたバナナをすぐに冷蔵庫に入れてしまう人も多いのでは?
バナナの保存に適した温度は、約15〜20℃。南国育ちのバナナは、常温で風通しの良い環境での保存がおすすめです。
【バナナの常温保存】直置きはNG!? 山置きとは?
バナナをキッチンや机、カゴなどに直置きすると、底面に触れている部分に負荷がかかり、傷みが進んでしまいます。
定番のバナナスタンドが便利!
バナナは吊るして保存すると、部分的に負荷がかかるのを防いで、傷むスピードを遅らせることができます。バナナスタンドを使えば、インテリアにもなるので、一石二鳥ですよ!
バナナスタンドがない場合は、置き方を工夫して!
上で説明したように、直置きすると触れている部分から早く傷んでしまうもの。そんな状況を防ぐために、吊るせないときはバナナを山型に伏せて置くのがよいでしょう。
バナナを房から切り離して1本1本に
バナナは自らエチレンガスを発生させます。エチレンガスとは、植物から分泌される植物ホルモンの一種。エチレンガスには果物を熟成させる働きがありますが、劣化を早める原因にもなってしまいます。房に何本もバナナが付いている状態では、密接している他のバナナにもエチレンガスの影響が出て、熟すのを早めてしまうのだとか。そのため、1本1本を切り離すことで、バナナ全体が熟すスピードを緩やかにすることができますよ。
【バナナの冷蔵保存】冷蔵庫に入れる際には、ひと工夫が必要
冷蔵庫で冷やしたバナナはおいしいですが、「冷蔵庫でバナナを保存すると、黒くなる」と聞いたことはありませんか?
南国育ちのバナナは、13℃以下の寒い場所では低温障害にかかってしまうためです。皮の細胞が壊れてしまい、酵素の働きが活性化することでポリフェノール(抗酸化物質)が酸化され、皮が黒くなります。
バナナを冷蔵保存すれば常温より若干長持ちさせることが可能ですが、おいしく保存するには、バナナを冷気から守ることが大切です。冷蔵庫で保存する場合は、次にご紹介する方法を参考にしてみてください。
※皮が黒くなっても、中の果肉がきれいであれば食べても問題はないそうです。
※バナナは13℃以下になると熟成が止まってしまうので、青いバナナはしばらく常温で保存し、茶色〜黒の斑点(シュガースポット)が出た後に冷蔵庫に入れるのがおすすめです。
バナナを新聞紙に包み、冷蔵庫の野菜室へ
バナナを新聞紙で包めば、冷蔵庫の野菜室で保存できるそうです。新聞紙で包むことで冷気を避け、空気に触れるのを防ぐ効果があり、長持ちさせることができるのだそう。ただし温度が低過ぎる場合や、長期間の保存は向かないので気を付けましょう。
【バナナの冷凍保存】冷凍なら長期保存も可能!?
バナナは冷凍保存もできるんです。冷凍する際は、以下の方法がおすすめですよ。
・1本ずつ皮をむいて、ラップに包んで保存する。
・一口大に切って、重ならないようにタッパーに並べて冷凍する(製氷皿を利用するのもおすすめです)
冷凍バナナの活用方法は?
冷凍バナナは凍ったまま食べてもおいしいので、お子さんのおやつにもおすすめです。凍ったバナナをジュースやスムージーなどの材料にするのも、手軽に使えていいですね。
バナナの保存期間や食べられるバナナの見分け方
バナナはどれくらい保存できるのでしょうか。日本バナナ輸入組合さんによると、保存時の温度や湿度、バナナの状態によって保存期間は大きく異なるそうです。皮の色味や状態を見て、食べられるかどうか確認しましょう。
バナナの果肉まで黒くなっていたら・・・
バナナの皮が黒くても、果肉が白い状態であれば問題ありません。ただ、バナナの果肉まで黒くなっていたら、味や食感も劣化していることが多いので、少しでも不安を感じたら食べるのはやめておきましょう。生産地から輸送する際の衝撃やダメージ、過熟、腐敗などが原因のようです。
バナナの軸の部分が白くなっている?
バナナの軸が白くなっているのは、カビの可能性が高いようです。中までカビていないようなら、皮を向いて食すことが可能です。購入したらすぐに袋から出して、風通しの良いところに置いておきましょう。
バナナのおいしい食べ頃は?
バナナは熟成するほど、青→黄色→茶色と皮の色が変化していきます。こうした皮の色の変化から食べ頃を判断する基準として、バナナのカラーチャートというものがあるんです。各段階のカラーチャートの中で、食べ頃の状態のものを順番にご紹介します。
グリーンチップ
先端が若干青くなっているバナナです。店頭に並んだばかりの時は、この「グリーンチップ」と言われる状態のものが多いのだとか。
フルイエロー
全体が熟成して黄色くなった状態です。甘みもあり、バナナらしい味わいを十分楽しめます。
スター
表面に茶色い斑点(シュガースポット)が所々に出ている状態です。甘みが強く芳醇な香りも味わえます。
ダップル
スターがさらに熟成すると、このダップルという状態になります。シュガースポットが全体に現れ、全体が茶色くなります。バナナの熟成の最終段階です。
バナナは携帯にも便利?
一年を通して入手しやすく、皮をむくのに道具も不要、お値段も手頃なバナナは携帯するにもおすすめです。
離乳食期の赤ちゃんの外出先のお食事に
素材そのものの甘さ、果肉の柔らかさ、皮を簡単にむける手軽さを兼ね備えるバナナは、離乳食期のお子さんの携帯食にもぴったり。持ち運ぶ際はバナナケースなどに入れると、傷むのを防いで安心して持ち運ぶことができますよ。
お弁当のデザートで栄養補助
お弁当のデザートにも手軽なバナナ。切ってそのまま密閉容器などに入れると黒くなってしまうので、表面にレモン汁をかけるなどして変色を防ぎましょう。
「バナナ」をおいしくいただくレシピまとめ
おわりに
手軽さとそのおいしさが魅力のバナナ。ビタミン、ミネラルなどの栄養素も豊富なので、おやつにも最適。お菓子作りにも手軽に使えて重宝します。正しく保存して、おいしく食べてくださいね。