【節約術の前に】キャンプで気づいた、ガスコンロの便利さ
実は最近、ある体験から、本当に基本的なことのありがたさを、噛み締めたのでした。それはガスコンロのこと。
鍋や調理道具など、キッチンアイテムから考えていくことが多かった、「台所の炎の力」ですが、今回は少し切り口を変えて、考えてみたいと思います。
久しぶりに家族で北海道に出かけました。湖畔のキャンプ場に着いてコーヒーを飲もうと、簡易ガスコンロに火をつけました。ガスボンベにフレームだけのゴトクをつけるという、超軽量の山道具です。
当日はそんなに風の強い日ではありませんでしたが、むき出しの炎は、ほんの少しの空気の動きでも熱が散って、コップ一杯のお湯がなかなか沸きません。コッヘル(キャンプ用の簡易鍋)のふたを閉め、あわててコンロを風の影響を受けにくい物陰に移しました。
メイン料理である、もやしとジンギスカンの炒め物は、それも楽しみですから、さすがにガスコンロを表に出して作りました。とはいえ食べている間も、奪われていく熱の「もったいなさ」が気になってしまい、翌日はアルミホイルのコンロカバーを買って、炎を囲んで料理をする始末。
比べる話ではないかもしれませんが、家庭のガスコンロがいかに熱効率を高めるように作られているか。むき出しの炎を屋外で使って、雷に打たれるように(大げさですかね! )気づいたのでした。でも本当です。
炎を高効率で使えるように、ガスコンロは進化し続けています。現在は技術の進化で炎の広がりが抑えられ、従来のものに比べ、高効率ガスコンロは熱効率がアップしています。
さて、更にガスコンロの熱をより効率的に使うコツを、いくつか拾い出してみました。が、これがまたキャンプでの体験を思い出すことばかりでした。
【ガスコンロの節約術1】炎ははみ出さないようにする
キャンプ場でついうっかり、鍋底からあふれるくらい炎をぼうぼう燃やしてしまいました。東京ガスのテレビCMを思い出し、鍋底にあわせて炎を調節。はみ出した熱は鍋の中に伝わらないのだそうです。これは無駄。
しかし、今思えばコッヘル(キャンプ用の簡易鍋)のまわりには水滴が付いていた! これもNGです。鍋の外側の水滴を拭きとるのも、省エネのコツです。これだけで熱効率が良くなったはず。水が付いたままだと、これを蒸発させるのに余計なエネルギーを使います。反省。
【ガスコンロの節約術2】鍋にはフタをする
あまりにも鍋の中の熱が奪われていく様子に、あわててコッヘルにフタをしました。これは多くの人が家庭で実践されているのではないでしょうか。
【ガスコンロの節約術3】必要なとき必要なだけお湯を沸かす
キャンプを始めてすぐに、深く考えずに水を入れてしまい、コーヒー1杯には微妙に多すぎるお湯を沸かしてしまいました。簡易ガスボンベのエネルギー量は限りがありますから、こういった小さな無駄が、切実に感じられます。
忙しい暮らしでは、気づかないことも多いのですが、考えてみれば家庭のガスコンロだって同じことです。ちなみに電気ポットで湯を沸かし、保温するよりもその都度お湯を沸かすほうが省エネです。
【ガスコンロの節約術4】ご飯をコンロで炊く
キャンプではもちろんご飯はコッヘル(キャンプ用の簡易鍋)で炊飯。2合程度なら10分の加熱で炊きあがりました。少し放置して蒸らし、久々の鍋炊きご飯を堪能。ひと味違うのですよね。
家庭なら、最近のガスコンロは「自動炊飯機能」が付いています。ボタン一つで炊飯でき、火加減を付きっきりで見ている必要は全くありません。少ないエネルギーでふっくらとしたご飯が炊きあがります。
おわりに
あなたが何気なく使っている家庭用のガスコンロ。どんなによく考えられているか。また、省エネのコツがいかに大切か。気持ちのいい季節、キャンプに出かけて、屋外でお茶をいれて、ご飯をつくってみてください。きっと痛感するはずです。
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