海外に行くと、日本よりもみんな外で食事をすることに慣れているなあ、と思います。
先日訪れたミラノでは、カフェやバールの前では人があふれんばかりに道にはみ出ていたり、ドイツでもカフェやレストランは外の席から埋まっていきます。シンガポールではホーカーズという屋台村が夜遅くまでにぎわっています。
10年くらい前、日本ではオープンカフェはごく限られたおしゃれな場所にしかありませんでしたが、最近では街の至る所にオープンカフェが増えてきました。
ペット連れの人も楽しんでいますね。
また最近は立ち飲みがブーム。繁華街で路上にあふれて飲みながら会話を楽しんでいる人も増えました。
海外では、屋外用の家具も進んでいます。
日本では、屋外用の家具は、キャンプ用品の延長のような家具が主流ですが、海外では、屋外用の「ラウンジ空間」のための、布張りのソファやダイニングテーブルといった家具がたくさん登場しているのです。
布張りのソファを屋外で使って大丈夫なの? と思いますが、雨に濡れても大丈夫で、乾くのも早い耐候性の生地が進化したことによって「屋外用の布張りソファ」が登場したのです。
さらにデザイン性の幅も広がり、自然と調和するものだけではなく、屋外に室内の世界感を表現できるような家具も増えています。
次の写真のチェアは、世界的に有名な屋外チェア「ビストロ」。実は125年前に生まれたというロングセラーですが、最近は色のバリエーションを24色に増やすなど、「屋外で色」という提案をしています。
また、次の写真は「パオラ・レンティ」という、カラフルな屋外空間を演出する、イタリアの家具ブランドです。写真は修道院の跡地の建物を活用したコーディネート例です。素敵ですね。
ソファに使われている生地は、もとは自動車の工業用のフェルトやロープ。その耐久性に注目し活用しているそうです。発想がユニークですし、こんなに色がたくさんあるのもすごいですね!
自然と調和することを好む日本人は、屋外で強い色を使う発想は出にくいですが、ヨーロッパは石の建物も多いので、映えますね。
今後も屋外空間は、ますますラウンジ化していきそうです。
そしてダイニング。
キッチンのそばにテラスや庭をつなげて、料理を屋外で食べる人も多いです。
屋外のダイニングテーブルで圧倒的に多いのは円形だそうです。座る人同士の距離が近く、親密感が出るようです。
園芸大国ベルギーのエクトレミス社からはこんなユニークな丸テーブルも。
こんな風にみんなで集います!
また屋外はスペースにゆとりがあることが多いため、室内では使えないようなビッグテーブルを置くケースも少なくありません。
最近人気のギャザリングテーブルスタイルです。4人掛けなどに分かれるのではなく、大きな一つのテーブルを分け合って座って、一体感を感じて親密感を高める座り方です。
屋外スペースに余裕がない都会の狭いテラスでも食事を楽しんでいるようです。下の写真はベランダのフェンスを利用して取り付けられるテーブルです。前述の 「ビストロ」のシリーズですが、アパルトマンの多いパリ向けかもしれませんね。
でも屋外で必ず人が集まってくる場所があります。
それはどこでしょうか。
それは炎のまわり。
原始の頃から、それは変わらず人間を引きつけるのですね。
写真で紹介の商品の問い合せ先
・フェルモブ(フランス)
・デドン(ドイツ)
上の2社の問い合わせ先
ニチエス
・パオラ・レンティ(イタリア)の問い合わせ先
アルフレックスジャパン
・エクストレミス(ベルギー)の問い合わせ先
ティストゥ