【台風の備え】は万全ですか?
台風への備えについてご家庭で話し合ったことはありますか? 日本では6月〜10月あたりが台風の多い時期です。たった数時間で甚大な被害をもたらす台風。ご家庭でしっかり備え、被害を最小限に食い止めるチェックポイントをご紹介します。
備えの「チェックポイント」は、以下の4つに分けてご紹介します。
- 「屋外」・・・戸締まりや、浸水、風への備え
- 「屋内」・・・停電やガス、水、窓などへの備え
- 「避難時」・・・避難時の備えと注意点
- 「日々の備え」・・・天気予報のこまめなチェックの必要性
台風以外にも、集中豪雨などの予報が出た時にも参考になる部分が多くありますので、ぜひ応用してみてください。
屋外:【台風の影響】のでやすい屋外の備えをチェック
台風などの備えは雨や風がひどくなる前に。そして台風が近づいてきたら、「屋外での作業は速やかに中止」しましょう。
〇窓や雨戸への備え
しっかりと鍵をかけ、必要に応じて補強などしておきましょう。とくに「網戸」などは小さな破れでも、台風の風によって大きな破損へつながることが。事前に補修しておくべきポイントです。
〇側溝やベランダなどの排水口の掃除
詰まったものを取り除いて水の流れを良くし、雨水が溢れ出すのを防ぎます。ベランダの排水がうまくいかないと、雨漏りなどの原因に。
屋外:台風による【浸水】への備え
戸建住宅や集合住宅1階などにお住まいの方、または地下駐車場をご利用の方は特に注意が必要です。
〇家財道具
高い位置へ移動させておくと万が一の浸水の際の備えとなります。
〇電気のコンセント類
漏電、ショート、感電の恐れが。コンセントを抜いておきましょう。
屋外:【浸水防止の備えとして土のうの配布・貸出】を行う自治体も
各自治体のホームページで「配布場所」や、必要に応じて各自で取りに行くことのできる「土のう」の設置場所を公表していますので、調べておくと安心です。土のうを取りに行く際は、砂がこぼれることを想定し、ビニールシートを用意して取りに行くとよいでしょう。
※以下のリンク、上段は目黒区の例ですが、土のうについて検索の際は「防災対策 市町村名」「土のう 市町村名」などで調べることができます。または、各自治体の土木課などに電話で問い合わせて調べることも可能です。
※土のうの積み方については以下のリンク、下段の市川市のリンクをご参照してみてください。
屋外:【洪水ハザードマップ】をチェックしておきましょう
日頃から「洪水ハザードマップ」を調べておくと、いざという時に役立ちます。以下のリンクは東京都の例です。お住まいの都道府県、市町村のホームページをご確認ください。検索の際は「洪水ハザードマップ 市町村名」などで検索してみてください。
屋外:飛ばされそうなものは外にありませんか?
〇自転車や三輪車はなるべく屋内にしまうか、しっかりと固定
「保管カバー、レインカバー」などは飛ばされやすく、あおられて横転しやすくなり、破損の要因につながります。
「お子さんの砂場の道具」なども、飛ばされやすいのでしっかり屋内で保管を。
〇屋外に出しているものをしまう
ベランダのビニールプールや、植木鉢、サンダルなどは室内にしまい、物干竿などは物干し台から外す。
〇お庭の植物は大丈夫ですか
庭の植木なども補強をしたり、長く伸び過ぎた枝は、台風の風で折れて飛ばされる危険があるので、適切な長さに切っておくことも必要です。
屋内:【停電】や【断水】【室内の安全】を備えのチェックに
台風での屋内の備えは以下の項目をチェックしましょう。
風による電線の断線で、「停電」や携帯電話などの「通信不良」など「ライフライン」への影響が考えられます。
〇非常用品の備えを確認
懐中電灯、携帯ラジオ(電池式)等、非常袋の確認。
〇特に小さいお子さんのいらっしゃるご家庭の備え
おむつや常温で与えられるレトルトの離乳食など、ベビー用品のストックも確認しておきましょう。
〇断水になった時の水の備え
飲料水を確保するほか、お風呂や洗濯機に水を張るなどし、生活用水を確保することが重要です。
〇室内の安全確保
「飛散防止フィルム」などをガラス窓に貼ったり、万一の飛来物に備え、カーテンやブラインドはおろしておきましょう。そして窓際に近づかないこと。
屋内:台風などでの停電時【ガスの利用】の注意点
停電中は換気扇が作動しないことや、夜間はよく見えず、ガス機器の操作を誤るおそれもありますので、ご使用については十分ご注意ください。
ガス機器をご使用になる場合には、必ず換気が確保されるようにしてください。
以下のリンクで、ご家庭のガス機器の備えをぜひご確認ください。
屋内:家庭用燃料電池「エネファーム」をお使いの方は
家庭用燃料電池「エネファーム」をご使用している方は、停電時発電機能があれば、停電になってしまっても、照明や通信機器が使える電力が確保できます。
※停電時にエネファームを発電させるには、都市ガスと水道が供給状況であることが必要です。
停電時の備えにも! 発電できるガス機器「エネファーム」とは?
地下に埋設されているガス管を通って各戸に供給される都市ガスや、1戸1戸にボンベで設置されるプロパンガスは、倒木や飛来物などで電線が切れてしまう電力に比べると、台風下の影響が少ないといわれています。実際に、2019年の台風15号、19号でも、電源供給が途絶えたため給湯は使えないけれど、ガスコンロは使えるという声が聞かれました。※
※乾電池式のコンロのみ使用可。100V電源のコンロでの使用は不可。
※停電中は換気扇が作動しないため、窓を開けるなど必ず換気を行いながら使用してください。
エネファームはガスと水道が供給状態であれば、発電中に停電しても電気とお湯をつくり出すことができます。前述の台風の時も、エネファームが発電したおかげで、スマートフォンの充電や照明が使えて安心した、という声もありました。
停電発生時のイメージ
最新のエネファームなら、レジリエンス機能が標準搭載されているので、停電した際、エネファームが発電中で、都市ガスと水道が供給されていればそのまま発電を継続でき、発電した電気とお湯を使うことができます。また、最大使用電力※まで、停電時専用コンセントから電気を利用することもできます。
災害下でもライフラインが生き残ってくれると、それだけでも心強いもの。機器の大きさや発電出力など、ご家庭のニーズに合わせてお選びいただけます。
ぜひチェックしてみてくださいね。
※エネファームの機種により異なります
避難:避難する時はどんなことを備えるべき?
もしも避難の場合は、持ち物は最小限に備え、両手が使えるようにしておきます。小さいお子さんがいらっしゃる方はなるべく抱っこ紐を使って避難しましょう。そして、台風が一番ひどい時の避難は避け、雨風ともに少し弱まった時に避難してください。
学校や公民館など、避難場所として指定されている避難経路の確認も備えとして重要。地震と同様、普段から家族で避難場所や連絡方法を話し合っておくことも大切です。
日々の備え:台風への備えは毎日の天気予報チェックから
ゆとりを持って台風へ備えるために、テレビやラジオの気象情報をまめにチェックしましょう。細かくチェックすることで、台風や雨雲の進路予測も早めに知ることできます。
日々の備え:【台風の上陸】ってどういうことを言うの?
日々備えるには、台風に関する用語も理解しておくとイメージがつきやすいかもしれません。
「台風の上陸」とは台風の中心が北海道、本州、九州、四国の海岸に達した場合を言います。
「台風が接近しています」という表現は半径300km以内に入ることを示します。300kmというとおよそ東京ー名古屋間ぐらいの距離ですね。
一般的に台風は上陸すると、勢力は弱まる傾向にあるようですが、まれに台風の速度が速いと勢力を弱めること無く接近・通過しますので、気をつけておきましょう。
おわりに
台風への備えとしては大きく4つ「屋外」「屋内」「避難時」「日々の備え」とチェックすることが大事ですね。
台風直前に慌てて備えるよりも、普段から気をつけたいポイントが多数あります。数時間で甚大な被害をもたらす台風。ぜひ自宅周辺の備えを見直しておきましょう。
参考 : 東京都消防庁「台風・大雨に備えよう」
参考 : 内閣府大臣官房政府広報室「大雨や台風の気象情報に注意して早めに防災対策・避難行動を行いましょう」
参考 : 気象庁「大雨や台風に備えて」
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