こだわりカレーをフライパンで作っちゃおう
男子料理ユニットつむぎやさんから、絶品レシピをご紹介いただきましょう。今回はフライパンでできる、カレーです。
男子が料理を始めた時に、真っ先にチャレンジするのはカレーではないだろうか。
そんなわけで『つむぎやの、フライパンマスターへの道』、第2回のテーマはカレーといきたい。
食べ慣れたいつものカレーもいいけど、一歩進んでオリジナル感あるカレー作りにチャレンジ。フライパンを使えば、短時間で作れて、しかも普段と違った味わいを楽しめる。気軽にチャレンジしてみよう。
本日のお品書き:モロッコ風トマトカリー
今回作るのは、『モロッコ風トマトカリー』。気軽に使えるトマト缶を使って、きのこのうまみを活かした欧風な味わいのトマトカレーを作る。
欧風? あれモロッコ風じゃないの、と思った人。焦らずに続きを読んで。
今回はトッピングのソースがさらに味の決め手になるのです。ヨーグルトとクミンを使ったエキゾチックな味わいのソースは、トマトカリーに絡まると、エスニックな味わいに。
簡単に作れるので、ぜひレパートリーに加えていただきたい一品だ。
材料としては以下のような感じだ。
◎トマトカリー(2人分)
にんにく・・・1片
玉ねぎ・・・1/2個
えのきだけ・・・50g
マッシュルーム・・・6個
ベーコン・・・2枚
ホールトマト(ダイスカット)・・・1缶(400g)
コンソメ(固形)・・・1/2個
オリーブオイル・・・適量
塩・・・少々
ローリエ(あれば)・・・1枚
カレールウ(フレークタイプ)・・・40g
コリアンダー・・・小さじ2(お好みの量)
牛乳(または豆乳)・・・50ml
ごはん・・・食べたいだけ
◎ヨーグルトクミンソース(作りやすい量)
プレーンヨーグルト・・・100g
クミン・・・大さじ1/2(お好みの量)
パセリ・・・2~3枝
塩・・・ひとつまみ
トマト缶を味のベースに。スパイスはあえて絞って。
このカレーのポイントは、トマト缶を使うこと。
カレーを作る際に、通常肉や野菜などを水とコンソメスープの素を加えて煮込む工程のところで、水の替わりにトマト缶を丸ごと使う。こうすることで、トマトソースをベースにしたようなうまみの凝縮した欧風の味わいになる。
トマト缶はダイスカットタイプを使うと、調理の際につぶす手間が省けて、より短時間で仕上げることができる。
さらにカレーと言ったらスパイスだ。みなさんスパイスをたくさん使えば使うほど、味に深みが出るというイメージを持っていないだろうか。
答えはもちろんイエス。しかし、おうちカレーの場合はまた別の正解がある。
市販のルウを使う場合は、それ自体にたくさんのスパイスが調合されていて、味のベースが確立されている。だから、たくさんスパイス使うのももちろんアリだが、使うスパイスの種類をあえて絞って、仕上げに多めに加える。そうすることで、アクセントとしてカレーの味の中に、スパイスを強く感じることができる。
今日はコリアンダーのパウダータイプをチョイスしてみたが、みなさんのお気に入りのスパイスを見つけて、仕上げに加えてみよう。
火加減に気をつけながら、フライパンでカレー作り。
まずフライパンにベーコンを並べ、にんにくとオリーブオイルを多めに入れて加熱する。油ににんにくの香りとうまみを引き出すために、火加減は弱火でじっくりと火を入れるのだ。
にんにくの香りが出て来たところで強火にする。
玉ねぎを入れ、塩を少々加え、玉ねぎを炒める。玉ねぎがしなっとしてきたところで、えのきだけとマッシュルームを入れて、さらに軽く炒める。
そうしたら、ホールトマトとコンソメ、ローリエを加え、トマトの果肉を崩しながら煮込む。
火加減は最初強めの中火。フライパンの中をグツグツ煮立たせながら、2~3分強めで加熱することで、酸味を飛ばしてあげる。そうしたら弱火にして、さらに3分ほど加熱する。
飲みかけの赤ワインなんかがあれば、ホールトマトを加える工程で50mlほど加えてあげると、より深みある味わいになる。もし家にあったら加えてみよう。
スパイスと牛乳で仕上げを。
煮込みが一段落したら火を止めてルウを溶かす。
ルウは、溶けやすいフレークタイプがオススメだ。
何故一度火を止めるかというと、ルウには小麦粉などカレーにとろみをつける成分が入っているので、グツグツに煮立っている状態の時に入れてしまうと、きちんと溶ける前に固まってダマになってしまう恐れがある。
丁寧に混ぜあわせたところで再び火を入れて、弱火で加熱してひと煮立ちさせる。
ここで仕上げスパイスとなるコリアンダーを加える。食べた時に、スパイスの味を感じられるよう、「多めかな」と思うぐらい、思いっきりよく加えてみよう。
それらを混ぜ合わせたところに、牛乳や豆乳を加えて馴染ませたら、カレーはフィニッシュ! あっというまに出来上がりだ。
そしてトッピングのソースをささっと作る。
プレーンヨーグルトに、クミンと刻んだパセリ、塩を加えてよく混ぜる。クミンが好きな人は多めにいれれば、よりエキゾチックな味わいを堪能できる。
さあ、アツアツのうちに召し上がれ。
トマトカリーだけで食べると欧風の味わい。これはこれで美味。そしてヨーグルトクミンソースをあわせていただくと、中近東にトリップしてしまうような、味の変化が楽しめる。
トッピングのソースは、いろいろなカレーに合うので、ぜひカレーライフに取り入れてくださいね。
最後に、温め直す際のポイントも。
フライパンに残ったカレーを温め直す場合は、カレーが煮詰まって味が濃くなってしまわないよう、牛乳などを少し加えて馴染ませてから、弱火で再加熱するといい。
「2日目のカレー」を味わうときにお試しあれ。