ここから本文です。

フライパンマスターへの道 [第2回] 男子料理ユニットつむぎやのカレー

料理上手を目指すにはまずフライパンをマスターすることから。男子料理ユニット、つむぎやさんから絶品レシピをご紹介いただきます。フライパンマスターへの道2回目は、男子料理の定番「フライパン deカレー」の巻です。

最終更新日:2024.9.27

目 次

こだわりカレーをフライパンで作っちゃおう

PIXTA

男子料理ユニットつむぎやさんから、絶品レシピをご紹介いただきましょう。今回はフライパンでできる、カレーです。


男子が料理を始めた時に、真っ先にチャレンジするのはカレーではないだろうか。
そんなわけで『つむぎやの、フライパンマスターへの道』、第2回のテーマはカレーといきたい。

食べ慣れたいつものカレーもいいけど、一歩進んでオリジナル感あるカレー作りにチャレンジ。フライパンを使えば、短時間で作れて、しかも普段と違った味わいを楽しめる。気軽にチャレンジしてみよう。

本日のお品書き:モロッコ風トマトカリー

今回作るのは、『モロッコ風トマトカリー』。気軽に使えるトマト缶を使って、きのこのうまみを活かした欧風な味わいのトマトカレーを作る。

欧風? あれモロッコ風じゃないの、と思った人。焦らずに続きを読んで。
今回はトッピングのソースがさらに味の決め手になるのです。ヨーグルトとクミンを使ったエキゾチックな味わいのソースは、トマトカリーに絡まると、エスニックな味わいに。
簡単に作れるので、ぜひレパートリーに加えていただきたい一品だ。

材料としては以下のような感じだ。

◎トマトカリー(2人分)

にんにく・・・1片
玉ねぎ・・・1/2個
えのきだけ・・・50g
マッシュルーム・・・6個
ベーコン・・・2枚
ホールトマト(ダイスカット)・・・1缶(400g)
コンソメ(固形)・・・1/2個
オリーブオイル・・・適量
塩・・・少々
ローリエ(あれば)・・・1枚
カレールウ(フレークタイプ)・・・40g
コリアンダー・・・小さじ2(お好みの量)
牛乳(または豆乳)・・・50ml
ごはん・・・食べたいだけ

◎ヨーグルトクミンソース(作りやすい量)

プレーンヨーグルト・・・100g
クミン・・・大さじ1/2(お好みの量)
パセリ・・・2~3枝
塩・・・ひとつまみ

トマト缶を味のベースに。スパイスはあえて絞って。

このカレーのポイントは、トマト缶を使うこと。
カレーを作る際に、通常肉や野菜などを水とコンソメスープの素を加えて煮込む工程のところで、水の替わりにトマト缶を丸ごと使う。こうすることで、トマトソースをベースにしたようなうまみの凝縮した欧風の味わいになる。

トマト缶はダイスカットタイプを使うと、調理の際につぶす手間が省けて、より短時間で仕上げることができる。

PIXTA

さらにカレーと言ったらスパイスだ。みなさんスパイスをたくさん使えば使うほど、味に深みが出るというイメージを持っていないだろうか。
答えはもちろんイエス。しかし、おうちカレーの場合はまた別の正解がある。

市販のルウを使う場合は、それ自体にたくさんのスパイスが調合されていて、味のベースが確立されている。だから、たくさんスパイス使うのももちろんアリだが、使うスパイスの種類をあえて絞って、仕上げに多めに加える。そうすることで、アクセントとしてカレーの味の中に、スパイスを強く感じることができる。

今日はコリアンダーのパウダータイプをチョイスしてみたが、みなさんのお気に入りのスパイスを見つけて、仕上げに加えてみよう。

火加減に気をつけながら、フライパンでカレー作り。

まずフライパンにベーコンを並べ、にんにくとオリーブオイルを多めに入れて加熱する。油ににんにくの香りとうまみを引き出すために、火加減は弱火でじっくりと火を入れるのだ。

にんにくの香りが出て来たところで強火にする。
玉ねぎを入れ、塩を少々加え、玉ねぎを炒める。玉ねぎがしなっとしてきたところで、えのきだけとマッシュルームを入れて、さらに軽く炒める。

そうしたら、ホールトマトとコンソメ、ローリエを加え、トマトの果肉を崩しながら煮込む。

火加減は最初強めの中火。フライパンの中をグツグツ煮立たせながら、2~3分強めで加熱することで、酸味を飛ばしてあげる。そうしたら弱火にして、さらに3分ほど加熱する。

飲みかけの赤ワインなんかがあれば、ホールトマトを加える工程で50mlほど加えてあげると、より深みある味わいになる。もし家にあったら加えてみよう。

スパイスと牛乳で仕上げを。

煮込みが一段落したら火を止めてルウを溶かす。
ルウは、溶けやすいフレークタイプがオススメだ。

何故一度火を止めるかというと、ルウには小麦粉などカレーにとろみをつける成分が入っているので、グツグツに煮立っている状態の時に入れてしまうと、きちんと溶ける前に固まってダマになってしまう恐れがある。

丁寧に混ぜあわせたところで再び火を入れて、弱火で加熱してひと煮立ちさせる。

ここで仕上げスパイスとなるコリアンダーを加える。食べた時に、スパイスの味を感じられるよう、「多めかな」と思うぐらい、思いっきりよく加えてみよう。

それらを混ぜ合わせたところに、牛乳や豆乳を加えて馴染ませたら、カレーはフィニッシュ! あっというまに出来上がりだ。

そしてトッピングのソースをささっと作る。
プレーンヨーグルトに、クミンと刻んだパセリ、塩を加えてよく混ぜる。クミンが好きな人は多めにいれれば、よりエキゾチックな味わいを堪能できる。

さあ、アツアツのうちに召し上がれ。
トマトカリーだけで食べると欧風の味わい。これはこれで美味。そしてヨーグルトクミンソースをあわせていただくと、中近東にトリップしてしまうような、味の変化が楽しめる。

トッピングのソースは、いろいろなカレーに合うので、ぜひカレーライフに取り入れてくださいね。

最後に、温め直す際のポイントも。
フライパンに残ったカレーを温め直す場合は、カレーが煮詰まって味が濃くなってしまわないよう、牛乳などを少し加えて馴染ませてから、弱火で再加熱するといい。
「2日目のカレー」を味わうときにお試しあれ。

あわせて読みたい

フライパンマスターへの道 [第1回] 男子料理ユニットつむぎやの絶品親子丼

フライパンマスターへの道 [第3回] 男子料理ユニットつむぎやの「唐揚げにチャレンジ」

  • この記事監修者

    つむぎや

    金子健一とマツーラユタカからなる2人組フードユニット

    つむぎや

    「食を通して、人と人とを、満ち足りたココロをつむいでいく」をモットーに、和食ベースのオリジナル料理を、書籍や雑誌、イベントなどを通して提案している。 がっつり! 粉ものごはんの本(主婦と生活社)『食べるスープ』(グラフ社)『つむぎやのコンロ1口、絶品ごはん』(成美堂出版)など著書多数。春にリリースした『和食パスタ100』(主婦と生活社)、この秋に発売した新刊「がっつり! 粉ものごはんの本」(主婦と生活社)、金子健一が参加した「輸入食材使いこなしレシピ」(成美堂出版)が好評販売中。

    つむぎや

    もっと見る
SNSでこの記事をシェア
FacebookX(旧Twitter)LinenotePinterest

コピーされました

公開日:2016.3.30

最終更新日:2024.9.27

※この記事に含まれる情報の利用は、お客様の責任において行ってください。
本記事の情報は記事公開時のものであり、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご注意ください。
詳しくは、「サイトのご利用について」をご覧下さい。

同じカテゴリのレシピ

広告)水とでんきの駆けつけサービス 新規加入キャンペーン
広告)東京ガスの太陽光発電

お気に入り追加

追加した記事は、お気に入り一覧でご確認いただけます。