はかり(キッチンスケール)・上皿自動秤の選び方とは?
キッチンスケールの選び方
上皿はなるべく大きく丸い方が、四角いものより物がのせやすいです。また、深い形の方が、平らなものより粉末状のものや転がるものを量るのに便利です。安定がよくはずれにくいものを選びましょう。
目盛りは細かく刻まれていて読みやすいもの。修正用のツマミは、目盛りを見ながらでも楽に回せるものがよいでしょう。
材質別の分類
保障について
上の図の備考欄にある、「□」や「◆」の注釈について、以下にご紹介します。
□:国(経済産業省)の検定に合格したものについては、上図の「検定証印」が押されています。
◆:計量法では、上記検定の対象になっていない計量器又は、検定を受けていない「一般消費者の生活の用に供せられると認められている計量器」(キッチンスケール)のうち、政令で定められているものについては規制がなされています。
これらは、いくつかの基準に適合していなければならず、またこの基準に適合したものについては、上の「家庭用計量器の表示(マーク)」が貼付されています。
正確にはかるには
皿の形状
上皿の形状はさまざまあります。
普段よくはかる物に応じて、使いやすい形状のものを選びましょう。
はかり(キッチンスケール)・上皿自動秤の使用時の注意点とは?
使用上の注意
・目盛りは常に0に合わせておきます。
・長時間材料をのせたままにしたり、ガスコンロの近くに置くのは厳禁です。
ぜんまいが伸びて正確に計量することが出来なくなってしまいます。
使用後のお手入れ
・基本的には、乾いた柔らかい布で空拭きします。油汚れがついてしまった時は、
柔らかい布に台所用中性洗剤を少量しみ込ませて拭き、再度水拭きまたは湯拭きします。
・皿は必ず本体から外して拭きましょう。
保管方法
・湿気や埃を避け、直射日光の当たらない水平な場所に保管します。
電子天秤の使用時の注意点とは?
使用上の注意
・水がかからないようにします。
・勢いよく物をのせることは避けます。
使用後のお手入れ
・本体は乾いた柔らかい布で空拭きします。皿は必ず本体から外して空拭きします。
・油汚れが付いてしまった時は、柔らかい布に台所用中性洗剤を少量しみ込ませて拭き、
再度水拭きまたは湯拭きします。
保管方法
・コンセントは外します。
・皿の上に物をのせたままにしないようにします。
長時間重みがかかっていると、変形して元に戻らなくなってしまいます。
・長期保管する場合は、本体から皿を外し、箱に入れて保管します。
はかりについてもっと知りたい! はかりのQ&A!
Q1. 目盛の調節ツマミは、頻繁に回しても大丈夫なのでしょうか?
A) 目盛りが回る範囲であれば、動かしすぎでの故障は心配ありません。
皿の上に容器をのせての0点調整ですが、調整ツマミは本来、皿の上に何ものせない状態を条件としていますので、できる限り避けます。また、針は基本的に±10目盛りの範囲でしか動かない為、重い皿などをのせますと、0点まで合わない場合もあります。
Q2. 故障の原因で一番多いのは何でしょうか?
A) 水気によって中のバネがさび、伸び縮みしにくくなることです。
皿にのっている棒をつたって、本体へ水が入らないように注意しましょう。
Q3. 点検する必要はあるのでしょうか?
A) 特にしなければならないという規定はありません。
ただし、商売に使用しているはかりに関しては、年に1度の定期検査が義務付けられています。
Q4. 部品を交換したい場合はどうしたら良いでしょうか?
A) 国家検定証印(◆)の押されている上皿自動秤については、はかり専門店で注文をとって部品交換しています。
例)カバー1枚だけ交換したい
500円程度家庭用のはかりの場合は、消耗品の要素が強いため、買い替えをお勧めします。
Q5. 秤量の小さいものが壊れやすいのはどうしてですか?
A) 秤量が100~200gのものは、1~2kgのはかりに比べて、小量のものをのせても、バネに加わる力が大きいためです。
おわりに
はかりはとってもデリケート。慎重な取扱いを心がけましょう。丁寧に扱えば長年の良いパートナーになってくれますよ。
出典 : 東京ガス「食」情報センター企画「料理道具100%活用百科」