階段下スペースが「モノの墓場」になっていませんか?

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階段下の空間を有効活用するための「階段下収納」。しかし、整理収納アドバイザーのFujinaoさんによると、その特性上、ここをうまく使いこなせていないことがよくあるそう。
「階段下収納は比較的大きい空間でありながら、かがまないと入れなかったり、奥のほうが狭かったりするため、一度収納したモノがたまってしまいがちです。奥のほうが見えにくく、管理しにくいため、いつのまにか『モノの墓場』になってしまいがちです」(Fujinaoさん)
「整理」と「収納」の違いとは?
Fujinaoさんによると、階段下収納という、モノの墓場になりがちなスペースを活用するためには、「整理」と「収納」を意識することが大事だそう。
「整理は家の中にあるモノが必要なモノか、不要なモノかを分別して、さらに、ジャンルごとに集めること。一方、収納は、整理して残った必要なモノを出し入れしやすく、定位置を決めて収めることです」(Fujinaoさん)
階段下収納をデッドスペースにしないためには、まず、収納したいモノ、あるいはすでに収納しているモノを要・不要、ジャンルで分けて整理を行うことが第一ステップとのこと。
階段下に収納するのに適したモノは?

提供:Fujinao
階段下収納は、収納のために使いやすく作られたスペースではなく、デッドスペースを収納にした場所です。それだけに、天井の高さやスペースの形状、置けるモノが限られていることもあります。
そんな階段下収納に収めるのに適しているモノについてFujinaoさんに伺いました。
「まず第一に階段下収納がどこにあるのかが重要です。リビングにある場合は、使用頻度が高いモノを収納することもありますが、基本的に階段下収納自体、収納スペースとして使いにくいことが多いです。そのため、使用頻度が低いモノ、ストックするモノ、大型でかさばるモノが適しています。
具体的には、ひな人形や季節飾り、暖房器具や扇風機などの季節や行事で使う使用頻度が高くないモノや、旅行のときにしか使わないスーツケース、大掃除で使うような掃除用具、かさばるアウトドアグッズ、レジャー用品なども挙げられます。また、調味料やトイレットペーパーなどのストック、アルバム、日記、捨てられない思い出の品、防災グッズを入れている方もいます」(Fujinaoさん)
逆に、階段下収納に向かないのはどのようなモノでしょうか。
「取り出しにくいことがあるため、毎日頻繁に使うモノ、細かいモノ、賞味期限が短いモノなどは向いていないと感じます」(Fujinaoさん)
狭くても低くても変形でも大丈夫! プロ直伝の階段下収納アイデア

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階段下収納の広さ、形状、位置などは各家庭でさまざまです。そのため、実際に何を収納するのか悩むところです。
Fujinaoさんに、階段下収納を適切に活用するためのアイデアを伺いました。
スペースの形状によって収納するモノを決める
「まず収納のアイデアを考える際は、その収納の特徴を理解する必要があります。判断材料になるのは、高さ、奥行き、天井の形、照明の有無、湿気のこもりやすさ、扉の有無、棚の有無です。それによって入れられるモノ、入れられないモノが分けられます。家の階段下収納の特徴に合わせて、無理なく入れられるモノを選ぶようにしましょう」(Fujinaoさん)
中が丸見えの場合はカゴやボックスで目隠し
階段下収納は、使用頻度の低いモノや生活感のあるモノを収納することが多くなるため、基本的には「見せる収納」には不向きです。扉があれば閉めておけば問題ありませんが、中が見えてしまう造りの場合はどうすればいいのでしょうか。
「カゴやボックスを活用して、中身が見えないようにして収納するのがいいと思います。白いファイルボックスや木製のすてきなカゴなどを使うと、すっきりするでしょう。ただ、同じボックスがずらりと並んでいると見た目はよいですが、中に何が入っているのかがわからなくなりがちです。その場合はラベリングが必要だと思います」(Fujinaoさん)
モノを入れ替えるときは「全部出し・仕分け・収納」が基本
階段下収納のモノを入れ替えたいときには、どうすればよいのでしょうか。
「どのような片付けでも同じですが、モノを入れ替えるときは『全部出し・仕分け・収納』が基本です。まず階段下収納から一度すべてのモノを取り出して、必要なモノと不要なモノに分けます。
その後、さらにモノを種類ごとに仕分けして、使用頻度に応じて収納します。
家の中は、全部つながっているんです。家全体を想像しながら、モノの仲間を集めて収納計画を立てることが大切です。モノは仲間で集めておかないと、使いたいときに見つからないので新たに買い足すことになり、どんどん増えてしまいます」(Fujinaoさん)
階段下に収納する際のポイント
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ただ収納できるモノを収納するだけでは、モノの墓場になってしまう危険性が高いのが階段下収納です。そうならないためのポイント5つをFujinaoさんに教えていただきました。
ポイント1. 使用頻度でモノの場所を決める
「モノを入れる順番が大切です。例えばひな人形や大型のキャリーケースなど、使用頻度が低くて大きなモノを奥に入れます。よく使うモノは手前に置いたり、出し入れしやすい高さに置きましょう。ゴールデンゾーンと呼ばれる肩から腰ぐらいまでの高さが、最も出し入れがしやすい収納の一等地です」(Fujinaoさん)
ポイント2. グループ分けし、ラベリングする
「収納の基本として、モノはグループごとにまとめて置くことがポイントです。例えば洗剤チーム、季節の飾りチームというように、用途が同じ仲間やジャンルでまとめて収納するようにすれば、モノの定位置が決めやすくなります。そして、『○○チームのモノだからあそこに行けばあるな』とわかるので探し物も減ります。どこに何があるのかわかるようにラベリングしておくのも大切ですね」(Fujinaoさん)
ポイント3. モノと人の動線を確保する
「階段下収納は、天井が傾いていたり狭い場所があったりするので、奥に収納したモノが取り出しにくくなることもあるでしょう。それを防ぐために、人が一人通れるスペースを空けておくようにしてください。狭い場合は、片側の壁だけを埋めるようにしておくほうがよいでしょう。手が届きにくい場所に置いたモノはそのまま放置されがちです」(Fujinaoさん)
ポイント4. 取り出しやすさを考えたグッズを選ぶ
「作り付けの棚がなく広い箱のような階段下収納の場合は、棚を入れるとモノの整理がしやすくなります。簡単なものだと、カラーボックスやスチールラックも便利ですね。こだわりたい方は、DIYでぴったりサイズに作るのもいいかもしれません。非常に狭く、人が入れるようなスペースがない場合は、キャスター付きの収納ボックスなどを使って、収納物を引っ張り出せるようにするのも一つの手です」(Fujinaoさん)
ポイント5. 暗い場所には照明を設置
「階段下収納は暗くて内部がよく見えないこともあります。そういった場合は照明を設置するのがおすすめです。中がよく見えないと、どうしてもせっかくの収納を活用しなくなってしまいます」(Fujinaoさん)
困ったときにはプロに相談することも視野に入れて

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整理、収納の仕方はわかっても、なかなか手につかない。何を収納すべきか悩み、時間がかかってしまう。そういう場合は、どうすればいいのでしょうか。
「お片付けは、自力でできると思っている方が多いですが、実際は自力でやろうと思って、何年もかかっている人が少なくありません。なので、プロに依頼したほうが早く済むことが多いと思います。例えば私の場合は、大体4時間ぐらいで1部屋の片付けを完了させます。そのため、一般的な3LDKや4LDKの片付けの場合、プロだと3、4回で家全体が片付いてしまうんです。しかも、プロは知恵を出して収納システムを一緒に作ってくれます。サービス形態にもよりますが、アドバイスしながら、一緒に作業してくれるのもメリットですね」(Fujinaoさん)
プロはどのように探して、依頼すればよいのでしょうか。
「現在は全国にお片付けのプロが大勢いますので、地域名と『片付け』や『整理収納アドバイザー』といったキーワードで検索するとよいと思います。ただアドバイザーによってやり方は全然違うので、その中で自分と相性が合いそうな人を探すことは必要だと思います。ぜひ気軽にご依頼ください」(Fujinaoさん)
キレイが続く収納のためにできること
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整理整頓されて、使いやすくなった階段下収納。そのキレイを長続きさせるコツもFujinaoさんに伺いました。
「モノの定位置が決まってシステムが整っても、日にちがたつとどうやっても散らかってしまいます。そうならないようにするには、散らかったモノを毎日リセットする習慣を身につけることが大切です。
例えば、朝出掛ける前と夜寝る前の5分だけでいいので、出しっぱなしにしたモノを片付けることを習慣にする。毎日リセットして、散らかりをため込まないようにしましょう」(Fujinaoさん)
片付けの時間を習慣化したうえで、さらにもう一点、ポイントがあるそう。
「毎日片付けをしているけど、以前よりも時間がかかるようになってしまった、引き出しが閉まらない、中身がはみ出してしまうといったときは、モノを減らすことや整理の見直しが必要になります。
モノは増えれば増えるほど管理が大変です。だからこそ、お片付けが苦手な人こそ、モノを減らし、片付けに使う時間も減らすとよいでしょう。
また、余分なモノを減らすことで、お気に入りのモノのみ残るので、お片付けも楽しくなりますよ」(Fujinaoさん)
Fujinaoさんに以前取材させていただいた以下の記事では、モノを管理するポイントなどについて詳しくご紹介しています。参考にしてみてくださいね。
ライフスタイルが変化した際は収納を見直す
「子どもが増えた、就職して家を出た、転職した、新しい趣味ができたなど、ライフスタイルが変化したときは、収納を見直すタイミングです。不要になるモノが出てくるからです。
このタイミングで一度、収納に入っているモノ全体を見て、いらないモノを減らすようにしましょう」(Fujinaoさん)
おわりに
せっかくの収納なのにその形状や位置から、有効に使えていない家庭も多いと思われる階段下収納。しっかりと活用し、キレイな状態を保ち続けるコツを整理収納アドバイザーのFujinaoさんに伺いました。収納するモノや位置をよく考える、モノをグループ分けして収納するといったことは、階段下収納に限らず、家全体の収納にも応用できることです。快適な暮らしのためにぜひ参考にしてください。




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