おいしいハイボールをおうちで作ろう!
「ハイボール」とは、「ウイスキーのソーダ割り」のこと。どんな料理にも合いやすく、糖質が少ないことから女性にも人気のお酒です。ハイボールはおうちで簡単に作ることができますが、せっかくならお店で出てくるようなおいしいハイボールを味わいたいですよね。
そこで、アサヒビール株式会社のワイン・スピリッツマーケティング部で「ブラックニッカ」のブランドマネージャーを務める坂本さんと、「ジャックダニエル」のブランドマネージャーを務める岸本さんに、ハイボールをよりおいしく飲むための作り方やアレンジ方法を教えていただきました。
ハイボールと相性の良い、おすすめの食材を使ったおつまみレシピもご紹介しているので、おうちで楽しむときの参考にしてみてくださいね。
ハイボールの魅力とは?
男女ともに人気の高いハイボールですが、どのようなところが人気なのでしょうか。坂本さんにハイボールの魅力を3つ教えていただきました。
【ハイボールの魅力1】飲みやすさ
坂本さん「ハイボールはおなかにたまりにくく、スッキリした飲み口が人気です。かつてお客さまにインタビューを実施した際にも、その飲みやすさから、ビールの代わりや、ビールを飲んだ後の2杯目にハイボールを飲むという声が多かったですね」
【ハイボールの魅力2】ウイスキーならではの味わい
坂本さん「ハイボールは、ベースのウイスキーならではの香りや味わいを楽しめるのが魅力の一つです。サワー系のお酒と比べて、お酒ならではの飲みごたえが楽しめます」
ハイボールはスッキリとした飲み口でありながらも、香りや味わいがバランスよく調和しているところも魅力です。ウイスキーごとに香りや味わいも変わってくるため、飲み比べをして自分に合うものを探すのもおすすめだそう。
【ハイボールの魅力3】体への負担が少ない
「ヘルシー志向な方が増えている中、ハイボールは糖質もプリン体も0に近く、ビール類に比べて体への負担が少ないです」と坂本さん。
体に気をつかいたいけれどお酒も楽しみたい、という方にはぴったりのお酒ですね。
ハイボールにおすすめのウイスキーとは?
ハイボールはウイスキーを炭酸水で割るだけのシンプルなお酒なので、ウイスキーが違えば、味わいも大きく変わります。
まずは、数あるウイスキーの中でも、ハイボールにおすすめのものをご紹介します。ウイスキーごとに風味や味もさまざま。ぜひ、自分のお気に入りのウイスキーを探してみてくださいね。
【ハイボールにおすすめウイスキー1】ブレンデッドウイスキー
ブレンデッドウイスキーは、モルト(麦芽)とグレーン(穀類)を組み合わせたウイスキーです。
ブレンデッドウイスキーにもさまざまな種類がありますが、初めてハイボールを楽しむ方や、気軽にお酒を楽しみたい方であれば、クセのない軽やかな香りと味わいのウイスキーを選ぶのがおすすめだそう。
坂本さん「ウイスキーの中でもスッキリとした味わいが特長です。ウイスキーの風味も強過ぎず、多くの方に受け入れられています」
【ハイボールにおすすめウイスキー2】テネシーウイスキー
アメリカンウイスキーの一種であるテネシーウイスキーは、甘みを感じやすく柔らかい味わいが特長です。味のバランスが良いため、ハイボールにもぴったりなのだそう。
岸本さん「他のウイスキーと比べ風味の骨格がしっかりとしているため、コーラやジンジャー割りでもテネシーウイスキーの香りが感じられます。ソーダ割り以外のアレンジをしたいときにもぴったりです」
【ハイボールにおすすめウイスキー3】モルトウイスキー
一般的なウイスキーというとブレンデッドウイスキーが主流ですが、モルトウイスキーはモルト(麦芽)のみを使用したウイスキーのことです。ブレンデッドウイスキーよりも香りや味わいが豊かに感じられるため、ハイボールにした時にもウイスキーの風味をより深く感じることができるのだとか。
おいしいハイボールの作り方とは?
次に、ハイボールの基本的な作り方を岸本さんに教えていただきました。気になるウイスキーの割合や、注ぎ方のコツなど、ポイントを押さえていつもよりおいしいハイボールを作りましょう。
【準備するもの】
・お好みのウイスキー
・冷えた炭酸水
・グラス
・氷
・マドラー
【手順1】グラスに氷をぎっしり入れる
岸本さん「ぎっしりと氷を入れておくことで氷が浮かんでこず、出来上がりも美しくなります」
【手順2】ウイスキーを注ぐ
岸本さん「ウイスキーの魅力を最大限に引き立たせる割合として、ウイスキーの度数や味の特徴にもよりますが、だいたい1:3~1:4程度がおすすめです。ウイスキーのおいしさを楽しめて、かつアルコール度数や口当たりの良さなどの飲みやすさを追求した割合になります」
アサヒビール株式会社の中で最もよく売れているブラックニッカ クリアのアルコール度数は37度なので、1:3で割るとアルコール度数はおおよそ9%になります。
【手順3】冷えた炭酸水を注ぐ
岸本さん「グラスを傾け、炭酸水が氷に直接当たらないようゆっくり注ぎましょう。そうすることで、ハイボールの魅力である炭酸が抜けないように作ることができます」
【手順4】マドラーで軽く一回かき混ぜて出来上がり!
岸本さん「炭酸を注いだ時にほとんど混ざっているので、マドラーでひと混ぜすればOKです」
先にウイスキーを入れて、あとから炭酸を注ぐことで、自然に混ざるんだそう。逆に何度も混ぜてしまうと、炭酸が抜けておいしさが落ちてしまうので、気を付けましょう。
プロ直伝のおいしいハイボールの作り方をご紹介しました。
ぜひ実践して、いままでのハイボールとの味の違いを比べてみてくださいね!
ハイボールをさらに楽しむ! おすすめアレンジレシピ
おいしいハイボールの作り方を押さえたら、ワンランク上のアレンジレシピをご紹介します。
いつもとは一味違ったハイボールを、おうちにあるもので簡単に楽しむことができるんです。
今回は、数あるアレンジの中でも特に手軽にできるものをお二人に3つご紹介いただきました。
【アレンジレシピ1】フリージングレモンハイボール
坂本さん「クセのないクリアな飲み心地に、凍ったレモンの酸味を楽しめるアレンジです。すーっと冷たい喉ごしも特長ですね。また、レモンは皮にも風味があるので、丸ごと冷凍して使うのがおすすめです」
【準備するもの】
・お好みのウイスキー
・レモン
・ソーダ
・フリーザーバッグ
・氷
・おろし器
【手順】
1.半分に切ったレモンをラップに包んで、フリーザーバッグに入れて冷凍する。
2.凍ったレモンをお好みで適量すりおろす。
3.お好みのブレンデッドウイスキーで1:3の割合のハイボールを作る。
4.ハイボールにすりおろしたレモンを入れる。
【アレンジレシピ2】すだちサイダー
坂本さん「無糖ソーダではなくサイダーを使うことで、すだちの酸味とサイダーの甘味のバランスが楽しめます。すだちの香りがウイスキーの味わいを引き立ててくれるアレンジです」
【準備するもの】
・お好みのウイスキー
・すだち
・サイダー
・氷
【手順】
1.グラスにすだちを搾り入れ、そのまま実も入れる。
2.お好みのブレンデッドウイスキーを1:3になるよう注ぐ。
3.サイダーを注ぎ軽く混ぜる。
【アレンジレシピ3】コーラハイボール
岸本さん「コーラで割ったハイボールも飲みやすくおすすめです。コーラのようにしっかりした味の割材を使用する場合には、テネシーウイスキーのようにベースの味がしっかりしながらも、バランスの取れているウイスキーを使うのがおすすめです」
【準備するもの】
・お好みのウイスキー
・コーラ
・氷
【手順】
1.氷を入れたグラスにお好みのテネシーウイスキーを1:4になるよう注ぐ。
2.コーラを注ぎ軽く混ぜる。
ハイボールにぴったり! おすすめ食材とおつまみレシピをご紹介
ハイボールを飲む時には、おいしいおつまみも一緒に楽しみたいですよね。「飲み口がスッキリとしたハイボールは、どんな食材とも相性がいいんです」と話すお二人に、それぞれのおすすめを教えていただきました。
坂本さん「ハイボールはから揚げなどの揚げ物と、特に相性がいいですね。ハイボールはスッキリと飲めるので、脂っこいものを洗い流してくれる感覚があります。また、個人的には生ハムとスライスチーズを何枚か重ねるだけでできる『生ハムとスライスチーズのミルフィーユ』がお気に入りです。生ハムが持っている塩気もハイボールと相性が良く簡単なので、ズボラな私でもすぐに作れます(笑)」
また、岸本さんにもお気に入りを伺いました。
岸本さん「個人的には焼いたチーズと合わせるのが好きです。ハイボールは味の濃いものと相性が良いので、チーズの乗ったピザやチーズハンバーグと合わせるのもおいしいんですよ」
ここからは、坂本さん、岸本さんおすすめの食材を使ったおつまみレシピをご紹介します。ハイボールに合わせたおつまみを作って、よりおいしくハイボールを楽しみましょう。
【おすすめレシピ1】から揚げ
ハイボールと相性が良いと教えていただいたから揚げ。二度揚げることで外はカリっと中はジューシーに出来上がりますので、いつもとは違うから揚げのレシピを試してみたい方におすすめです。
【おすすめレシピ2】鶏の照り焼き
岸本さん「味付けとして甘辛いタレが合います。ハイボールは、意外と日本特有のうまみのある甘さにも合うんです」
ごはんが進む、甘辛ダレを絡めて仕上げる鶏の照り焼き。フライパンで手軽にできるレシピなので、夕飯のメインディッシュとしてぜひご参考にしてみてはいかがでしょうか。
【おすすめレシピ3】ブラウニー
坂本さん「チョコレートの甘さは、ウイスキーを作る過程で使う樽由来の甘さや、熟成感から来る甘さと相性が良いですね」
大人のおやつにもぴったりなブラウニー。お菓子作り初心者の方でも簡単なレシピなので、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
おわりに
おいしいハイボールの作り方やアレンジレシピについて、アサヒビール株式会社の坂本さん、岸本さんにお話を伺いました。「自分の好みの割合やアレンジを見つけられるのは、ハイボールの魅力」と坂本さん。ハイボールのおいしい作り方やおすすめのおつまみをご紹介しましたが、アレンジレシピで自分好みのハイボールを見つけるのも楽しみの一つですね。今までなんとなくハイボールを作って飲んでいたという方も、この機会におうちでおいしいハイボールを楽しんでみてはいかがでしょうか。