食洗機の掃除、していますか?
食器洗い乾燥機(以下、食洗機)は、食器洗いにかけていた手間がなくなり、時間を有効活用できると人気の家電の1つです。高温のお湯で洗えるため衛生的で、手洗いに比べて節水効果が高いのもメリットですね。
食洗機を長く愛用するには、規定量の洗剤を入れることと定期的な掃除が不可欠です。お手入れしないで使い続けると、洗い上がりが悪くなったり、カビやニオイ・水漏れが発生する可能性も。食洗機の掃除方法や頻度、使い方のコツに関して、食器洗い乾燥機を製造するパナソニック株式会社さんに伺いました。
食洗機に付く汚れの種類とは?
まず、食洗機の主な汚れは以下の2つです。
- 水に含まれているミネラル分・・・白い跡がつく原因
- 残さいや適正な洗剤量を使用しなかった場合・・・ニオイ・カビの原因
水に含まれているミネラル分は、食洗機に白い跡がつく原因になりますし、残さいや、洗剤量が少ないため分解することができなかった汚れは、ニオイ・カビの原因になります。
こうした汚れを防ぐために、食器についた残さいは取り除いてから食洗機に入れること、使用時には規定量の洗剤を入れること、また定期的に掃除する必要があります。以下で、食洗機の掃除すべきところを詳しくご紹介します。
【食洗機の掃除前の準備】お手入れは電源を切ってから!
まずは、お手持ちの食洗機の取扱説明書を読み、詳しいお手入れ方法や注意点を確認しましょう。
掃除する前には電源を切り、分岐水栓を閉め、運転終了後30分以上経ってから始めると安心です。
【食洗機の掃除箇所1】残さいフィルター
こまめに掃除しないと目詰まりし、洗い上がりの悪さやカビ・ニオイの発生、水漏れの原因になります。
掃除頻度
運転終了後に毎回
掃除方法
- 食器を置くかごを外す
- 残さいフィルターを取り外す
- 柔らかいブラシなどでこすり洗いする
- 元の位置に戻す
【食洗機の掃除箇所2】ヒーターカバー
カビやニオイの発生を防ぐために、ヒーターカバーもこまめに掃除しましょう。ヒーターカバーの内側に異物が入り込んでしまった場合は、販売店に連絡してください。
掃除頻度
卓上に設置するタイプの食洗機の場合
運転終了後に毎回
ビルトインタイプの食洗機の場合
月に1回
掃除方法
付着した残さいなどを取り除く
【食洗機の掃除箇所3】排水口カバー
卓上に設置するタイプの食洗機のみ掃除が必要な箇所です。
定期的に掃除しないと目詰まりし、洗い上がりの悪さやカビ・ニオイの発生、水漏れの原因になります。
掃除頻度
月に1回程度
掃除方法
- 食器を置くかごを外す
- 残さいフィルターを取り外し、排水口カバーを取り出す
- 中性洗剤を含ませた柔らかいスポンジで洗う
- 元の位置に戻す
【食洗機の掃除箇所4】庫内(パッキン・ドアの隙間・かご・排水ホース)
定期的に掃除しないと、カビやニオイの発生、水漏れ、変色の原因になります。
特に、パッキンが当たる面や、奥の樹脂部は残さいが付着しやすいです。念入りに拭き掃除をしましょう。水漏れの原因にもなるので、パッキンは引っ張らずに掃除してください。詳細はこちらをご覧ください。
掃除頻度
月に1回程度
掃除方法
- 食器を置くかごを外す
- よく絞った柔らかい布で水拭きする
- ドアの左右奥の隙間は綿棒などで掃除する
卓上に設置するタイプの食洗機の場合
パッキン・排水ホースに汚れやカビがある場合は、薄めた漂白剤を浸した布でパッキン・排水ホースを拭き、しばらく置きます。その後水拭きすると汚れが落ちやすいです。それ以外の部分では、漂白剤や洗剤、クレンザーは使わないようにしましょう。
ビルトインタイプの食洗機の場合
パッキンはよく絞った柔らかい布で拭きましょう。漂白剤は使用しないでください。
【食洗機の掃除箇所5】回転ノズル
目詰まりを防いで、洗い上がりの良さを維持するようにしましょう。
掃除頻度
月に1回程度
掃除方法
以下の手順はパナソニックさんの商品の場合の手順です。メーカー・機種により分解の手順は異なるため、取扱説明書をご確認ください。
- 中央部を持って真上に引き抜く
- パーツを分解できるところまで分解する
- それぞれの部品を水洗いする
- 回転ノズルを拭く
- 元通りに設置し、回転ノズルがスムーズに動くか確認する
【食洗機の掃除箇所6】庫内
定期的に食器を入れずに洗浄運転をすることで、庫内の汚れを防ぐことができます。庫内が水アカで白く汚れてきたら実施しましょう。
掃除頻度
卓上に設置するタイプの食洗機の場合
月に2~3回または気になったとき
ビルトインタイプの食洗機の場合
月に1回
掃除方法
- 食器を入れずに、食洗機専用洗剤を標準使用量の2倍量入れる
- お手入れコースまたは強力コースの乾燥なしで運転する
※コース名はメーカーや機種により異なります。
【食洗機の掃除箇所7】操作パネルなど表面
操作パネルが汚れていると、操作ができなくなる場合があります。汚れていたら適宜掃除しましょう。
掃除頻度
月に2~3回または気になったとき
掃除方法
- よく絞った柔らかい布で水拭きする
- 柔らかい布で乾拭きする
少量でも水分が残っていると操作パネルの反応が悪くなるそう。しっかり乾拭きしてください。
重曹やクエン酸を使った食洗機の掃除方法はOK? NG?
ネットでは、重曹やクエン酸などを使う食洗機の掃除方法が話題ですね。専用のクリーナーを使わなくても良いのでしょうか? パナソニックさんによると、どちらも控えた方が良いそうです。
重曹
重曹成分が固まって内部で溶け残り、動作不良を起こすことがあります。重曹の表示ラベルに「食器洗い乾燥機対応」と記載があっても使用しないようにしましょう。しかし、食洗機専用洗剤の洗剤成分の中に重曹成分が含まれている場合は使用可能だそうです。
クエン酸
クエン酸を使用した際に食洗機にどのような効果やトラブルが発生するか検証はしてないそう。食洗機メーカーによっては、誤った使用でのトラブルに関しては保証してもらえないケースもあります。お手持ちの食洗機の取扱説明書を確認して大丈夫な場合のみ使用しましょう。
食洗機をもっと有効活用! 正しい使い方とは?
使い終わった食器類を、ただ食洗機に入れるだけではキレイにはなりません。食洗機の正しい使い方もご紹介します。
【食洗機の正しい使い方 1】洗う前に準備をする
食洗機に入れる前に、以下のことをしておきましょう。
予洗い
- 焦げ付きや、食器にこびりついた汚れを落とす
- 色の濃いソース類を落とす
余分なものを取り除く
- 輪ゴム・魚の骨など手で取れるもの
- 細かい残さい
- 油の塊などひどい汚れ
【食洗機の正しい使い方 2】食器の入れ方を工夫する
お皿
- 汚れた面を内側に向ける
- お皿同士が重ならないように間隔を確認する
コップやお椀
- 汚れた面を下に向ける
- 底にくぼみがある場合は、少し傾けて入れる
【食洗機の正しい使い方 3】専用の洗剤を使う
食洗機には、手洗いのときに使う台所用液体洗剤は使えません。台所洗剤は泡立ちが良いため、食洗機で使うと泡が機外に漏れたり、泡の影響でノズルがうまく回転できなくなります。その結果、食洗機の故障に繋がる場合も。必ず食洗機専用の洗剤を使いましょう。
専用の洗剤は、タブレット・粉末・液体の3タイプがあります。お好みで選んでくださいね。
また、洗剤の量は洗浄コースに合わせて入れます。食洗機の説明書を読んで適量使いましょう。
食洗機で洗えないものとは?
便利な食洗機ですが、洗えない物もあります。食器のラベルで食洗機対応しているか、確認するようにしましょう。
例えば、割れやすいもの、熱に弱いもの、変色しやすいもの、ビン類などがあります。
取扱説明書に記載がなくて不安な場合は、食器の製造メーカーなどに確認してみてください。
おわりに
食洗機を使い続けるためには、定期的な掃除が欠かせません。正しい掃除方法と使い方で長く愛用してくださいね。
パナソニックさんでは、食洗機の掃除方法について動画でも紹介されています。
参考:パナソニック株式会社「食器洗い乾燥機 NP-TZ300 取扱説明書」
参考:パナソニック株式会社「食器洗い乾燥機のお手入れ方法」
安く、早く、写真で簡単に見積もりできます!
「東京ガスの機器交換」では、オンライン見積もりならではの価格の安さを実現!
写真と必要事項を入力いただければ、最短当日(日祝除く)でのスピード見積もりを行います。
販売価格は追加工事費込みで安心の明朗価格です。
多種多様な商品を取り揃えております。