インテリアの色をコーディネートするコツとは? 差し色はいくつまで?
NPO法人tadaima!を運営している家事シェア研究家で、子育て家庭のためのモヨウ替えコンサルタントの三木です。子育てを楽しみながら素敵な暮らしを手にするヒントをお伝えします。
新居に買うカーテンや家具、どう選んでいますか?
「私はアジアンテイストの部屋にする!」などハッキリした方向性を持っている人は、インスタなどでネタを探しやすいようですが、そうでない場合はインテリア選びに迷う方も少なくないようです。
特にインテリアをトータルでコーディネートする際は、色選びが難しいですね。
上のようにエメラルドグリーンに赤にピンクに・・・と好きな色を数多く取り入れた部屋は素敵ですが、色を多く取り入れて、かつうまく統一感を出すのは至難の業。プロなら大丈夫でも、一般の方の場合は色を多く取り入れすぎて部屋を狭く感じさせたり、ゴチャゴチャした印象を与えたりしがちなんです。
「センス良く色をまとめるのが苦手、でもオシャレな印象にしたい」。そんな方の場合、使う色を絞り込むのがポイント。インテリアコーディネートでどのように色を絞り込むのが良いのか、詳しくご紹介しましょう。
【インテリアコーディネートのコツ(シンプル編)】部屋のベースカラーでまとめる
センス良く色調をまとめるには、まず部屋自体のベースカラーをチェックします。ベースカラーとは、床や壁、建具(ドア・ドア枠・窓枠)の色のこと。上の写真のように似た系統の色でまとまっている部屋もあれば、濃い色と薄い色の2~3色がベースという部屋もあります。
カーテンや家具はベースカラーで揃えていく
上の写真がスッキリとして見えるのは、家具の色を建具や壁の色と合わせてあるから。同系色で揃えると、統一感が出て、スッキリとしたシンプルな印象になります。
【インテリアコーディネートのコツ(上級編)】テーマカラーやアクセントカラーを取り入れる!
ベースカラー以外の色も取り入れてインテリアをコーディネートすると、さらに個性的に仕上がります。
まずは、メインとなるテーマカラーを1色決めましょう。薄い色でも濃い色でも構いません。
例えば、上の写真では床のベージュ、壁の白、建具のブラウンベージュがベースカラー。このベースカラーと合わせて薄いグリーンをテーマカラーとして取り入れています。ソファやクッション、観葉植物などがテーマカラーですね。また、すべて同じグリーンだとしつこくなるため、一部ベースカラーも取り入れています。
テーマカラーの選び方
色の特徴として、寒色(青など)や中間色(緑など)を選ぶと開放感が生まれやすくなります。暖色系(赤など)は重厚感が出ますし、目に飛び込んでくる色なのでその家具の印象も強くなります。
まずは「部屋を開放的に見せたいか」「シックで重厚感のある感じにしたいのか」の2択で考え、家族で話し合うのがオススメです。
「アジアン風」や「ヨーロピアン風」「ナチュラル風」など、テイストで話し合うと意見が分かれがちですが、この2択で話し合う場合、ご家族で合意しやすいのも良い点です。
テーマカラーが最初から決まっているケースも・・・
なお、上の写真のように壁の一面をデザインクロスなどにしている場合、そのデザインクロスの色をテーマカラーとしてください。こうした場合、デザインクロスの壁の色や雰囲気をテーマにしながら配色バランスを考えるといいですよ。
差し色としてアクセントカラーを取り入れて、さらに印象アップ!
アクセントカラーは花やクッション、アートなど、ちょっとした場面で取り入れる色です。
一般的には「ベースカラーが70%、テーマカラーは25%、アクセントカラーは5%」を占めるとバランスが良いと言われています。
カーテンやロールスクリーンは面積が大きいのでテーマカラーにすると良いですよ。でもテーマカラーの割合を多くし過ぎるとのっぺりした印象になります。例えば、オレンジをテーマカラーにして、カーテンもソファもオレンジにしてしまうとバランスが崩れます。その場合、「ソファはベースカラーとオレンジのストライプ柄にする」など、ベースカラーを取り入れてバランスを作ると良いんです。
アクセントカラーの選び方
アクセントカラーはテーマカラーの反対色(補色)を選ぶと良いと言われています。
反対色(補色)とは、上の図(色相環)で対角線上にある色を指します。例えば、黄色をテーマカラーに選んだら、アクセントカラーは鮮やかな紺。
色のトーン(明るさや鮮やかさ)をベースカラーとテーマカラーで合わせると、統一感が出やすくなります。
【インテリアコーディネートのコツ】家具の買い足し方
家選びが先で家具を買うのは一番最後になるケースが多いと思います。間取り図を見ながら「このスペースをどう使いたいか」をまず考えましょう。
なんとなくリビングだからソファを置く、ダイニングテーブルを買おうとなりがちですが、暮らし方によって置きたい家具は変わります。
ただ、家具との出会いは運命的な場合もあります。どうしても欲しい家具があったら、そこから暮らし方を考えていくのもアリですよ。
【インテリアコーディネートのコツ】お金をかけるべき家具とは?
本来、一番大事にしたい部分にお金をかけるべきです。例えば、ソファでゆっくりビデオ鑑賞をするのが趣味ならソファとTVや音響にはこだわりたいですね。
ただ、子育て家庭では「ソファにお金をかけ過ぎないこと」をオススメしています。小さな子どもがいるとソファは汚れやすいため、高額なものを買うと余計なストレスの原因になりがちだからです。お子さんがある程度大きくなってから良いものを買えばいいんです。
子育て家庭だったらダイニングテーブルは大きくて使い勝手の良いものを選ぶと便利だと思います。子育て家庭では、ダイニングテーブルはご飯を食べる、リビング学習するなど用途が多く生活の中心になりやすいためです。
【インテリアコーディネートのコツ】やってはいけないNGとは?
上でご紹介したコツを実践してインテリアコーディネートをしているのに、なぜかダサいイメージに・・・。そんな場合はインテリアやファブリックのサイズ感がずれているかもしれません。
特にカーテンやクッションカバーなどはジャストサイズを選びましょう。カーテンが短かったりすると、ネガティブな印象になってしまいます。
また、隣に並べている家具の奥行きや高さがバラバラだと違和感を感じやすくなります。同じシリーズで揃えたりと工夫すると良いですね。
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