引渡し前確認とは?
前回は、壁配筋や工事中確認の様子をお届けしました。今回は引渡し前確認の様子をお届けしていきます。
引渡し前確認では、建主の最終検査に同行して問題がないかを見て回ります。
内容が盛り沢山のため、2回に分けてお届けします。
●今回・・・賃貸部分を中心とした建物のご紹介
●次回・・・引渡し前確認の内容について
それでは賃貸部分を中心とした建物のご紹介から。
建主が自転車好きなこともあり、自転車愛好家の住居や、SOHOとして使っていただくことをコンセプトにした賃貸マンションです。
写真は南向きのファサード。エントランスは地下1階扱いとなっています。
向かって右側の擁壁部分は、スチールの網かごの中に以前の建物を解体したコンクリートの塊がゴロゴロと入っていたりと、独特のアプローチが出来上がりました。
エントランスの両側の植え込みには、既存のモミジや新に植えられた木々が徐々に擁壁を覆うように枝垂れてくることでしょう。
屋上は、オーナーが利用する庭園として、広々した広場になっています。角地なので見晴しが良く、家族でBBQを楽しむ予定とのこと。お子さんは「お誕生日パーティーもできるね! 」と大喜びです。
賃貸部分は全10室で、33.21㎡と33.58㎡の2タイプがあります。
入口側にそれぞれ4帖のモルタル仕上げの土間が付いています。
土間には、各部屋共通でキャスター付きの棚が設置されていて、好きな場所で使えるよう
になっています。
靴箱として使っても良し。収納の中にも入れられるサイズに設計されているので、収納の中で使っても良しです。
角部屋の茶色の壁は、OSB板(木材を薄い削片状にしてから乾燥させ、熱硬化性接着剤とともに積層し、高温のプレス処理を経て強固な板材にしたもの)です。
部屋を借りた人が自分の好きなように棚板を取り付けられるように、縦の目地部分には、釘やビスが打ち込めるようになっています。40~50㎏の荷重にも耐えられるように設計されているそうです。
標準タイプ各部屋は、隣の部屋との界壁がコンクリート打ち放し仕上げになっています。
コンクリートに、ポツポツと凹んだ丸い穴には、自分で金物を取り付けて棚やフックを取り付けることが可能です。
壁全面を使って、自分仕様に演出することができますね。
この続きは、第4回でご紹介します。第4回は、引渡し前確認の後半です。引渡し前確認においてどんな指摘があり、それらをどう手直ししたのかをご紹介します。
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