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ハロウィンイメージ

10月31日はハロウィン! 由来や意味を知って楽しもう!

日本でも季節のイベントとして定着してきている10月31日のハロウィン(ハロウィーン)ですが、本来はどのような日なのでしょうか。なぜ仮装をするのか、なぜカボチャやお菓子が重要なアイテムなのか、ハロウィンをより楽しむために知っておきたいトピックスもご紹介します。

最終更新日:2024.9.17

目 次

ハロウィンの由来は? なぜ10月31日なの?

ハロウィン カボチャ

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日本でもすっかり定着した季節行事「ハロウィン」。でも、その由来を知っている人は案外少ないのではないでしょうか。ハロウィンの由来から日本に浸透するまでの道のりを解説します。

ハロウィンの起源は古代ケルトのお祭り

アイルランド・モナスターボイスのハイクロス

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ハロウィンの起源のひとつと言われているのは「サウィン」と呼ばれる、古代ケルト人の収穫を祝うお祭です。

ケルトの暦は冬の始まりの日である11月1日から新しい年になり、その前日の夜には、古い時と新しい時、闇と光、あの世とこの世が混じり合うと考えられていました。そのため、10月31日は死者のことを思い、あの世から訪れた死者をもてなして供養する日として大切にされていたのです。
特定の日にこの世に戻ってくる死者を生きている者が迎えるというところは、日本のお盆とも共通点がありますね。

その後、ローマカトリックが11月1日を諸聖人の日「All Hallows Day(オール・ハロウズ・デイ)」と定めてから、サウィンとハロウィンが重なっていきます。10月31日は、「All Hallows Eve(オール・ハロウズ・イブ)」と呼ばれるようになり、これが「Halloween(ハロウィン)」という言葉に変化していったと考えられています。

アメリカに渡って華やかに変身後、日本に上陸!

ケルトの文化圏で行われていたハロウィンがアメリカに伝わったのは1840年代のこと。この時期に多くのケルト系の人々が移民としてアメリカに渡ったことで、ハロウィンの風習がアメリカに持ち込まれました。そこでアメリカのパーティー文化とも融合し、ハロウィンは仮装やデコレーションなどを行う楽しいイベントへと変貌していきました。

日本にハロウィンが入ってきたのは1970年代です。アメリカ経由で伝わり、70年代にはおもちゃ専門店やチョコレートメーカーがハロウィン関連商品を発売。ファストフードショップでもハロウィンキャンペーンがこの頃から行われたりしました。しかし、当時の注目度は高くありませんでした。

その後、1983年には原宿で大規模なハロウィンの仮装パレードが開催され、1997年からは有名テーマパークでハロウィンイベントがスタートし、一気に季節イベントとしての知名度が上昇。ハロウィンを身近なものとして楽しむ人が増えてきました。

ハロウィンの豆知識 どこまで知ってる?

ハロウィンを楽しむ子供たち

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ハロウィンと聞いて誰もが思い浮かべる仮装やかぼちゃ。その由来をご存じでしょうか? つい人に話したくなるハロウィンの豆知識をまとめてみました。

「仮装」どうして怖い仮装をするの?

ハロウィンの仮装といえば、魔女や骸骨、悪魔に黒猫、お化け、コウモリなど、おどろおどろしいものが定番。なぜそんな仮装をするようになったのでしょうか。

前述したように、ハロウィンはケルトの大晦日にあたる日で、あの世とこの世がつながるため、異界から死者や魔物がやってくると考えられていました。それをなだめるために、あるいはそれと同類にみせることで襲われないようにする、あるいはより恐ろしいものを装って撃退する、などの目的でハロウィンの仮装が始まったといわれています。だから恐ろしい姿の仮装も多いのですね。

「かぼちゃ」をなぜランタンにするの?

ジャック・オー・ランタン

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ハロウィンの時期になるとよく見かけるのが「かぼちゃ」のデコレーション。中でも、オレンジ色のかぼちゃを顔の形にくりぬいて作ったちょうちん「ジャック・オー・ランタン」は、ハロウィンに欠かせないアイテムです。

実はこれ、アイルランドの伝説に関係があります。その伝説とは-
ジャックは大酒飲みで悪魔さえ騙してしまうほどの大嘘つき。ところが生前の行いの悪さから天国にも地獄にも行けなくなり、仕方なく悪魔からもらった火種をカブで作ったランタンに灯し、未来永劫、暗闇をさまよい続けることになってしまいました。

異世界や悪魔が登場するハロウィンらしい物語で、これがジャック・オー・ランタン(ジャックのランタン)の起源となりました。

元々アイルランドではカブでランタンを作っていたそうですが、アメリカに渡ったケルト系の移民にとってはカブよりもかぼちゃの方が手に入りやすかったことから、ランタンの材料としてかぼちゃを使うようになったのだとか。やがてそれがスタンダードとなって今の「ハロウィンといえばかぼちゃ」のイメージが確立したのです。

ハロウィンに「ジャック・オー・ランタン」を作る時には、こんな由来に思いを馳せてみても楽しいですね。

「Trick or Treat!」どんな意味の言葉なの?

ハロウィンを楽しむ子供たち

PIXTA

海外では、子どもたちにとってハロウィンはとても楽しみなお祭りです。
それがよく分かるのがアメリカのハロウィン。仮装した子どもたちが家々を訪れてお菓子をもらいます。

訪ねた家の玄関先で子どもたちは「Trick or Treat!」と言うのが定番です。
「お菓子をくれないといたずらするよ!」と意訳されることが多いのですが、元は「私をもてなさないと悪さをするぞ」という悪霊のセリフ。つまり、お菓子を渡すというもてなしをして穏便に立ち去ってもらうというやりとりなのです。

ハロウィンカラーの意味とは?

ハロウィン

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ハロウィンといえばオレンジや黒、紫などの色が思い浮かぶと思います。実はハロウィンで多く使われる色にも意味があります。

・オレンジ
オレンジはかぼちゃの色でもありますが、「収穫」の意味も表します。また、太陽の光をイメージした色ともいわれています。

・黒
黒は、ハロウィンが終わると訪れる冬の夜や、暗闇、死などをイメージした色といわれています。

・紫、緑、白
魔女やモンスター、お化けをイメージした色といわれています。

おうちでもハロウィンを楽しもう!

家族で楽しいハロウィン

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ハロウィンは子どもにとっても楽しみなイベント。おうちでも飾り付けや仮装をして楽しんでみませんか。

絵本を読む!

ハロウィンをテーマにした本やお化けがでてくる絵本を一緒に読むのもいいでしょう。

料理を作る!

ハロウィンレシピバナー

TOKYO GAS

また、ハロウィンをイメージした料理やスイーツをお子さんと一緒に手作りすれば、おうちハロウィンが一段と盛り上がりますよ。

おわりに

日本でもこれからますます盛んになっていきそうな季節イベント「ハロウィン」。知っておくと面白い豆知識や、お子さんと一緒にハロウィンを楽しむヒントをご紹介しました。毎年10月31日を、秋の特別な一日にしてみませんか。

参考:鶴岡真弓「ケルト 再生の思想―ハロウィンからの生命循環」(ちくま新書)
参考:アイルランド大使館「Ambassador of Ireland wishes everyone in Japan a Happy Halloween!」
参考:アメリカ大使館「アメリカのハロウィーン」

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公開日:2017.9.12

最終更新日:2024.9.17

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