【自由研究:太陽熱で給湯器】どんなことをするの?
お風呂や台所のお湯って、どうやって作られているか知っていますか。
多くのお宅では、「ガス」で沸かしたお湯を使っていると思います。
自由研究では「太陽の熱」を使ってお湯を作ってみませんか。お湯ができたら、実際に作ったお湯でお風呂で体を洗ってみましょう。普段体を洗うのにどれくらいお湯を使っているのか、知るきっかけにもなりますよ。
【自由研究:太陽熱で給湯器】準備
それでは早速始めてみましょう。
まずは、太陽熱給湯器に必要なものを用意します。
■用意するもの■
・水用の白いポリタンク 10リットル用 ※ホームセンターで売っています・黒い大きなエコバック
・温度計 ※料理用の温度計など(水温を測るのに使用します)
・洗面器やボウル(作ったお湯で身体を洗う時に使います)
【自由研究:太陽熱で給湯器】作り方
1. ポリタンクに水道水を入れます。
2. 湯温度計でポリタンク内の水の温度をはかります。
3. ポリタンクに黒いエコバックをかぶせます。
黒い色の方が、太陽の熱をたくさん吸収することができます。
4. ベランダや外など、日がよく当たるところに置きます。
5. 日中の間、ずっと日に当てておきます。
6. 夕方になったら、中の水をさわってみます。
水が温かくなっていますか? 温度計で温度をはかってみましょう。
7. ポリタンクをお風呂に持っていき、作ったお湯で身体を洗ってみましょう。
【自由研究:太陽熱で給湯器】まとめ方
実験が終わったら、結果をまとめてみましょう!
まとめ方のポイントを以下にご紹介します。
◯1. 太陽熱でどうやってお湯がつくれるかをまとめる
太陽熱給湯器の作り方と、どうやってお湯ができるのかに加え、太陽の光に当てる前と、当てた後でどれくらい温度が変わったか、温度の記録をまとめてみましょう。
また、その日のお天気と気温も記録しておきましょう。晴れの日、曇りの日、雨の日など、天気のちがう日にもやってみて、温度の違いを見てみるのもいいですね。
◯2. お風呂でどれくらいお湯を使うのかをまとめる
お風呂に持っていったポリタンクのお湯で、体を洗ってみましょう。
シャワーではなくてポリタンクだと、どれくらいお湯を使ったかがよく分かります。
何リットルくらい使ったのか見てみましょう。
体を洗う前と体を洗った後で、ポリタンクの写真を撮って比べてみるのもいいですね。
また、お湯を節約するにはどうやって洗ったらいいか考えながら洗ってみて、良いと思った洗い方をまとめてみましょう。
【自由研究:太陽熱で給湯器】大人の方へ:この研究のねらい
この自由研究では、ポリタンクに水を貯め、それを太陽熱でお湯にします。
それ自体は簡単ですが、ポリタンクをお風呂に運ぶときに、その「重さ」を実感できます。また自分で頑張って作ったお湯なので、子どもが節水しながら体を洗う方法を考えるきっかけにもなります。
今回のポリタンクは10リットルですが、シャワーを出しっぱなしにすれば、1分間で12リットルもの水が使われることも。ポリタンクの体験をすることで、お湯を出しっぱなしにしたり、むやみに石鹸を使ったりすることが少なくなるよう意識も生まれるのではないでしょうか。
また、こうした体験は、災害時の備えにも繋がります。
「水はとても重い」こと、「ガスなしでお湯を作るのは大変」なことを実感することで、水道や給湯器が使えなくなったときに、どんなに大変になるのか想像できるようになります。
そんな状況に陥った時にどうしたらいいのか、どんな備えが必要なのかを家族で考えるきっかけにもしてみてくださいね。
参考:東京ガス都市生活研究所「この夏の自由研究 ~太陽熱給湯器「手づくりソラモ2013」で「節水」意識が高まった~」
おわりに
太陽熱を使った、夏休みの自由研究アイデアをご紹介しました。簡単な手作り給湯器で、太陽熱のこと、水のこと、ガスのこと、そして防災のことなど、興味が広がるきっかけになるかもしれません。ポリタンクのお湯で身体を洗う、ぜひ家族でも挑戦してみてくださいね。
また、東京ガスのホームページや施設でもガスやエネルギーについて学べます。以下にご紹介するのでぜひあわせてご覧ください。
おうちのお湯はどうやって作られているか調べる
太陽の熱を使ってお湯を作る自由研究をご紹介しましたが、いつもは蛇口をひねったりしたら、すぐにお湯が出てきますよね。この機会に、どうやってガスでお湯を作っているのかなどを調べるのはいかがでしょうか。
東京ガスネットワークのWebサイト「おどろき! なるほど! ガスワールド」では、「ガス」がどういうものなのか、どこから来ているのかを調べることができます。
ガスが、家まで届く流れや、昔から現在、そしてこれからの使われ方について、動画やイラストで楽しく学べますよ。
【小さいお子さんから高学年まで】見て、触れて、感じながら学べる体験型学習施設
暮らしを支えるエネルギーやガスの役割や特長、環境問題を見て、触れて、感じながら学べる体験型学習施設はいかがでしょうか。
クイズや実験にチャレンジしたり、地球環境問題についても分かりやすく学習できますよ。
お子さんのお休み期間や週末には、体験型プログラムや季節のイベント等もあり、入館も無料です。小さいお子さんから高学年のお子さんでも楽しめます。
ぜひ、夏休みなどの自由研究にもお役立てください。
※臨時で休館している場合がございます。詳しくは下記ホームページにてご確認ください。