ドライアイスの効果的な使い方と注意点を知りたい!
アイスや冷凍食品を購入した時などに同梱してもらえる「ドライアイス」。
食品を冷やしてくれるドライアイスは、暑い季節だけでなく1年中便利ですね。正しい使い方と注意点を知って、上手に活用しましょう。
ドライアイスについて、以下の順にご紹介します。
● ドライアイスってどんなもの?
● 効果的な使い方
● ドライアイスを使う際の注意点
ドライアイスってどんなもの?
ドライアイスは、二酸化炭素(炭酸ガス)を固体にしたものです。
溶けても氷のように液体にはならず、無味無臭の気体・炭酸ガスに戻ります。ちなみに、液体にならず固体から直接気体になることを「昇華(気化※)」と言います。※以下で気化としています。
ドライアイスを空気中に置いておくと、霧状のスモークが立ちますね。ドライアイスは約−79℃と大変温度が低いため、空気に触れ、空気中の水分が凍って白煙が発生する特性によるものです。ドライアイスを水に入れると、一気にドライアイスが温められ気化するので、もくもくと大量にスモークが立ちます。
イベントやテレビ番組の演出で、よく使われていますね。
炭酸ガスは、バクテリアやカビの繁殖防止・酸化防止・変色防止などの効果もあるため、食品の運搬や演出以外にも、切花の保存・開花期の調節・柿のしぶ抜きにも使われたりします。
ドライアイスの効果的な使い方とは?
ドライアイスを使う際は、なるべく長持ちさせたいですよね。
ドライアイスを長時間使うコツは、気化するスピードを遅らせることです。
【ドライアイスの効果的な使い方 1】新聞紙などに包む
ドライアイスを新聞紙や布に包むと、気化するスピードを抑えることができます。
【ドライアイスの効果的な使い方 2】置き方に注意する
冷気は下へ下へと降りていく性質があります。そのため、ドライアイスは冷やしたい物の下ではなく、上に置きましょう。
また、箱に複数の食品を入れてドライアイスで冷やす場合、物と物の間に隙間を空けておくと、瞬時に隙間に冷気が回るので、効果的に冷やすことができますよ。
【ドライアイスの効果的な使い方 3】氷の上に置く
氷の上にドライアイスを置くと氷が溶けるのをドライアイスが防いでくれます。
【ドライアイスの効果的な使い方 4】急速冷凍にも使える♪
ドライアイスを細かくして保冷する物の周りに敷き詰めると、急速冷凍することができます。大きなドライアイスは中心部から割ると細かい破片が出にくく、無駄なく使えますよ。
布や新聞紙などを敷いた上にドライアイスを置いて割ると、安定します。
ドライアイスを使う時の注意点とは?
便利なドライアイスですが、取り扱いには注意が必要です。
【ドライアイスの注意点 1】素手で触らない
ドライアイスの温度は、約−79℃と大変温度が低いため、素手で触ると「凍傷」になる恐れがあります。
ドライアイスを扱う時は、厚手の手袋などを着用し、新聞紙などに包みながら触るようにしてください。また、お子さんが誤って触れないように、十分注意しましょう。
【ドライアイスの注意点 2】ペットボトルや瓶などに入れて蓋をしない
ドライアイスは、気化すると体積が約750倍にもなります。容器に入れて密閉すると、気化した二酸化炭素が充満し、容器が破裂する恐れがあります。ペットボトルや瓶など、密閉した容器での保存は絶対に避けましょう。
【ドライアイスの注意点 3】換気の良い場所で使う
ドライアイスは二酸化炭素が気化するため、密室でドライアイスを使用すると、酸欠になり、めまい・頭痛等の症状が現れる恐れがあります。ドライアイスを使用する際には必ず換気の良い場所でご使用ください。自動車で運搬する際は、まめに換気を行います。なるべく荷台と運転席が分かれている車を利用するようにしましょう。
【ドライアイスの注意点 4】口に入れない
ドライアイスは食べられません。特に、お子さんが誤って口に入れないよう、手の届く所で使用しないようにしましょう。
おわりに
ドライアイスは、使い方をちょっと工夫することで保冷時間を長持ちさせられます。スーパーでのお買い物などで上手に役立ててくださいね。ただし、ドライアイスの取扱い時は注意点を守って安全に配慮しましょう。