木製食器のお手入れで気をつけること
木製食器のお手入れで気をつけることは大きく3つあります。
1. 洗い方
2. 洗った後のお手入れ
3. 保管場所
また、木製食器を使う上で覚えておきたい「木製食器のNG」についてもご紹介します。
木製食器のお手入れ1【洗い方】
特別な洗い方は必要なく、ガラスや陶磁器の食器と同じ洗い方で問題ありません。
中性洗剤をスポンジにつけて優しく洗います。木製食器は強く洗うと傷がつきやすいので、優しく洗うことを意識しましょう。
また木製食器を長時間水に浸すのはNGです。
長時間水にさらすとカビが生えやすくなってしまうので、浸け置きなどは避けましょう。すぐに洗えば、浸け置きが必要になるほど汚れがこびりつくことはないので、使用後すぐに洗うことを習慣にすると良いですね。洗った後は、水気を拭き取っておきましょう。
食洗機は使っていいの?
木製食器は、基本的に食洗機の使用はNGです。
これは、食洗機使用時の急激な温度変化によって、ひび割れや変形などの原因となることがあるためです。
なお、指定された洗浄温度などを守れば食洗機で洗える商品もあります。購入前、使用前によく確認しておきましょう。
木製食器のお手入れ2【洗った後のお手入れ】
木製食器には、汚れの付着を防ぐため、塗料が施されています。
塗料には、「ラッカー塗料」と「ウレタン塗料」、「オイル塗料」などがあります。
ラッカー塗料とウレタン塗料は、木の表面にコーティングを施して水や汚れをはじきます。
一方、オイル塗料は、木に浸透して表面に膜を作らないため木の呼吸を妨げず、自然な風合いや木目を生かすことが可能です。
ラッカー塗料とウレタン塗料は、お皿やガラスのコップのように通常のお手入れで問題ありませんが、オイル塗料を施した木製食器は使っていくうちに艶が消え、カサカサしたり手触りが悪くなってしまうことがあります。これは、洗浄を繰り返すことで、木製製品に塗装されたオイルが洗い流されてしまうから。素材が乾燥してしまうと、ささくれや割れ、変形の原因になってしまいます。
オイル塗料の木製食器は、必要に応じて洗った後のお手入れを行いましょう。お手入れはオイルを使って簡単に行うことができます。
オイルを使ったお手入れ
使用するオイルはオリーブオイルやくるみ油、えごま油など食用で身近にあるものでOKです。
木製食器にオイルを垂らして馴染ませ、ペーパータオルなどでしっかり拭き取ります。大量に塗ってしまたり、拭き取りが甘いとベタつきの原因になるので注意してください。オイルでお手入れをした日はしっかり乾かし、すぐに使用しないようにしましょう。
※オイルの中でも、くるみ油やえごま油は乾性の油のため、塗った後に乾きやすいという特徴があります。
ガサつきや傷がひどい時は
ガサつきや傷がひどい時は、オイルを塗る前にサンドペーパーで傷やガサつきが気になる部分を磨きましょう。
サンドペーパーは目が粗いものから細かいものまで種類があるので、目の細かいものを使用するのがおすすめです。
その後オイルを塗り込むと、木製食器がつややかに蘇ります。
木製食器のお手入れ3【保管場所】
木製食器は保管場所にも気をつけましょう。
使用後は水分を拭き取り、しっかり乾燥させましょう。よく乾いたら、直射日光を避け、風通しの良い場所に保管して、カビや腐敗を防ぎましょう。
密閉された空間に保管すると、梅雨時や夏の湿度と温度が上がった時にカビが生えやすくなってしまうので、注意してください。
木製食器にはNG! やってはいけない使用法とは?
木製食器は極端な温度変化が苦手です。
それを踏まえ、使用上で覚えておきたいNGをご紹介します。
電子レンジ
木製食器は電子レンジを使うことができません。食べ物が熱くなる前に木のお皿の方が熱くなってしまい、さらにそれが急激に冷めると割れやひび割れを起こすことも。
冷蔵庫
冷蔵庫にいれると極度に乾燥し、ひび割れしてしまったり、塗装が剥がれる可能性があります。
色味や臭いの強い料理や、熱い料理の盛り付け
油分が多く色味・臭いの強い料理を盛り付けると、シミの原因になることがあります。この場合、ワックスペーパーを敷くなど盛り付けを工夫することで、問題を解決しましょう。
最近は柄入りのかわいいワックスペーパーも販売されているので、木製食器のテイストに合わせて選べば、食卓を演出することができそうですね。
おわりに
さまざまなデザインが販売されている木製食器。洗い方、洗った後のお手入れ、保管場所や取り扱いに気をつけて、お手入れをしながらお気に入りを長く愛用できると良いですね。