喪服はNG!? 略礼服とは? 法事の服装について知りたい
三回忌ぐらいまでは喪服を着用、それ以降の法事の服装は平服で、というケースが多いようです。施主から「平服でお越し下さい」と言われることもありますね。
しかし、平服と言っても普段のカジュアルな服装という訳ではありません。
略礼服と言われる服装を選びましょう。色は、ダークグレーや紺、黒が無難、男性ならスーツ、女性ならスーツやワンピースです。
なお、喪服は、「黒墨」などと呼ばれる特別な染料で染められており、略礼服としては適切ではないそうです。
服装だけでなく、靴やバッグはどんな物を選べばよいのでしょうか?
また、お子さんがいらっしゃる方なら、お子さんの服装も気になりますよね。
法事の服装について、以下の流れでご紹介します。
○ 女性の適切な法事の服装とは?
○ 男性の適切な法事の服装とは?
○ 子供の服装は?
○ 服装の他に覚えておくマナーは?
【女性の場合】適切な法事の服装とは?
ワンピース、セットアップ、スーツが好ましいとされています。着丈は膝が隠れるくらい。色は黒や紺などの濃いめの色にします。季節が夏でも肌の露出が少ないものを選んで、肩が出るワンピースなどは避けましょう。
コート
冬場はスーツの上からコートを着用しますよね。コートもなるべく黒などの色で、ファーが付いていないものを。また、会場でコートは脱がなければならず、寒い場合もありますから、カイロや機能性下着などで冷え対策をしっかりしておくと良いかもしれませんね。
ストッキング
黒のストッキングが無難です。肌色ストッキングでも問題ないケースもあるようです。夏場でも生足は避けましょう。
バッグ、靴、髪飾り
バッグや髪飾りも黒を選びます。大ぶりなものは避け、金具の付いていない、シンプルなものが望ましいとされています。靴も光沢のない黒を。エナメル素材や動物の殺生を連想させる型押しの皮素材などは避けましょう。
アクセサリー
オニキスや真珠の着用は問題ありません。こちらも大ぶりなものは避けましょう。結婚指輪もはめていて大丈夫です。
【男性の場合】グレーもOK? 適切な法事の服装とは?
男性の場合はスーツを着用します。色は黒、紺、ダークグレーなどが基本です。
ワイシャツは白の無地、ネクタイ、靴下、ベルト、靴は全て黒で揃えるか、地味な色柄にします。
スーツのジャケットは、シングルでもダブルでもどちらでも良しとされています。
その他、腕時計やベルトなどのバックルが華美なものや金色などの目立つものは避けましょう。
【子どもの場合】適切な法事の服装とは? 制服がない場合はどうする?
学校の制服がある場合は略礼服として法事で着用できます。
制服がない学校の場合は親御さんにスーツやワンピースを借りるか、白のシャツに黒いズボンやスカートが適しています。
小さなお子さんの場合、黒や紺色、ダークグレーを基調とした地味な色合いの服装であれば、問題ないようです。ワンピースか、シャツにズボンやスカートを合わせましょう。
靴もローファーなどで構いません。小さなお子さんの場合は、あまり派手でなければスニーカーでも大丈夫そうです。
法事で、服装の他に覚えておくべきマナーとは?
お香典は必要?
法事の際も香典を用意します。金額はお住まいの地域や故人との関係によっても変わります。
【金額の目安】
○ 故人との関係が親族の場合:1万円〜3万円
※夫婦で出席する場合は2万円~5万円以上
○ お世話になった方:5,000円~1万円
出典:一般社団法人「全日本冠婚葬祭互助協会」:香典に関するアンケート調査 集計結果
出欠席はお早めに
法事の案内がきたら、出来るだけ早くお返事を出しましょう。法事には会食を伴うことが多く、食事や引き出物の準備があるためです。
やむを得ない事情により欠席せざるを得ない場合は、返信用はがきなどでの返信に加えて、電話でも欠席の旨を伝えておくと丁寧です。
困ったことがあったら施主に相談
服装の面など地域性が出る場合も多くあります。
少し迷うような事があったら施主に相談して確認するのも大切ですね。
おわりに
いかがでしたか? 迷ってしまうことのある法事の服装。マナーがわかっていると安心ですし、服装の準備にも慌てなくて済みそうです。失礼のない対応を心掛けたいですね。
参照:一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会「冠婚葬祭真マナー」