床暖房の仕組み

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熱の伝わり方には、3種類あります。
伝導
物の中を通って熱が伝わる。触れていることで暖まる。
- ホットカーペット
- 湯たんぽ
ふく射
熱(赤外線)が室内の壁や天井に反射して暖まる。
- 床暖房
対流
暖かい空気が上へ上昇し、冷えると下へ移動し、循環することで熱が伝わる
- エアコン
- ファンヒーター

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床暖房は、「伝導熱」と呼ばれる床から直接接触面(足裏など)に伝わる熱と、「ふく射熱」と呼ばれる床から部屋全体に広がる熱を組み合わせて部屋全体を暖めます。
エアコンやファンヒーターのように、対流熱により部屋を暖めるわけではないので、風もなく、また部屋をムラなく暖めやすいのが特徴です。
エアコンやファンヒーターのように部屋の中に暖房機器を置かないので、場所を取らず部屋がすっきり見えるメリットがあります。
床暖房の種類と違い
床暖房の種類は大きく分けて2つ。温水循環式と電気ヒーター式です。これら2つは床の温め方が異なります。
温水式の温め方

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温水循環式は、電気やガスなどで温水を作り、それを床仕上げ材の下に敷設した温水マットなどに循環させて暖めます。
ガス温水式の場合、1台の熱源機で複数部屋に設置も可能で、立ち上がりが早く暖まりが早いことが特徴です。
温水をつくる熱源機を設置する分、初期費用が電気ヒーター式より高いことが多いです。
電気ヒーター式の温め方

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電気ヒーター式は、床仕上げ材の下に電気ヒーターを敷設し電気を通して発熱させて暖めます。
電気式の床暖房は立ち上がり時に大きな電流量が必要になり、契約電力を大きくする必要があることも多く電気代(基本料金)が高くなることも。
また、部屋全体を暖めるのに時間がかかる傾向があります。
床暖房のお得な使い方

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床暖房を設置したらできるだけお得に使いたいもの。床暖房のお得な使い方をご紹介します。
1. タイマー機能を有効活用

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床暖房の立ち上がり時間は30分~1時間ほどかかります。帰宅時間や起床時間に合わせてタイマーをセットしておけば、帰宅・起床時からぽかぽか快適です。
また、消し忘れを防ぐために、切る時間を予約しておくと良いですね。床暖房を切ってからしばらくは暖かいので、外出や就寝の30分ほど前に切れるよう予約しておけば、節約にもつながりますね。
2. ON/OFFの回数を減らす
床暖房は、立ち上がりの時にエネルギーをたくさん使います。安定運用時と立ち上がり時で、約4倍もの差があるそうです。できるだけ、スイッチON/OFFの回数を減らしましょう。
3. カーペットなどを敷かない

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床暖房は床から部屋全体を暖めるので、カーペットなどを敷かずに使用するのが効果的です。カーペットなどを敷くことは避け、ベッドやソファなどの家具は床下に密着せず、足つきで床から離れているものを選びましょう。
4. お得な料金プランに申し込む

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ガス温水床暖房をご使用のお客さまを対象としたお得なガス料金メニューを、ガス会社が用意していることが多いです。
ガス温水床暖房をご使用の方はぜひ、契約しているガス会社に確認してみてください。
おわりに
床暖房についてご紹介しました。それぞれ特徴や違いがありますので、これから購入を考えている方はご家庭に合ったものを選んでくださいね。