「年明けうどん」の意味
年明けうどんとは、純白で清楚なうどんに“紅”を添えた、紅白のめでたいうどんを年の初めに食べることで、その年の人々の幸せを願うもの。香川の「さぬきうどん振興協議会」が提唱したのが始まりです。
うどんは、太くて長いことから、古来より長寿を祈る縁起物として食べられてきました。
年明けうどんの定義は、「純白のうどんに1点、新春を祝う『紅』の具材を添えること」、「元旦から1月15日までに食べること」。手軽に家庭でもお正月のお祝いができますね。
年明けうどんに使う「紅いトッピング」にはどんなものがある?
年明けうどんに使う紅いトッピングは特に決まりはなく、紅色であれば好きなものを添えて良いようです。
例えば、梅干しや金時人参のかき揚げ、海老の天ぷら、蒸し海老、かに玉、いくら、紅しょうが、トマトなどが挙げられます。
ご家庭オリジナルの年明けうどんを作ってみてくださいね。
【紅白の由来】なぜ「紅白」は縁起がいいのか
年明けうどんにも使われる紅色。お祝いの席では、紅白の飾り物や紅白の食べ物などをよく見ますよね。なぜ紅白にお祝いの意味が含まれているのかご存じですか? その意味にはさまざまな説があります。その一例をご紹介します。
源平合戦
紅白のルーツは源平合戦とされているようです。源氏が白、平家が紅の旗を掲げて戦ったという歴史から、紅白を並べることでいさかいもなく平和に過ごせるとされ、おめでたい時に使われるようになったという説。
人の一生
紅は「赤ちゃん」というように出生の意、白は死装束の色のように死を意味することから、人の一生をあらわすという説。
赤飯
昔からおめでたい時には赤飯を炊き、白い餅を振るまう習わしから、ハレの日の食べ物として「赤飯と白餅」の組合せがおめでたい場面に使われるようになったという説。
お祝いの場で見慣れた紅白には、ちゃんと意味があるんですね。
おわりに
今回は、年明けうどんの意味と紅いトッピングの種類、紅白の由来をご紹介しました。年明けうどんは手軽にお祝いできるので、試したことのない方は、年明けうどんを食べてお正月を感じてみてはいかがでしょうか?
参考:本場さぬきうどん協同組合 年明けうどん普及委員会「年明けうどん」
参考:農林水産省「うちの郷土料理 年明けうどん 香川県」