料理上手の道はフライパンから。
男子料理ユニットつむぎやさんから、絶品レシピをご紹介いただきましょう。今回はフライパンでできる、親子丼です。
パートナーが作ってくれる手料理、お気に入りのレストランの味・・・。
誰かが作ってくれた“んまいもの”を食べる。当たり前だけど、コレはみんな大好き、シアワセな気持ちになるよね?
じゃあ、自分で“んまいもの”が作れたらどうだろう。帰り道なんかに「今日はあれが食べたいなー」って気分になったときに、誰かに作ってもらうんじゃなく、自分でキッチンに立って、自分で作って、それが“んまいもの”がだったら、ワクワクするよね?
そんなわけで、料理上手の道を目指す男子たるもの、まずはフライパンをマスターしたい。
「炒める」のイメージが強いフライパンだが「焼く」「茹でる」「煮る」「揚げる」など、じつはいろんな料理に対応できる。この連載ではそんなフライパン使いのあれやこれやを、一緒に学んでいけたらと思う。
まずは道具から、という男子のために、つむぎやのお気に入りのフライパンも紹介しておこう。
つむぎやが普段使っているのは、クックワンのフライパン。本体と持ち手が一体化したシンプルなデザイン。深さもちょうどよく、炒め物などをしているときに、返しやすいところも気に入っている。
これを22cmと26cm、大きさ違いで揃えておき、それぞれの大きさで使えるフタも用意しておけば、かなりの料理に対応できるのだ。
本日のお品書き:根菜たっぷりの親子丼・小松菜の梅和え
さて、いよいよ料理に入っていきたい。
今回は第1回ということで、みんなが大好きなどんぶり物、「親子丼」にチャレンジしたい。
あとは、親子丼を作る合間にちゃちゃっと簡単に作れる和え物の作り方をご紹介したい。
材料としては以下のような感じだ。
◎根菜たっぷりの親子丼
鶏もも肉・・・100g
れんこん・・・50g
ごぼう・・・1/8本
だし醤油・・・大さじ2
水・・・60ml
卵・・・1個
万能ねぎ・・・1本
◎小松菜の梅和え
小松菜・・・1株
みりん・・・大さじ1
醤油・・・大さじ1/2
ごま油・・・小さじ1
梅干し・・・1個
刻み海苔・・・適量
根菜を食感のポイントに! 絶品親子丼の作り方
まず鶏もも肉は食べやすい大きさにカットする。親子丼やカレーなど、煮込み用に細かく切られたものも売っているから、それを使ってもいい。
そしてごぼうは、えんぴつを削るみたいにささがきにし、れんこんは細長くカットする。
仕上げにトッピングする万能ねぎは小口切りにカットし、卵は小さめのボウルに入れてかき混ぜておこう。
れんこんは輪切りではなく、細長くカットするのがポイントだ。
れんこんやごぼうを入れることで、歯ごたえも楽しい親子丼になる。
料理って「味」や「香り」はもちろん、「食感」も美味しさのポイントになるというのを覚えておこう。
和え物や鶏肉の下茹でもフライパンで
次に小松菜の梅和えをさっと作ってしまう。まず梅干しから種をのぞき、包丁でたたく。
それをボウルに入れて、刻み海苔以外の調味料をよく混ぜ合わせる。
そうしたら、フライパンにお湯を沸かす。野菜や肉の下茹でも、フライパンでやってしまおうというわけだ。
お湯が沸いてきたら、塩(分量外)を少々入れて弱火にして、小松菜を茹でる。最初固い茎の部分をお湯につけ、柔らかくなってきたら葉の部分も入れ、だいたい1分くらい茹でたら、冷水にとりザルにあげる。このあと、鶏肉の下茹でにもお湯を使うので捨てないでね。
ザルにあげた小松菜は水気をよーくしぼって、ボウルの中の調味料と和える。
最後に刻み海苔をかけて、軽く混ぜたら、小松菜の梅和えは完成だ。
そしてフライパンに残っているお湯で鶏肉を下茹でする。
沸いているお湯に鶏肉を入れ、色が変わったと思ったら取り出す。下茹ですることで肉の臭みをとるのと、ここでさっと火を通すことで、後であまり煮込まなくてもよくなり、肉の食感がぷりっとなる。
いざ親子丼をフィニッシュ
下茹でに使ったフライパンのお湯をすて、さっと拭く。
茹でただけなので、わざわざ洗わなくてもいい。それにフライパンも温まっているから、次の煮込む工程にうってつけだ。
そのフライパンに、鶏肉、れんこん、ごぼうを並べ、だし醤油と水をあわせたものを加えて中火で加熱する。ときどき鶏肉を返しながら3~4分加熱して、全体に火を通す。
※だし醤油は、だしにみりん、酒などを加えて作られた市販の調味料。
なければ、麺つゆなどで代用しよう。
そして最後のフィニッシュへ。
溶き卵を菜箸に沿わせるようにしてまわしかけ、フタをして弱火で10秒くらい! 卵に完全に火が通る直前に火を止めたら、アツアツのごはんの上に。万能ねぎをふりかけて完成です。
卵で閉じられたアツアツの親子丼は、はふはふ言いながら、かっこむのが醍醐味。
鶏肉のぷりっとした食感が美味。そしてごぼうやれんこんが食感のアクセント。
大満足の一杯です。ぜひみなさんもチャレンジしてくださいね。