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フライパンマスターへの道 [第3回] 男子料理ユニットつむぎやの「唐揚げにチャレンジ」

料理上手を目指すには、まずフライパンをマスターすることから。男子料理ユニットつむぎやさんから、絶品レシピをご紹介いただきます。3回目は一見難しそうな唐揚げ! フライパンで揚げ物に挑戦してみましょう。

最終更新日:2024.9.27

目 次

揚げ物はハードルが高いと思っている男子諸君へ。

つむぎや

Tsumugiya

男子料理ユニットつむぎやさんから、絶品レシピをご紹介いただきましょう。今回はフライパンでできる、唐揚げです。


カレーやパスタ、炒め物・・・、男子が真っ先に挑戦する料理って、こんなところではないだろうか。
唐揚げやトンカツ、コロッケなど、揚げ物大好き! っていう男子はいっぱいいる。だけど、自分で料理するとなると途端にハードルが上がる、それが世の中の男子諸君の正直な気持ちだと思う。

そこで今回はフライパンで揚げ物に挑戦してみよう。
フライパンでできるって聞くと、ちょっとハードルが下がったように感じるでしょ。

揚げ物が自分で作れれば、自分の大好物が得意料理になるってワケ。大好きな料理が美味しく作れたら、料理するのも、食べるのも、もっと楽しくなると思わないかい? そう考えるとなんだかとってもワクワクしてくるのだ。

本日のお品書き:スパイシー唐揚げ・桜海老と塩昆布の炊き込みごはん

スパイシー唐揚げ・桜海老と塩昆布の炊き込みごはん

Tsumugiya

今回作るのは、揚げ物の中でも男子の支持率が高いと思われる「鶏の唐揚げ」。にんにく、しょうが、柚子胡椒を効かせた特製のタレに漬けた『スパイシー唐揚げ』にチャレンジしたい。

そしてもう一品、炊飯器で手軽に作れる炊き込みごはんも!
出汁の出る食材をうまく使えば、すごく簡単に美味しい炊き込みごはんが作れるのだ。
ささっとできるのに、「ご馳走ごはん」といった趣に仕上がる。そんな炊き込みごはんの作り方も披露したいと思う。

材料としては以下のような感じだ。

◎スパイシー唐揚げ(8個分)

8個(約250g)
片栗粉・・・適量
揚げ油・・・適量

スパイシーだれ
・にんにく(すりおろす)・・・1片
・しょうが(すりおろす)・・・1片
・酒・・・大さじ2
・みりん・・・大さじ1
・しょうゆ・・・大さじ2
・柚子胡椒・・・小さじ1
・ごま油・・・大さじ1

◎桜えびと塩昆布の炊き込みごはん(2合分)

干しエビ

PIXTA

桜えび・・・10g
塩昆布・・・15g
なめたけ・・・40g
万能ねぎ・・・3本
米・・・2合

食材のうまみを活かして炊き込みごはん

炊飯器に桜海老などを入れる

Tsumugiya

まずは炊き込みごはんの準備から。
今回材料に使うものは、乾燥の桜海老、塩昆布、瓶詰めのなめたけ。
どれもごはんの友や、料理のトッピングとして活躍してくれるアイテムだよね。

これらの乾物や加工食品は、料理に使うとよい出汁(うまみ)が出る。だから炊き込みごはんにぴったり。一緒に入れて炊くだけで、ごはんにその食材の風味を移すことができるのだ。

するめ

PIXTA

他にも、さきいかやビーフジャーキー、ちりめん山椒など、おつまみやごはんの友は、炊き込みごはんに一緒に入れるとイイ仕事してくれる、お助け食材なのです。

お米を研いで30分くらい吸水させたら、炊飯器に入れて、2合分のメモリまで水を入れる。
その上に、塩昆布、なめたけ、桜えびの順に加え、炊飯器のスイッチを押す。
基本コレだけ。3つの食材からうまみが出て、炊いている途中から炊飯器からシアワセな香りが漂ってくるぞ。

特製のタレで鶏肉を仕込もう!

にんにくをすりおろす

Tsumugiya

お米の吸水や炊き込みをしている間に、唐揚げ作り。

まずは肉を付け込む特製のタレを作ります。ボウルに、しょうゆ、酒、みりんを入れ、そこへにんにく、しょうがのすりおろしを加え、柚子胡椒とごま油も入れて、よく混ぜます。

ポイントは、にんにくとしょうがのダブル使い。両方を使うことで、ぐんとスパイシーな味わいになる。にんにくやしょうがはチューブタイプが手軽だけど、より美味しさを求めるなら、すりおろしからしっかりやりたい。おろしたてのにんにくとしょうがで作ったタレは、香りも味わいも格別だ。

柚子胡椒やごま油を隠し味として加えるのも忘れずに。

肉にフォークで穴をあける

Tsumugiya

鶏肉は、漬け込む前にひと手間。肉をフォークでブツブツと何度か刺す。
こうすることで、より短い時間で、肉にタレが染み込みやすくなって火の通りも良くなる。

肉を特製スパイシーだれに漬け込む

Tsumugiya

そうやって下処理したら、特製のスパイシーだれの中に漬け込みます。
時間にして約30分。
ラップを利用して上に落し蓋をすることで、よりうまみが染み込みやすくなるぞ。

いざ揚げ物にチャレンジ!

肉に片栗粉をまぶす

Tsumugiya

いよいよ揚げ物タイム。
バットに片栗粉を入れ、漬け込んだ肉の汁気を切って入れ、まんべんなくまぶす。
これで肉の準備は完了。

油の量

Tsumugiya

揚げ物をやるときにハードルのひとつとなるのが、使う油の多さ。
フライパンは小さめのものをセレクトする。そうすることで使用する油の量を抑えられる。
入れる油の量もだいたい底から2cmほど。意外と少なくて大丈夫なのだ。

油で揚げる

Tsumugiya

鍋に油を入れたら、弱めの中火にかけ170℃に熱する。170℃は揚げ物の油の温度で言ったときに「中温」。菜箸をフライパンの底につけて、やや大きめの泡があがってきたときが目安。

最近のガスコンロは、油の温度を自動で調節してくれる機能があるけど、そんな機能があったらもっとラクチンだね。

菜箸で泡の出具合を確認して・・・さあ、肉を投入しよう。
小さめのフライパンだったら、だいたいお肉を4つぐらい。油は少なめなので、肉の頭が少し出る程度。ときどき返しながら揚げれば、少ない油でも問題ないのだ。

美味しそうに揚がったら・・・

唐揚げを持ち上げる

Tsumugiya

肉を返しながら揚げていくと、だんだんと肉のまわりから出る泡が少なくなってくる。
衣がきつね色になってきたら、最後に火を少し強めて揚げ、取り出す。

最後にちょっと火を強くすることで、よりカリっとした衣に仕上げることができるのだ。
取り出すときは油をよくきって、網付きのバットなどに上げる。

スパイシー唐揚げ

Tsumugiya

油のきり方にもポイントが!
よくキッチンペーパーなどの上に直接あげる人もいるが、そうすると肉とペーパーが接している部分が、落ちてきた油でベトついてしまう。

だから網付きのバットを使う。それも出来るだけ寝かせずに立てて置くようにすると、より油ぎれがよく、いい状態で食卓に出せるのだ。

桜海老と塩昆布の炊き込みごはん

Tsumugiya

さて唐揚げが完成したら、急いで炊き込みごはんを仕上げます。
炊きあがった炊飯器に、刻んだ万能ネギを混ぜ込みます。仕上げにネギの香りと彩りがプラスされて、ごはんの美味しさをグレードアップさせてくれます。

さあ、アツアツのうちに召し上がれ!

スパイシー唐揚げ・桜海老と塩昆布の炊き込みごはん

Tsumugiya

ジューシー&スパイシー!
表面はからっと、中からは肉汁じゅわーと染み出す、美味しい唐揚げの完成です。

炊き込みごはんも、昆布やなめたけのコク深い味わいと、桜えびの香ばしい香りが絡み合った、たまらない美味しさ! しかもこの唐揚げが自分で作れたとなると、その満足感&満腹感もよりスペシャルに!

ぜひみなさん挑戦してみてくださいね。

残った油でネギ油作り!

ネギ油

Tsumugiya

揚げ物で困るのが残り油。でも小さめのフライパンで料理すると、残り油の量も当然少なめだ。この残りの油を二次利用して、ネギ油を作ることにする。

唐揚げを一度作ったくらいではまた油はきれいだし、唐揚げのスパイシーなタレのうまみも閉じ込めている。ぜひ利用したい!

まず油の表面にある揚げカスなどを、網じゃくしで丁寧に取る。
そうしたら、ネギの青い部分を入れてとろ火で20分ほど加熱する。じっくり加熱することで、油にネギの香りとうまみを移していく。

出来上がったら、ネギを取り出し、ガラス瓶などで保存すれば、10日間くらいは日持ちする。このネギ油で、炒め物やチャーハンを作れば、本格的な中華料理の味わいに! ラーメンやおつまみにさっとたらして、アクセントにするのもおすすめです。

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  • この記事監修者

    つむぎや

    金子健一とマツーラユタカからなる2人組フードユニット

    つむぎや

    「食を通して、人と人とを、満ち足りたココロをつむいでいく」をモットーに、和食ベースのオリジナル料理を、書籍や雑誌、イベントなどを通して提案している。 がっつり! 粉ものごはんの本(主婦と生活社)『食べるスープ』(グラフ社)『つむぎやのコンロ1口、絶品ごはん』(成美堂出版)など著書多数。春にリリースした『和食パスタ100』(主婦と生活社)、この秋に発売した新刊「がっつり! 粉ものごはんの本」(主婦と生活社)、金子健一が参加した「輸入食材使いこなしレシピ」(成美堂出版)が好評販売中。

    つむぎや

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公開日:2016.3.30

最終更新日:2024.9.27

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