【原因】お風呂のサビは「もらいサビ」だった
サビとは、金属が酸素や水と化学反応を起こし、引き起こされる腐食のこと。お風呂の浴槽はFRP(ガラス繊維強化プラスチック)、木製、ステンレス、人造大理石、ホーローなどサビにくい素材です。また床素材もセラミックスや石などで同様にサビは起こりにくくなっています。
ただ、浴室に置いたヘアピンやカミソリなどの金属製品がサビて付着したり、水道水の中の微量の鉄粉が付着して、サビが発生することがあります。また鉄製の水道管が原因の場合もあります。
これを「もらいサビ」と言います。以下に詳しいサビの掃除方法をご紹介します。サビの程度によって掃除方法を変えましょう。
【お風呂のサビ対策1】軽いサビの落とし方
軽いサビの場合、クリームクレンザーや歯磨き粉を柔らかい布に付けて、やさしくこすります。ある程度こすったら水をかけて洗い流し、サビが残っていれば再びクリームクレンザーや歯磨き粉を布につけてこすります。この工程を、4~5回繰り返してみてください。
汚れを防ぐ加工がしてある浴槽や床など、素材によっては、クリームクレンザーや歯磨き粉が適していないこともあります。必ず目立たないところで試してみましょう。
【お風呂のサビ対策2】頑固なサビの落とし方
還元型漂白剤が効果的です。漂白剤を熱めのお湯(約70度※)でペースト状にし、サビの上に塗って、15~20分程おいてください。
※お湯の温度について上記は目安です。バスルームの取扱説明書を確認してください。
その後、水で湿らせた布でふき取り、さらに水で漂白剤をしっかりと洗い流します。ただし、ご自宅の浴槽がFRP浴槽(ガラス繊維強化プラスチック)の場合は、表面荒れの原因となるので、還元型漂白剤は使用できません。
【お風呂のサビ対策3】それでもダメというときは専用クリーナーも!?
サビ専用のクリーナーも市販されています。通常の洗剤では落ちなかったサビを落とす効果があるそうです。浴槽や床の素材によっては使えない場合もあるので、あらかじめバスルームの取扱説明書をご確認ください。
【お風呂のサビ対策NG】サンドペーパーは使わない方が良い?
頑固なサビだからといって、サンドペーパーなどで削ってしまうと、表面に傷がつくことも。細部に汚れやカビが入り込んでしまう可能性もあるので、むやみに削ろうとするのはやめましょう。
お風呂のサビを防ぐために
浴槽や床のサビの主な原因はもらいサビ。洗濯バサミやヘアピン、カミソリなど金属性の物を置きっぱなしにしないようにしましょう。また、サビを放っておくと取れなくなることもあるので、気付いたらなるべく早く対処したいですね。
おわりに
頑固なサビに苦労する前に、できるだけ金属製の物はお風呂場に置かないように心がけると安心ですね。それでも、もしサビが生じてしまった場合は、ご紹介した方法で対処してみてください。
参考:株式会社LIXIL「浴槽はどう選ぶ? 形・材質・設置方法を種類別に解説!」
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