プラスチック食器の種類と特徴とは? 耐熱温度と主な用途
電子レンジでの使用はOK? 刻印とラベルをチェック!
プラスチック製品は家庭用品品質表示法によって、原料樹脂名、耐熱温度などの表示の定められた項目があり、大抵のものは刻印やラベルが貼ってあります。電子レンジに使用できるかどうかは、刻印やラベルで確認してください。
ご注意ください!
「蓋」と「容器」の耐熱温度が違うことがあるので注意しましょう。
プラスチック食器を安全に使うために! マークの見方を紹介!
わが国では食品衛生法によって食器用プラスチック器具や容器包装品の品質が厳しく規制されています。
さらにプラスチックの安全性を高めるために業界ではプラスチックの種類別に衛生協議会を作り、安全性確保のための自主規制規準をつくっています。
その規準に適合した製品にはマークを表示していますので、安全なプラスチックを選ぶ時の目安にするとよいでしょう。
プラスチック食器の使用上の注意点とは?
・プラスチックは熱にあまり強くないので、熱湯を直接かけないようにするほか、直火はもちろん、オーブンにも使用できません。
・直射日光に長時間あてると、退色することがあります。
・食器洗浄機の庫内は使用中温度が高くなりますので、耐熱温度の低いプラスチック(約90℃以下)は使用を避けたほうがよいでしょう。
・電子レンジに使用できる容器でも、容器内の食品自体が加熱されてその熱が容器に伝わるため容器が変質することがあります。短時間で使用するのが望ましく、特に食品中に油や砂糖の入ったものは高温になりますので注意しましょう。
・スチロール樹脂は鉱物油、植物油に弱い性質があり、レモンなどの柑橘類の皮に含まれるテルペン油に侵されるといわれています。また、バターや植物油などを長時間入れておくと、ひび割れが生じることがあります。
・スチロール樹脂やメタクリル樹脂(しょう油差しなどに使われている)の容器にアルコール類を保存すると、味に変化をきたします。
落ちにくい汚れは歯ブラシで! プラスチック食器の使用後のお手入れ
・柔らかいスポンジを使い、台所用中性洗剤で洗います。
・タワシやスチールウール、クレンザーは傷つきやすいので避けます(食器用のクリームクレンザーなら大丈夫です)。
・弁当箱や容器の蓋の溝は洗いにくいので、歯ブラシや溝専用ブラシで洗いましょう。
・洗ってもとれない臭いは漂白剤につけるとよいでしょう。
・水気をふいて乾かしてからしまいます。
おわりに
割れにくくて便利なプラスチック食器。使用上の注意点も理解して、安全に長く使いたいですね。
参考:日本プラスチック工業連盟
出典:東京ガス「食」情報センター企画「料理道具100%活用百科」