絞り出し袋の使い方【使い始めのお手入れ】
新しい絞り出し袋の中には、かたくて使いづらいものもあるので、よくもんで柔らかくしてから使います。糊づけされているものは、よく洗ってから使いましょう。
布製で防水加工のされていないものは、水で濡らし、堅く絞ってから使います。その他の材質のものはそのまま使いますが、気になるときは内側を軽く拭きましょう。
絞り出し袋の使い方【袋の持ち方やクリームの絞り方】
●袋全体を包むように握ってはいけません。このようにすると手の熱が生地に伝わり、中身が緩んだりして分離してしまいます。また中身を多く入れすぎると絞りにくくなるので、入れるのは7分目ぐらいまでにしましょう。
●絞り始め
一度、中の空気を押し出すようにして試しに絞り出します。また絞り出すデザインも、直接絞らずに別のところで試すと失敗がありません。力を入れて押しだし、絞り終りは力を抜いてさっと引き切ります。
●絞っている間
口金の先に集中し、押し出す力に強弱をつけることによって様様な形が作れます。
絞り出し袋の使い方【使用後のお手入れ】
絞り出し袋から口金をはずし別々に洗いますが、口金は洗いにくいものも多いので、ブラシ類を使って洗います。洗った後はよく乾燥させ、絞り口を変形させないように空き箱や紙を敷いた空き缶に入れてしまいます。
絞り出し袋にバターなどの油脂分がついている場合は、表裏を返し、台所用中性洗剤で洗います。それでも油汚れやにおいが気になるときには、薄い漂白剤溶液に30分くらい浸します。材質によっては黄変することがあるので、酸素系の漂白剤をお勧めします。
洗った後は絞り出し口を下に向け、洗濯バサミでつるすか、調理台に絞り出し口を上に向け折って干し、完全に乾かして衛生的な場所に保管します。生乾きや汚れが残っていると悪臭やカビの原因になります。
簡易絞り出し袋「パイピング・チューブ」の作り方
少量のものを絞りだしたり細い線描きをするときには、簡易絞り出し袋として、パラフィン紙など水気や油気がにじみにくい紙をコルネ型に巻き、先端を切り絞り出して使うことも可能です。
おわりに
絞り出し袋は、料理やお菓子作りで柔らかいものを絞り出すのに欠かせないものです。絞り出し袋は合成樹脂製や、布製(防水加工をしてあるものもある)などがあります。厚手でしっかりしたものがお勧めです。口金は錆びにくいステンレス製がよく、大きさは絞り出し袋に合わせて使い分けます。また、使い捨てのタイプもありますので、上手に使い分けしてください。
出典 : 東京ガス「食」情報センター企画「料理道具100%活用百科」