絞り出し袋の使い方【絞り出し袋の種類と選び方】

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製菓用絞り出し袋には、布製やシリコン製、使い捨てタイプなど種類があり、特徴は以下の通りです。
- 布製(防水加工してあるものもある):耐久性があり、繰り返し使用可能
- シリコン製:手軽で洗いやすい
- 使い捨てタイプ:後片付けが簡単
いずれのタイプでも、厚手でしっかりしたものがお勧めです。なお、口金は錆びにくいステンレス製がよく、大きさは絞り出し袋に合わせて使い分けます。
絞り出し袋の使い方【使い始めのお手入れ】
布製の絞り出し袋では、使い始めにちょっとしたお手入れが必要な場合があります。
- やわらかくする:新しい絞り出し袋は硬いことがあるため、使用前によくもんでやわらかくします。
- 洗浄:糊付けされている場合は、使用前に洗って糊を落としましょう。
- 湿らせる:布製で防水加工がされていないものは、水で濡らして固く絞ってから使用します。
その他の材質のものはそのまま使いますが、気になるときは内側を軽く拭きましょう。
絞り出し袋の使い方【袋の持ち方やクリームの絞り方】

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- 持ち方:袋全体を手で包むように握らず、上部をねじって押し出すようにします。手の熱が中身に伝わるのを防ぎます。
- 中身の量:袋の7分目までを目安に中身を入れ、空気を抜いてから使用します。
- 絞り始め:一度、中の空気を押し出すようにして試しに絞り出します。また絞り出すデザインも、直接絞らずに別のところで試すと失敗がありません。力を入れて押し出し、絞り終わりは力を抜いてさっと引き切ります。
- 絞っている間:口金の先に集中し、押し出す力に強弱をつけることによってさまざまな形が作れます。
絞り出し袋の使い方【使用後のお手入れ】

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- 分解して洗う:絞り出し袋と口金は分解し、口金は洗いにくいものも多いので、ブラシを使って丁寧に洗います。
- 油分の除去:バターなどの油脂が付着している場合は、袋を裏返して中性洗剤で洗い、必要に応じて酸素系漂白剤に30分ほど浸します。材質によっては黄変することがあるので、酸素系の漂白剤をお勧めします。
- 絞り出し袋の乾燥と保管:洗った後は絞り出し口を下に向け、洗濯バサミでつるすか、調理台に絞り出し口を上に向け折って干し、完全に乾燥させてから衛生的な場所に保管します。生乾きや汚れが残っていると悪臭やカビの原因になります。
- 口金の乾燥と保管:洗った後はよく乾燥させ、絞り口を変形させないように空き箱や紙を敷いた空き缶に入れてしまいます。
簡易絞り出し袋「パイピング・チューブ」の作り方

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少量のデコレーションや細い線を描く場合は、パラフィン紙などの耐油性の紙をコルネ型に巻き、先端を切って使用する簡易絞り出し袋が便利です。使い捨てできるため、後片付けも簡単です。
おわりに
製菓用絞り出し袋は、デコレーションを美しく仕上げる必需品です。正しい使い方とお手入れをマスターして、楽しくお菓子作りをしましょう。
出典 : 東京ガス 食情報センター企画「料理道具100%活用百科」
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