【和食レシピの前に】オリーブオイルが冷え性によい理由
オリーブオイルに含まれるビタミンEは、自律神経に作用して、毛細血管の拡張を活発にし、血行を促進する働きがあります。
また細胞に酸素を届けるクロロフィル、血液サラサラ効果に一役買ってくれるオレイン酸、血管を拡張する働きがあるポリフェノールの一種のオレウロペインなどが含まれています。
このような理由から、オリーブオイルは冷え性の改善に役立つのです。
オリーブオイルと食材の組み合わせで効果アップ
今回も、オリーブオイルと組み合わせで効果アップの食材をご紹介しましょう。これらを食べることで、血行が促進され、身体を温めてくれますよ!
「山芋+オリーブオイル」
山芋は漢方薬の「八味地黄丸(はちみじおうがん)」の主成分であり、下半身の冷えやむくみに効き、腎を強くする働きがあるといわれていますので、ビタミンDやEを含んでいるオリーブオイルと一緒に摂ると効果的です。
山芋は消化酵素も豊富に含まれていますので、私は自宅に常備しています。食事の最初に梅干しを叩いたものや、ポン酢にオリーブオイルを加えたものをかける食べ方がおすすめです!
「シナモン+オリーブオイル」
シナモンには内臓を温め、毛細血管を丈夫にし、末梢まで血液を巡らせる働きがあり、目の下のクマの改善や血流改善に役立ちます。オリーブオイルのクロロフィルやビタミンEが効果をより高めます。
私は何にでもシナモンをふりかけていて、甘酒を飲むときも納豆やカプレーゼを食べる時も、そして焼きそば(!)を食べる時もふりかけないと物足りない・・・と感じてしまうほど、シナモン+オリーブオイルとの組合せにハマっています。まずは身近な食事から試してみてはいかがですか? 玉子料理にも合いますよ!
「鶏胸肉+オリーブオイル」
鶏胸肉に多く含まれているアミノ酸の一種のアルギニンは、血管を拡張させ、手足の末梢まで血液を行き渡らせる働きがあります。
おすすめなのが鶏胸肉入りの朝食。朝から鶏肉? と思われる方もいらっしゃると思いますが、アルギニンには、筋肉の発熱を促す働きがあるので、熱を生み出し、朝から体温アップができ、快適に一日がスタートすること間違いなし! お味噌汁の具に加えてオリーブオイルを一振りするのもいいですよ。
「らっきょう+オリーブオイル」
古くから漢方薬としても使われているらっきょうには、保温作用があります。また、血液サラサラ効果が期待できる硫化アリルにより、全身の血液循環が良くなります。
私のおすすめは、らっきょうを刻んで使う方法。硫化アリルは細かく刻んだ方が効果が発揮できます。写真のようにスクランブルエッグに入れたり、チャーハンに入れたり、トマトソースに加えたり、サラダのドレッシングにしたり。刻んだらっきょうとオリーブオイルを混ぜ合わせたものを瓶につめて常備しておくと、とっても重宝します。ぜひ作ってみてください!
「ひじき+オリーブオイル」
鉄分を多く含むひじきは、血液を運搬する働きのヘモグロビンを作る材料になり、貧血予防に役立ちます。ただ吸収率があまり良くないので、肉、魚、ビタミンCを含んだものとオリーブオイルを一緒に摂る事によって吸収率がアップします。海藻類には体を温める効果もありますよ。
おわりに
ストレスを感じると血管が収縮して血行が悪くなり、冷え性や低体温の原因にもなりますので、ストレスを上手に発散して、溜めこまないように。リラックスしながら血液の循環を良くする食事を心がけて、冷えを吹き飛ばしてしまいましょう!
3回にわたっておすすめの和素材とオリーブオイルの組み合わせのご紹介をさせて頂きましたが、この度で最終回です。普段のお食事に取り入れて頂き、皆様にとってオリーブオイルがより身近になって頂けますと幸いです。