【泡立て器の選び方】種類とその用途
「卵」泡立て器
卵白は軽くて最初の何倍にも膨れ上がるので、大きくて弾力性があるものが適します。またワイヤーの数が多く、先のカーブが自然で柄の中にしっかり封入してあるものがよいでしょう。柄の部分の材質は木製やプラスチック製よりもステンレス製の方が耐久性に優れています。
「ソース」用泡立器
ソース用の泡立器は硬くて曲がりにくく、卵泡立器よりも細長でワイヤーの少ないものが適しています。特に半分固まったアイスクリーム、濃厚なベシャメルソースなどを強くかき混ぜられるように、ワイヤーの先端を輪のようにして止めているのが普通です。
小型のものは、少量のクリームの泡立てやドレッシングを作るときに使います。
スプリング式泡立器
柄の中心部にステンレス製のスプリングが組み込まれているので、柄を押し下げると一報に急速回転し、離すと反対方向に同じような速さで回転します。その場で上下運動させるだけで、小さなボウルで卵白やホイップクリーム、ソースなどを作ることができますが、やや時間がかかります。
コイル型泡立器
鋼線を巻いて作ったスプリング型やコイル型などは、弾力性があり泡立ちやすいですが、こしが弱いので少量でさらりとした材料を泡立てる以外は不向きです。
回転式泡立器
羽が4枚ついた攪拌機が2個ついていて、小さな取っ手で回すようになっています。確かに動きは早く効率的で、卵白がはやく泡立てられますがきめが粗くなります。回転式泡立器は、半分かたまったアイスクリームのような濃厚な材料をかきまわすのに大変便利です。
【泡立て器の選び方】長さのバランスから選ぶ
撹拌部分と柄の重みの均整がとれているものを選びます。バランスが悪いと疲れるので必ず手で持って確認します。材質は耐久性のあるステンレス製が一番です。柄の長さより泡立て部分の長いもののほうが、早く泡立ちやすいです。
微妙に長さの違うワイヤーが組み合わさっているので、使用しているうちに変形してしまっても多少の変形ならばワイヤーのカーブを直して使います。ただし、中心が合わせにくくなったら買い替え時でしょう。
【泡立て器の選び方】容器とのバランスから選ぶ
泡立て器は、容器の大きさとのバランスも大切です。泡立て器の長さがボウルの直径と同じか、少し長いくらいが理想的です(ただし、バターを練るときは短めの方が手首からの力が伝わりやすく、作業がしやすい)。
容器が小さすぎると空気を取り込む余地がなく、泡立て器が動かしにくくなり、容器が大きすぎると食品が広がってしまい作業量が増えてしまいます。
泡立て器の使用後のお手入れ
洗い桶で軽く泡立てるようにして汚れを落とした後、台所用中性洗剤とスポンジで洗います。ワイヤーが変形しないよう、優しく使い、優しく洗うことを心がけましょう。
おわりに
冷蔵庫から出したばかりのバターや、クリームチーズなどの固いものをクリーム状にするとき、上から強く押しつけたりすると、変形の原因になります。室温でやわらかくしてから使用するようにしましょう。
出典 : 東京ガス「食」情報センター企画「料理道具100%活用百科」