鬼おろしって知ってる? おろし金の種類と選び方とは?
おろし金の素材と選び方
おろし金には、ちり取り状をしているものや、円形、長方形、楕円形などをしているもの、さらに両面使えるもの、受け皿の付いたものまで種類は豊富です。
刃の細かいものから粗いものまであり、おろす材料や用途によって使い分けます。
鬼おろし
「鬼おろし」は和風おろし器の原形に近いもので、竹を割って目をつくっています。
みぞれ汁(おろし汁)に用いる大根やかぶを、ざっくりと粗くおろすことができます。
ワサビおろし
「ワサビおろし」は、目が細かく普通のおろし金にワサビおろしが兼用できるようになったものや、専用にサメ皮を張ったものがあります。
サメ皮は適度に目が細かくて、丸みを持ち滑らかにすれるので、ワサビの香りや辛味成分がうまく引き出されます。
調理法によって使い分けたい、おろし方のポイントとは?
おろす調理法は、大きく2つに分けられます。
1つは、大根やかぶのように汁を適度に保つ方法で、細胞を傷つけないように手早くすり、汁をたっぷり含ませて口当たりを滑らかに仕上げます。
もう1つは、わさびや生姜などのように、香りや辛味成分をよく出す方法で、目の丸い細かいおろし器で細胞を壊しながら、よくすりつぶします。
わさびの辛味を引き出すおろし方
わさびの辛味成分は、上端から中央にかけて多く含まれているので、上端からおろしはじめ、「の」の字を書くようにしてゆっくりおろすのが、おいしくおろすポイントです。
チーズによく使われる「おろし器」は種類もいろいろ
チーズ用のおろし器はステンレス製が中心で、形も目の大きさもさまざまです。
チーズリナー
板の表面に穴をあけ、目立てしたもの。円筒形や半円筒形のものがあります。
チーズグレイター
多面体でそれぞれ目の粗さが異なるので、好みの大きさにすりおろせます。チーズのほか、野菜のせん切りや薄切りもできます。
おろし金やおろし器の使用後のお手入れとは?
使ったらすぐ、すりおろしたものが残らないように念入りに洗います。洗剤液の中でおろし金の目をつぶさないように、タワシや歯ブラシなどで軽くこすり洗いします。
竹ぐしは細かいカスを取り除くのに大変便利です。スポンジはおろし金の目にひっかかってしまうので使用は避けます。水洗いしたあとは、よく乾かしてからしまいます。
おろし金やおろし器と一緒に使える便利グッズとは?
薬味おろしスクレーパー
竹製。おろし金ですりおろしたものを簡単にかき寄せることのできる便利なもの。すり鉢の溝に入り込んだものも、きれいにかきだせます。
おわりに
汚れが残りやすいぶん、丁寧に洗って清潔さを保ちましょう。
また、銅板おろし金の場合、古くなってきたら「目立て」というメンテナンスができます。「目立て」とは、目がつぶれたら製造元で再生してもらえること。一般的な家庭では10年位内が目立ての目安だそうです。
出典 : 東京ガス「食」情報センター企画「料理道具100%活用百科」