ふきんの正しい使い方
ふきんの正しい選び方と使用後の手入れの仕方・洗濯方法に分けてご紹介します。
ふきんの選び方
●材質・・・吸水性がよく乾きが早く衛生的なものを選びます。綿・麻・レーヨン・混紡物など、どの材質も吸水性に優れていますが、特によいのは綿100%のドビー織りです。
布地はしっかりしているが、感触がやわらかで、ソフトなものがよく手になじみ、扱いやすいです。厚手のタオルやガーゼの重ね縫いは、毛羽立つので不適当です。
●大きさ・・・使う食器の大きさに合うものを選びますが、長方形では幅35cm、長さ55cm、正方形では44cmというのが使いやすいと言われています(商品科学研究所調べ)。
●色・・・白無地が適します。汚れが一目で分かり、漂白剤も使えます。柄のあるものは、模様の部分の吸水性が落ちます。
【ふきんの選び方】調理用
●蒸す・こす・さらすなどの調理時に使います。
●材質・・・薄手で小ぶりのさらしと、目のあまりつまっていない大型の2タイプをそろえておくと便利です。
●色・・・食べ物に触れたり加熱したりするので、白が良いでしょう。
【ふきんの選び方】台ふきん
●材質・・・ガーゼの重ね縫いのものやタオル地は、汚れがきれいに拭き取れ吸水性にも優れています。またレーヨンの不織布は、洗った時に汚れが落ちやすく、乾きやすいです。
厚手の平織りや、ます目織りのものは、汚れが落ちにくく乾きにくいので不向きです。いずれにしても吸水性・速乾性に優れ、ふき取った汚れを落としやすいものを選びましょう。
ふきんの使用後のお手入れ
食卓で使うふきんなので、衛生面には気をつけたいですね。こまめに取り替えて、使ったらすぐに洗いましょう。
ふきんの洗濯方法
【ふきんの使用後のお手入れ】除菌
ふきんは、軽く水洗いした後、洗剤で洗い、その後漂白しましょう。
ふきんに付く細菌は、水洗いでもある程度は除菌できますが、洗剤(台所用中性洗剤、弱アルカリ性洗剤、石けん)で洗った方が除菌率が高くなります。
また、洗剤洗いしたふきんをさらに漂白することにより、細菌は死滅します。これは日光乾燥や煮沸消毒するよりもはるかに効果が高い方法です。
【ふきんの使用後のお手入れ】漂白
漂白は除菌効果の他、イヤな臭いが取れ、ふきんを衛生的に保つことができます。
漂白剤に浸け込む時の注意
必ず薄めて使用します。容器の表示に従って下さい。
- 塩素系漂白剤と酸性タイプの製品を一緒に使うと塩素ガスが出て危険です。
- 手荒れ防止のため、ゴム手袋も必要です。
- 漂白は洗剤で汚れを落としてからの方が効果的です。
- 塩素系漂白剤につけたものを酵素剤入りの洗剤で洗うと、酵素が働かなくなります。
- 浸す時間はあまり長いと生地を傷めてしまいます。
- 溶液は使用基準より薄めてしまうと、かえって雑菌が繁殖し、漂白効果が出ない場合があります。
【知っておきたい!】洗剤・漂白剤・蛍光剤の違いと使い方
洗剤
界面活性剤によって繊維に付いた汚れを取り去り、白くきれいにします。
漂白剤
化学変化によって繊維に付いた色素そのものを分解して無色にします。
蛍光剤
塗料の一種で、繊維に付着し見た目の白さを増加させ、黄ばみや黒ずみを目立たなくさせます。ふきんは食品に直接触れるので、ふきんの洗濯には向きません。
【ふきんの使用後のお手入れ】乾燥
洗い終えたふきんや、煮沸・漂白したふきんは、しっかりと乾燥させないと意味がありません。再び雑菌の温床になってしまいます。
天気が良ければ天日干ししてください。高温多湿な環境で干しても、雑菌が増殖しやすいだけです。乾燥機を使う、室内の風通しの良いところに干すなどして、濡れたままの状態で放置しないようにしましょう。
天日干しがなかなかできない環境の方は、乾燥機を活用するのも手ですね。
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おわりに
ふきんは、湿気の関係から雑菌が繁殖しやすいものです。
特に、だしをこしたり、魚、肉類の水気を取るのに用いたふきんは、油脂やたん白質などによって、さらに雑菌が繁殖しやすくなります。繰り返し使用する場合は十分な洗浄、除菌が必要です。このような場合、布のふきんと同様の機能をもち、使い捨てのきくクッキングペーパーを利用することもひとつの方法です。
出典 : 東京ガス「食」情報センター企画「料理道具100%活用百科」