ハンガーが衣類の型崩れの原因に?

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THE HANGERさんによると、ハンガーを使ったことによって衣類が型崩れを起こす理由として多いのは、「衣類に適したハンガーを使用していない場合」だそう。適切でないハンガーとは、どのようなものなのでしょうか。
「私たちがいつも着ている衣服は、人間の体に合わせて立体的に作られています。そのため、肩部分に厚みや丸みがあるのが自然ですが、ハンガーは必ずしもそのように作られているとはかぎりません。衣類の形状に合っていないハンガーを使用すると、衣服自体の重さや洗濯によって含んだ水分の重さによって、時間の経過とともに繊維が伸びてしまい、型崩れを引き起こします」(THE HANGERさん)
特に、衣服がクリーニングから戻ったときに使われているワイヤーハンガーは、細く直線的です。これは持ち運びや一時的な保管用として作られているものなので、洗濯後の乾燥や長期保管に用いるハンガーとしては不向きと言えるでしょう。
洗濯後のハンガー干しで起こる型崩れ

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THE HANGERさんによると、洗濯後のハンガー干しで起こる型崩れには、主に次のようなものがあるそうです。
- 肩の「アタリ」
- 衣服全体の伸び
- 首周り(襟口)のヨレや崩れ
洗濯後のハンガー干しによって、肩のラインにポコっとした角のようなものができてしまった経験のある方もいらっしゃるでしょう。これが「アタリ」です。
「アタリとは、ハンガーによって衣類が部分的に変形してしまうことを指します。特にニットは干し方によって全体的に伸びてしまう可能性もありますので注意が必要です」(THE HANGERさん)
Tシャツなどの首周りのヨレも、洗濯後のハンガー干しでよく起こる型崩れです。こちらについては、ハンガーの使い方の問題だとTHE HANGERさんは言います。
「干すときに、ハンガーを襟口から押し込もうとすると、襟口が伸びてしまいます。それを繰り返すことで襟口のヨレが起こりますので、面倒でもハンガーは下から入れるようにすれば襟元のヨレを防げますよ」(THE HANGERさん)
または、襟口を伸ばさないような形状になっているハンガーを選ぶのもよいでしょう。

画像提供:THE HANGER
ただし、ニットのような伸びやすい素材を使った衣類を干す場合は、ハンガーを使わずに平干しするのが基本とのことです。
衣類の長期保管中に起こる型崩れ
洗濯後のハンガー干しと同様に、衣類の長期保管中に起こる型崩れも、肩のラインのアタリやシワ、衣服全体の伸び、首周りのヨレや崩れなどがあります。
「特にジャケットやコートなどは、長期保管中、合わないハンガーと自重のかけ合わせによって型崩れを起こします。シャツやブラウスなどに比べて重さがあるため、肩のアタリに加えて立体的な丸みが失われ、アタリから縦ジワが出てしまうことが多いです」(THE HANGERさん)
起こりがちな型崩れの例をいくつか教えてもらいました。
ハンガーが立体的ではなく肩幅よりも小さい場合

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肩のラインの途中にポコっとしたアタリがあり、ハンガーの両端から下に向かって肩の部分が前側へと落ちています。
ハンガーは立体的だが肩幅より大きい場合

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袖の途中、肩に近い部分にアタリがあります。アタリから下に向けて縦ジワがあり、襟元にも余分なシワが見えます。
特にスーツやジャケット、革ジャンなどは、長く使う分、型崩れを起こしやすいとのこと。THE HANGERさんによると、型崩れしないハンガーを使用した場合は体感として少なくとも1.5~2倍ほど長持ちするのではないかとのことです。
ハンガーを使った長期保管はしないほうが良い衣類も
「繊維が伸びやすいため、ハンガーにかけて長期保管するのを避けた方がよい素材もあります。以下の素材を使った衣類はハンガーを使わず、折りたたんで保管するのがおすすめです」(THE HANGERさん)
- ウールやカシミヤのニット
- ポリウレタンなどの伸縮性があるストレッチ素材
- 綿
プロに聞いた! 衣類が型崩れしないハンガーの選び方

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THE HANGERさんに、型崩れしないハンガーを選ぶときのポイントを教えてもらいました。
サイズ
衣類の肩幅とハンガーの横幅が合っているかを確認しましょう。理想のハンガーのサイズは、衣類の肩幅より1~2cm小さいものです。
形
ハンガーの形状と厚みはさまざまで、直線的なものや曲線的なもの、肩の厚みや丸みがデザインされているものなどがあり、衣類に応じて適切なものを選ぶのがポイントです。
素材
ハンガーの素材は木やプラスチック、金属などがあり、滑り止め加工が施されているものもあります。洗濯後のハンガー干しには耐久性のある金属ハンガーを、保管用には木やアクリル素材のものを選びましょう。
【衣類別】お気に入りを長持ちさせるおすすめのハンガー

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デザインが好きだったり、思い出のある服だったり、特別な日のための一着だったりと、誰にもお気に入りの衣類があるでしょう。ここでは、そんなお気に入りを長持ちさせるためのハンガーの選び方を、保管用のハンガー選びを中心にお伝えします。
Tシャツ・Yシャツ・ブラウス類

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THE HANGERさんのおすすめは、アーチ型のハンガーです。
「肩のラインに合わせた曲線形状で1~2cmほどの厚みもあり、アタリが出ません。クローゼットなど収納スペースの関係でハンガーにもっと薄さを求めたい場合には、ステンレス製のアーチ型ハンガーも良いでしょう」(THE HANGERさん)
レディースのアイテムによくある襟ぐりが広めなブラウスなどには、両端にへこみがあり、滑り止め加工が施されているものが便利だと、THE HANGERさんは言います。

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プラスチックなど樹脂製の滑り止め加工が施されている場合、保管場所の温度によっては樹脂が変形する可能性があるため、注意しましょう。
「特に洗濯後にハンガーで外干しをする場合、直射日光が当たり続けるような場所では樹脂が溶けてしまう可能性があります」(THE HANGERさん)
なお、ポリエステルやナイロンなどの薄く軽めで伸びる心配のない衣類を干す場合には、ワイヤーハンガーを使っても型崩れは比較的起こりにくいそうです。
ニット・セーター類
ニットやセーター類には、伸びやすい素材が使われていることが多く、ハンガーで保管しないのが基本です。洗濯後に干すときにもハンガーはなるべく使わないようにしましょう。保管するときは折りたたみ、干すときには平干しをすることで、お気に入りのアイテムを型崩れさせず長く楽しむことができます。
コート・ジャケット類

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「コートやジャケット類の場合は、人間の肩の丸みや厚みを再現しているハンガーを選びましょう。次の図を参考にしてください。ほかの衣類に比べて重さがあるため、細いハンガーではアタリが強く出やすく型崩れの原因になります」(THE HANGERさん)

画像提供:THE HANGER
素材は木製がおすすめとのこと。理由は、木製ハンガーは、保管場所の湿度の変化に応じて呼吸するように湿気を調整してくれるからだそう。
ジャケットやコートを長期保管するのは主に夏場ですので、ハンガーを選ぶことで湿気対策にもなるのはうれしいですね。

画像提供:THE HANGER
「理想のハンガーサイズは、厚みが3~5cm、幅は肩幅からマイナス1~2cmが理想です。男性の場合、スーツや厚手のコートの場合には6cmの厚みのほうがフィットすることも。女性は3cmの厚みがあれば十分です」(THE HANGERさん)

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なお、ジャケットなどの肩幅のサイズがわからなくなってしまったときには、上の写真のようにして測りましょう。肩幅とは、左右の肩と袖との合わせ目の間の長さを指します。
この写真の例では、ジャケットサイズ45cmに対して、推奨ハンガーサイズ43cmのものを使用しています。THE HANGERさんによると、ハンガーの厚みが6cmある場合、ハンガーのサイズはさらにワンサイズ小さめがおすすめとのことです。
ズボン・スラックス・パンツ類

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「ズボンやスラックスなどのパンツ類には、ボトム用のハンガーがおすすめです。できれば二つ折りにしないで保管するのが理想的ですが、収納スペースの関係やセットアップで保管したい場合には、クリップ付きやボトムスをかけるバーのあるタイプのハンガーを選びましょう」(THE HANGERさん)
バーは、細身のものよりも太さのあるタイプが良く、滑り止め加工が施されているタイプのものだと便利とのことです。

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干すときも上の写真のように裾を挟むと、ウエスト部分のほうが重いことで全体的にシワを伸ばす効果が期待でき、アイロンがけの負担軽減につながります。
ワンピース類

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ゆったりとしたシルエットやドレープ感が美しいワンピースもハンガーの使い方に迷うアイテムです。
「ワンピースなど丈が長い衣類の場合、ハンガーを2つ使うことで裾が床に着くのを防ぎ、型崩れも防げます」(THE HANGERさん)
まず、1つめのハンガーにワンピースをかけます。次に、ワンピースの裾を折りたたみます。裾の左右を中心線に向けて3つ折りするように折りたたんだら、2つ目のハンガーにかけるという手順です。
ハンガーや収納に関するよくある質問

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ハンガーや収納について多くの方が気になっている内容についてTHE HANGERさんにお答えいただきました。
ワイヤーハンガーを使ってはいけないの?
薄手で軽く、伸縮しにくい素材の衣類の場合は、洗濯後や保管時にワイヤーハンガーが役立ちます。ニットのような伸びやすい素材やジャケット、コートといった立体的な衣類の場合には使用を控えましょう。
ニットにできてしまった角(アタリ)は元に戻らないの?
ニットの肩にアタリができてしまった場合、完全に元には戻らないかもしれませんが、目立たなくすることはできます。角ができてしまった部分にスチームアイロンの蒸気を少し浮かせて当て、手で優しくたたいて整えてみましょう。
今あるハンガーをより良く活用したい場合は?
お持ちのハンガーに後付けできる滑り止め用のシールやシリコンリングがあります。また、アタリ防止のためのスポンジカバーも市販されています。ただし、素材は要チェックです。外干しなど、直射日光が当たる場所で使う場合、素材によっては高温で溶けてしまうこともあるため注意しましょう。

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帽子好きな方には、保管用に小物ハンガーを活用するのもおすすめです。まとめておくと選びやすく、紛失も少なくなります。
ハンガーにかけた衣類、クローゼットにどれくらい収納してもいいの?
クローゼットの空間全体の7~8割を目安に収納するようにしましょう。目安としては、服と服の隙間が指2本分くらい(約3cm)あると、服同士の摩擦による傷みやニオイ移りが防げるといわれています。
おわりに
お気に入りの衣類を長く楽しむためには、ハンガー選びが重要だとわかりました。でも全部のハンガーをすぐに買い替えるのはコスト的に厳しいことや、ハンガーにかけても型崩れしにくい衣類もあるため、通常のハンガーと機能的なハンガーを用意して使い分けるのも良いでしょう。型崩れしないハンガーを使用して、好きな服の「キレイ」を長持ちさせましょう!


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