なぜこんなに取れないの? 猫や犬の抜け毛が衣服に付く理由

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大貫さんによると、衣服などに付いたペットの抜け毛がなかなか取れない理由は、いくつかあるそうです。
「主な原因は以下の4つです。静電気や皮脂のほかにも、衣類や毛布などの素材の性質によって、毛がくっつきやすいものがあります」(大貫さん)
静電気による付着
ペットの毛と衣類の繊維が擦れ合うことで、プラスとマイナスに帯電します。この静電気によって毛が衣類にくっついてしまいます。
素材との相性
ペット用の毛布や衣類に使われるフリース素材などの起毛素材は、毛が付きやすい特徴があります。
皮脂による粘着
ペットの毛の根元には皮脂が付いており、この皮脂が接着剤や粘着剤のように機能して、衣類の繊維に粘着し、毛が取れにくくなります。
繊維内部への押し込み
ペットが寝たり、身体を押し付けたりすることで、毛が繊維の内部に押し込まれてしまいます。粘着クリーナーやエチケットブラシをかけても、なかなか毛が取れない原因です。

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ペットの毛が付いてしまった衣類や毛布は、都度洗濯が必要となると、忙しい毎日の中ではなかなか大変です。しかし大貫さんによると、付着したペットの毛を落とすためには、必ずしも洗濯が必要というわけではないそうです。毛の付き方によって、落とし方が異なるといいます。
洗濯機を使わない毛の落とし方

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「洗濯のほかにも、布の表面に付いた毛を落とす方法がいくつかあるので、ご紹介します」(大貫さん)
表面の毛は粘着クリーナーやブラシで落とす
「まず、表面に付いている毛。これはエチケットブラシや粘着クリーナーで、効果的に落とすことができます。ただし、冬場のセーターなど毛足の長い素材の場合は、粘着クリーナーを使うとセーターが傷むことがあります。その場合には、洋服ブラシやエチケットブラシの使用がおすすめです」(大貫さん)
繊維に入り込んだ毛ははたいて落とす
「毛を取るために、屋外で衣類をはたくという方法もあります。ただし、毛が舞ってしまったり、完全に取れない場合も多いため、粘着クリーナーを使う方がより効果的なのでおすすめです」(大貫さん)
洗濯でスッキリ! ペットの毛が付いた布製品の洗濯テク

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大貫さんによると、表面に付着した毛は、粘着クリーナーやはたいて落とす方法でも対処できます。一方、繊維の奥に入り込んだ毛を取りたい場合や、より清潔に保つにはやはり洗濯が有効だそうです。
そこで、大貫さんに布製品に付いたペットの毛を落としやすくする洗濯のポイントについて伺いました。
洗濯前に毛をできるだけ落としておくのが鉄則
「ペットの毛布やベッドなどの布製品を洗濯する際は、まず洗濯前に付いた毛を、粘着クリーナーなどでできるだけ落としておくことが重要です。そのまま洗濯機に入れてしまうと、洗濯機が詰まってしまう可能性があります。そのため、家にペットがいる場合は、こまめに洗濯機のフィルター清掃も必要です」(大貫さん)
こまめな洗濯で毛と臭いを軽減
「こまめな洗濯をすることで、毛のほかにも毛が付着する原因のひとつである、皮脂や汚れが落ちやすくなります。また、ペット特有のニオイも軽減できます。毛やニオイが落ち切っていないと感じる場合は、複数回の洗濯もおすすめです」(大貫さん)
洗濯機のフィルター清掃はこまめに習慣化
「ペットの毛が付いたものを洗濯すると、糸くずフィルターや排水フィルターに毛がたまりやすくなります。放置すると洗浄力の低下や故障の原因になるため、洗濯後はフィルターを確認し、毛を取り除く習慣をつけましょう」(大貫さん)
そもそも抜け毛を付けない! 日常でできる予防策
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そもそも、粘着クリーナーや洗濯の回数を増やす以前に、衣服に付く抜け毛の量を減らすことはできるのでしょうか。
大貫さんによると、日常生活の中で少し工夫をするだけでも、衣類への抜け毛の付着を大きく減らすことができるそうです。
換毛期こそ! こまめなブラッシングで抜け毛を減らす
「換毛期には、ブラッシングを増やすことがおすすめです。ブラッシングによって、ペットから落ちる抜け毛が減り、衣類や布製品への毛の付着を防ぐことができます。
ブラッシングの回数は、できれば毎日がおすすめ。犬や猫などの動物の毛は毎日抜けるので、欠かさずブラッシングを行うことで、衣類や布製品に付着する毛の量を減らすことにつながります。
また、ブラッシングの際は、ブラッシングスプレーが便利です。ブラッシングスプレーをスプレーしてからブラッシングを行うことで、毛並みを整えるだけでなく、毛の舞い散りを抑えることができます。これにより、部屋への抜け毛の落下や衣類への付着も防ぐことができるんです」(大貫さん)
毛が付きにくい素材の服を選ぶコツ

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「衣類を選ぶ際、ペットの毛が付きにくい素材を選ぶことも効果的です。おすすめの素材としては、綿やナイロンなど、表面がつるっとした素材などが挙げられます。
逆に、ウールや毛が絡まりやすいセーター、起毛生地のフリースやコーデュロイなどは毛が付きやすい素材です。ペットと触れ合う際は、着用を控えた方が毛の付着を防ぐことができます」(大貫さん)
愛用の毛布やおもちゃも清潔に! ペット用品の正しい洗い方

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衣類だけでなく、ペット用品に付いた汚れや毛も対処に困るものです。大貫さんによると、ペット用品は人の衣類とは異なる汚れが付着しているため、適切な方法で洗うことが大切とのこと。
素材やサイズに合わせた洗濯のコツ
「毛布やデリケートな素材のベッドは、洗濯ネットに入れて、手洗いコースや弱水流コースで洗うのがおすすめです。大型の毛布は、大物洗いコースを使用してください。
おもちゃやトイレ周りは、ペット用品専用の掃除スプレーやシートで拭き取る方法が手軽です。消臭成分が含まれているものを選ぶと、気になるニオイ対策にもなります」(大貫さん)
人間の衣類とは分けて洗う「分別洗い」がおすすめ
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「ペット用品と人間の衣類は、分けて洗うことをおすすめします。分別洗いすることで、ペット用品に付着している毛が、人間の衣類に付いてしまうことを防げるんです。
また、分けて洗うことで、洗剤もペット専用のものを使うことができます。ペットの体から出る皮脂は人のものと異なり、ペット特有の成分(ワックスエステル)が多く含まれています。そのため、人間の洗剤では落としきれない場合があります。この汚れが残ると、ペット特有のニオイにもつながります。また、ペット用洗剤の香りはペット用に作られているため、ペットにとっても安心です」(大貫さん)
おわりに
ペットとの暮らしは楽しい反面、抜け毛との付き合いは避けて通れません。しかし、洗濯前のひと手間や素材選び、日常的なブラッシングなどを取り入れることで、衣類への毛の付着は大きく軽減できます。
換毛期は特に抜け毛が増える時期だからこそ、適切な洗濯方法と予防ケアを意識して、快適なペットライフを過ごしてみてください。
頼れる味方! ガス衣類乾燥機「乾太くん」で抜け毛対策

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ペットと暮らしていると、どれだけブラッシングをしても、衣服に抜け毛が付いてしまうもの。毎日粘着クリーナーで掃除をするのは手間がかかります。そんな悩みを解決してくれるのが、ガス衣類乾燥機「乾太くん」です。
洗濯後にそのまま乾太くんを使うだけで、天日干しでは落ちにくい細かな毛までしっかり除去できます。パワフルな温風乾燥が繊維を立ち上げ、ドラムの回転によって絡み付いた毛をたたき落とし、フィルターへ効率よく集めます。お手入れも簡単で、日々の家事負担をぐっと軽減してくれるのも魅力です。
時短と清潔さを同時にかなえながら、生乾き臭対策にも役立つ一台として、ペットとの暮らしをより快適にしてくれます。



