ペットシーツやオムツはコスパの良い防災トイレに!
ペットシーツやオムツには吸水剤として吸水ポリマーが使用されています。これは水分を吸収しゲル状に固める性質を持ちます。
ペットシーツやオムツは、ペットや小さな子ども、高齢者がいる家庭で常備しているものですが、防災トイレの材料としても活用できます。
特にペットシーツは吸水量が多いものもあり、1枚~数枚で1回分の防災トイレとして使えます。量販店などであれば1枚数円で購入でき、専用の災害用トイレと比べるとかなり安価。コスパの高い防災トイレとして注目されています。最近では大容量のタイプやニオイを防いでくれるタイプが出てきました。
ペットシーツで防災トイレを作る方法
用意するもの
- ポリ袋(70リットル以上)
- ペット用シーツ
- ガムテープ
防災トイレを作るには、まず70リットル以上の大きめのポリ袋を使います。便座を持ち上げてポリ袋を便器にかぶせます。
かぶせたら安定するよう、テープなどで数カ所止めておきます。
上から便座をかぶせます。
便座を下ろしたら、その上からもう1枚ポリ袋をかぶせます。
後からかぶせたポリ袋もテープなどで軽く固定しておくと、袋がずれないので便利です。便器の中にはペットシーツやオムツを敷いておきます。吸収剤が表に向く形で配置しましょう。
青の絵の具で色付けした色水を流してみました。300mlの水を吸収できました。
今回使用したのは小型犬用のペットシーツですが、大型犬用もあり、種類によって吸収量が異なります。一般的に成人の排せつする尿は200~400mlとされていますが、家族構成によりいくつか用意しておくと良いでしょう。
トイレが終わった後は、上からかぶせた方のポリ袋のテープを外し、ポリ袋ごと取り外します。口をキュッと締めて密閉しましょう。廃棄できるまで、ご家庭に保管しておきましょう。普通のポリ袋だとニオイを通してしまうので、おむつ用など防臭機能のついたポリ袋や、フタつきのゴミ箱などで保管しましょう。
トイレのゴミはどうやって処理する?
トイレのゴミをどう処理するかは自治体によって異なります。可燃ゴミとして廃棄可能な自治体も多いですが、その際にポリ袋を二重にする必要があったり、内容の記載が必要だったりと細かいルールが定められていることもあります。お住まいの自治体のルールをあらかじめ確認しておきましょう。
特定のルールがない場合でも、ゴミ収集時に水分が飛び散ったりすることのないよう、新聞紙で包んだり、厚手のポリ袋で密閉するなどの配慮が必要です。
また、災害時には、廃棄物処理施設や道路の被害状況等の確認のため、ゴミ収集が一時的に停止されることも多くあります。そうした場合に備えて、防臭ポリ袋や消臭剤などニオイ対策の準備もしておくと良いでしょう。
ペットシーツ、災害時以外にも便利な活用法が!
吸水性や消臭性の高いペットシーツは、災害時でなくても活用できます。
水分の多い生ゴミを包んで捨てれば、廃棄までの間のニオイが気になりません。また、牛乳などニオイの強い液体をこぼした際にぞうきんで拭き取ると、嫌なニオイが残りがち。そうした際にペットシーツを使えば、素早く吸い取ってそのまま廃棄できます。
災害のためだけに購入するのはちょっと・・・という方は、いろいろな活用法も検討してみると良いでしょう。
おわりに
防災トイレとして販売されている防災グッズは比較的割高ですが、ペットシーツとポリ袋なら10円前後で用意できることが利点です。一般的な災害で避難所に物資が届き始めるのは4日目からになります。初日から3日目まで必要な食料品や物資は自分で用意しておく必要があります。3日分の家族の人数分の防災トイレを用意するとなると、かなりの量になるので、ペットシーツを活用して少しでも安く用意できると良いですね。