簡単でボリューム満点レシピを作るなら豚こま肉!
motoです。現在7歳、5歳、1歳、0歳の4児を育てながら、料理研究家として活動しています。
最近、食材や日用品、光熱費などが値上げラッシュで、「もううんざり」って方も多いのではないでしょうか? 無駄遣いはしないように心がけることはできても、日々の生活に必要なものは、なかなか節約が難しいところ。
私はいつも節約をしようと考えるときは、まず食費を見直しています。例えば、豚バラ肉を豚こま肉に、鶏もも肉をむね肉になど、使う食材はできるだけコスパのいいものを選ぶようにしています。
今回のコラムのテーマは、世間の値上げラッシュにも負けない、いつでも安く手に入る食材「豚こま肉」について。
わが家では、1週間分のまとめ買いで2パックは必ず購入するので、週に2日は献立に登場します。なかでも、ボリューム満点でがっつり食べられる丼メニューは家族に大好評!
そんな豚こま肉を使ったおすすめのレシピや、実践している保存方法などを紹介しますね。
豚こま肉の選び方
豚こま肉とは、カットする際に出る肉の切れ端のこと。さまざまな部位のこま切れで、大きさや厚さも不揃いのお肉です。バラ肉やロース肉などと比較して安く手に入るので、家計には大助かりのお肉です。
パックの中にさまざまな部位のこま切れ肉が入っているため、ものによっては「これ本当に豚こま肉?」と疑うほど美味しい場合もあれば、買うときはボリュームがあったのにいざ調理してみると脂身が溶けてお肉が全然ないという場合も。
私がスーパーで購入するときに意識していることは、まずドリップ※がトレイについていないこと。それから、赤身はきれいなピンク色(黒ずんでいない)で脂身は白い(黄色くなっていない)こと。そして、脂身の比率が多くないものを選んでいます。
たまにきちんと意識して選んで購入したつもりが、ほとんどが脂身ばかりだった・・・なんて場合もあります。そんなときは、野菜炒めや豚汁、焼きそばに使うと、豚肉の脂が野菜にまわってとても美味しくなります。
※ドリップ:肉の内部から水分とともにタンパク質などの栄養素が分離して出る液体。
忙しいときに便利な豚こま。包丁まな板なしでOK
豚こま肉のいいところは安くて美味しいだけではなく、切れ端なので包丁やまな板を使わずそのまま調理ができる点です。
「ごはん作り面倒だな~」ってとき、私は豚こま肉をパックからそのままフライパンにのせて調理をするので、包丁やまな板は一切使いません。洗い物が少なく済むので、キッチンに立っている時間をぐーんと短縮できます。
野菜も包丁やまな板を使わなくていいものをチョイス。手でちぎれるキャベツやカット野菜、キッチンバサミで切れる小松菜やほうれん草などがおすすめ。手間をかけずにボリュームアップもできて栄養のバランスも良いメニューが、フライパンの上だけでできあがります。
さらに、ご飯にのせて丼にしてしまえば、洗い物も減らせて一石二鳥。あと一品お味噌汁などを作るだけで立派な献立になるので、私はよく丼を作っています。
それでは、実際にわが家で人気の豚こま肉を使った簡単丼レシピを紹介します。
10~15分で完成! 豚こま肉を使ったボリューム満点丼レシピ 2選
材料も作り方もシンプルな簡単豚こま丼レシピ! フライパンひとつで作れるスピードレシピなので、忙しい平日の夕飯でもパッと作れますよ!
子どもも喜ぶ! 栄養満点ワンパン三色丼
材料(4人分)
温かいご飯・・・茶碗4杯分
豚こま肉・・・400g
小松菜・・・5株(1束分)
卵・・・4個
[A]
オイスターソース・・・大さじ2
砂糖・・・大さじ2
酒・・・大さじ2
醤油・・・大さじ1と1/2
みりん・・・大さじ1と1/2
おろししょうが(チューブ) ・・・小さじ1
[B]
マヨネーズ・・・大さじ1
砂糖・・・大さじ1
醤油・・・小さじ1/2
ごま油・・・小さじ1
サラダ油・・・大さじ1
作り方
【手順1】
フライパンにごま油をひいて中火で熱し、豚こま肉、キッチンバサミでざく切りにした小松菜を入れ、全体がしんなりするまで炒める。
【手順2】
Aを加えて中火で煮詰める。器に盛った温かいご飯の片側半分にのせる。
【手順3】
フライパンの汚れをペーパータオルで拭き取り、火をつけずにサラダ油をひく。卵を割り入れてBを加え、中火にかけて菜箸で素早く混ぜて炒り卵にする。
【手順4】
3を2の温かいご飯の残り半分にのせる。
がっつりとした濃いめの味で大人も大満足の三色丼です。炒り卵はマヨネーズを入れるとふわふわになるので、ぜひお試しください!
家族みんなが喜ぶ! ワンパンみそ豚キャベ丼
次は、こってり甘辛味で食べごたえ抜群の豚こま丼。キャベツもたっぷり使うので、野菜不足の心配もなし!
材料(4人分)
温かいご飯・・・茶碗4杯分
豚こま肉・・・400g
キャベツ・・・1/4個
[A]
味噌・・・大さじ1と1/2
醤油・・・大さじ1と1/2
酒・・・大さじ1と1/2
みりん・・・大さじ1と1/2
砂糖・・・大さじ1
ごま油…大さじ1
作り方
【手順1】
フライパンにごま油をひいて中火で熱し、豚こま肉を炒める。
【手順2】
肉の色が変わり始めたら、食べやすい大きさにちぎったキャベツを加え、しんなりするまで炒める。
【手順3】
混ぜ合わせたAを加え、中火で煮詰める。
【手順4】
器に温かいご飯を盛り、3をのせる。
タレを絡めながら香ばしく焼いた豚こま肉とキャベツに箸が止まりません! お腹がペコペコ、早くご飯が食べたい! というときにおすすめです。
節約するならまとめ買いして、冷凍保存
節約食材の豚こま肉。バラ肉やロース肉と比べて安いので、日々の献立に取り入れることで、食費を抑えてくれます。さらに節約につなげるなら、お買い得な日を選んでまとめ買いをし、冷凍保存しておくのがおすすめです!
下味の必要がないレシピに使う場合は、1回で使用する分量に小分けしてラップで包み、保存袋に入れて冷凍保存します。使うときは、半日前から冷蔵庫に移動させておき、ゆっくり冷蔵解凍がいいですね。
しょうが焼きなど、下味をつけておきたい場合は第2回のコラムで紹介した下味冷凍もおすすめですよ。
とはいえ、毎日豚こま肉だと家族に飽きられそう、と思うかもしれませんね。私は、丼にしても味付けを醤油ベースや味噌ベース、中華ベースにして、同じ味が続かないように意識しています。
それから、子どもたちが好きなケチャップを使ったポークビーンズ、ポークケチャップを作ることもあれば、塩こしょうで作る定番の野菜炒めやしょうが焼きにも、豚こま肉が使えます。他にも、豚汁や肉じゃが、焼きそば、カレーライスもおすすめです。メインが魚料理で家族から「物足りない」と言われたときは、豚こま肉と卵と葉物野菜をササッと炒めた副菜を作るなど、本当にいろんな料理に豚こま肉をよく使っています。
豚肉料理全般に豚こま肉を使うので、全く家族から飽きられず、むしろ豚こま肉を使った料理は、夫からも子どもたちからもよくリクエストされます。
おわりに
今回は、お財布にやさしい、そして忙しい毎日の料理の時短にもなる豚こま肉についてご紹介しました。豚こま肉を味方につけるといいことばかりなので、ぜひ試してみてくださいね。
次回の簡単&節約ごはんでは、もやしを大量消費&作り置きできる節約レシピを紹介します。お楽しみに!