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引っ越しの荷造りをスムーズに! 引っ越し屋さんに聞く荷造りのコツ

「引っ越しの荷造りが苦手・・・」「何から荷造りを始めるべきか迷ってしまう・・・」という方は多いのではないでしょうか。衣類や食器、家電や家具など、家のありとあらゆるものをまとめなくてはいけない荷造りには、気を付けるべきポイントがたくさんあります。アリさんマークの引越社のつのださんと和田さんに、効率的な荷造りのコツを教えていただきました。

最終更新日:2023.12.27

目 次

引っ越しの荷造りは、コツを押さえて効率的に行おう

引っ越しの荷造りのイメージ

PIXTA

引っ越しに荷造りはつきものですが、家にある荷物をまとめるのは、なかなか骨が折れますよね。「荷造りが苦手」と感じている方も多いのではないでしょうか。

そんな方に向けて、引っ越しのプロであるアリさんマークの引越社のつのださん・和田さんに、荷造りに取り掛かる時の手順や、アイテム別の梱包のポイント、引っ越し屋さんが普段行っている荷造りのコツを教えていただきました。

荷造りの時の工夫で、荷解きも格段にスムーズになりますので、ぜひ試してみてくださいね。

失敗しない! 荷造りの進め方

荷造りに取り掛かるイメージ

PIXTA

まずは、荷造りに取り掛かる手順を確認していきましょう。

荷造りの進め方で重要となるポイントは、大きく分けて以下の3点です。

・荷造りを始めるタイミング
・荷造りの優先順位付け
・引っ越し直前に行うべき荷造り

ここからは、それぞれのポイントを詳しくご紹介いたします。

【荷造りを始めるタイミング】1カ月前~1週間前から

引っ越しのスケジュール

PIXTA

引っ越しが決まったら、荷造りはどのくらい前から始めればいいのでしょう?

和田さん「引っ越し準備は、家事や仕事、子育てとの平行作業になるので、毎日少しずつ取り組むことが多いと思います。ですので、単身の方なら1週間程度、ご家族なら1カ月ほど前から準備を始めることをおすすめしています」

あくまで期間は目安ですが、これまでのお二人のご経験からして、この程度の期間が必要な場合が多いとのこと。もちろん、荷物の量や種類は人によってさまざまなので一概には言えませんが、なるべくゆとりをもって取り組みたいですね。

【荷造りの優先順位付け】今使っていないものから手を付けよう

引っ越し準備のイメージ

PIXTA

これは皆さんご存じの通りかと思いますが、荷造りの基本は「使わないものからしまう」ことです。例えば、本やシーズン外の衣類、棚の奥にしまっているような物などは早めに荷造りができますね。ちなみに、本棚やたんすなど、棚の中にあるものを箱詰めする時にはコツがあるそうです。

和田さん「荷造りを始めると、部屋のスペースは限られているので、作業を行ううちに徐々に段ボールが積みあがってきて、下のものは取り出しにくくなります。こういったことからも、使わないものからしまうということが大切です」

【引っ越し直前に行うべき荷造り】当日までしまえないものはどうする?

引っ越し業者が照明を取り外す様子

PIXTA

引っ越し前日には、ほとんどの荷物がダンボールに詰められている状態が望ましいのですが、どうしても当日までしまえないものもありますよね。

和田さん「意外と忘れがちなのが、カーテンや照明です。当日まで使うものをしまうためのダンボールを1~2個取っておくようにしましょう。また、ダンボールに収まらないサイズの照明は、無理にダンボールに詰めようとせず、引っ越し当日に梱包材でくるんで運びましょう」

依頼している引っ越し屋さんによりますが、照明を取り外すところから手伝ってくれる会社もあるようなので、事前にチェックしておくといいでしょう。

また、テレビやエアコンのリモコンなどは、引っ越す直前も、引っ越した直後も使う可能性が高いため、まとめておくのが得策です。

つのださん「鍵やリモコン、テレビのケーブルなど、引っ越し後すぐに使うものは1つのダンボールにまとめて、『すぐに使うもの』など箱に明記しておくと便利です。ただし、自転車などの鍵は、運搬の際に必要になるのでしまわないように気を付けてくださいね」

いざ荷造り! 必要なものは?

養生テープやビニールひも

uchicoto

荷造りの段取りが確認できたら、次は、荷造りに必要なものを用意しましょう。
ダンボールやガムテープ、梱包材などは、引っ越し屋さんが用意してくれることもありますし、オプションで購入することができるので、必要に応じて準備しましょう。
また、必要な資材の量はどのような荷物をお持ちかによるため、引っ越し屋さんに聞いてみるのがおすすめです。

荷造りに必要なもの

段ボールとガムテープ

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・ダンボール
引っ越し屋さん指定のダンボールでなくてはダメ、ということはないそうですが、引っ越し時に重ねて運ぶので、サイズや形がある程度統一されている方が崩れにくく安心です。
一般的には小・大の2種類があり、基本的に重いものは小に、衣類など軽くかさばるものは大のダンボールに梱包しましょう。

・ガムテープ
一般的には布ガムテープと紙ガムテープがありますが、どちらのほうが良いのでしょうか?
和田さん「布ガムテープのほうが強度は高いのですが、コスト的には紙ガムテープのほうがお手軽です。引っ越しの際にダンボールを閉じる用途で使用するなら、紙ガムテープの強度でも十分なので、どちらを使用してもよいでしょう」
強度は貼り方の工夫によって強化できますので、後ほどご紹介いたします。

・エアーキャップ(プチプチ)
家電などを梱包する緩衝材。食器などの割れ物を梱包するのにも使用できます。

・新聞紙やミラマット
ミラマットとはクッション材で出来たシートのこと。新聞紙でも代用できます。割れ物を梱包するのに役立ちます。

・布団袋
布団はダンボールにしまうことができないため、必ず布団袋で包みましょう。最近は不織布製のものが多く、引っ越し後に捨てずに取っておいて、保管用として使うこともできるそうです。

・油性ペンやはさみ
ダンボールに品目を書いたり、ガムテープや梱包材を切ったりと、欠かせないアイテムです。ご家族で荷造りを行う際はいくつかあると便利です。

あると便利なもの

ビニールひも

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・ビニールひも(PP紐)
傘をまとめて縛ったり、靴箱や衣装ボックスが開かないように縛るのに便利です。

・軍手
ダンボールで手を切ったり、重いものを持つ時にけがをするのを防ぐためにも、軍手をして作業したほうがよいでしょう。

・雑巾
引っ越し時には、普段動かすことのできない大型の家具や家電を移動するため、雑巾があるとさっと掃除ができて便利です。

・ハンガーボックス
縦長の形をした、簡易的なクローゼットのような箱で、ハンガーに掛かっている衣服をそのまま持ち運べる優れものです。必要な場合は、引っ越し屋さんに事前にお願いしておきましょう。

・クーラーバッグ
冷蔵庫の中身は、基本的に前日までに空にしておくものですが、消費しきれなかった調味料などを持ち運んで移動するために使います。(生ものや冷凍品などは入れないようにしましょう)

アイテム別・梱包のコツをご紹介

引っ越し準備中の部屋

PIXTA

資材が準備できたら、梱包に取り掛かります。
荷物によって梱包の仕方は異なるため、特に注意したいアイテムを中心に梱包のコツを教えていただきました。

食器類の梱包

食器類の梱包

PIXTA

基本的には割れ物になるので、エアーキャップ(プチプチ)やミラマット、新聞紙などで1つずつ梱包を行います。十分な量の緩衝材を用意するようにしましょう。

和田さん「昔は新聞紙やチラシで梱包をする方が多かったのですが、最近は紙の新聞を購読される方が減り、緩衝材をご提供することが増えています。食器棚の扉の枚数などを教えていただければ、必要な緩衝材の量をお伝えすることができるので、準備に迷ったらご相談ください」

また、ダンボールに詰める時にもポイントがあります。
和田さん「平らなお皿は、横にして入れるのではなく、縦に入れていく方が割れにくくなります。なるべくスペースが空かないようにして、小さいダンボールにしまうのがポイントです」

衣類の梱包

衣類を段ボールにしまう様子

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「衣類はタンスや衣装ケースから取り出して、大きいダンボールにしまいましょう」と和田さん。

和田さん「特に、大きいタンスだと、新居に運び入れる最中などに、どうしても横にしなくてはならない時もあります。そうすると、衣類にしわが寄ってしまったり、木製の場合は中身の重量でひずみの原因になってしまうこともあります」

折りたたみたくない衣類については、ハンガーにかけたまま運ぶことのできるハンガーボックスが便利です。各引っ越し屋さんに用意があるので、事前に確認してみましょう。

プラスチック素材の衣装ケース

uchicoto

プラスチック素材の衣装ケースであれば、衣類を入れたまま運ぶこともできるそうです。その場合は、紐で十字に縛り、中身が出ないようにしてください。

家電の梱包

家電を段ボールへ移す様子

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テレビや電子レンジ、冷蔵庫など、ダンボールに入らないものはエアーキャップ(プチプチ)や、引っ越し屋さんが用意してくれるクッション材のカバーを掛けて運びます。

和田さん「基本的には引っ越し屋さんが養生することが多いと思いますが、もしご自身で作業する場合は、しっかりと梱包しましょう。特に有機ELディスプレイなどは非常に繊細で、洋服のボタンが接触するだけで傷ついてしまうこともあります」

また、引っ越し屋さんにお願いする場合でも、事前に配線を抜いておくとよいでしょう。
和田さん「引っ越し時はさまざまなケーブルが入り混じってしまうこともあります。配線をしまう前にスマートフォンで写真を撮っておく、ビニールテープで印を付けておく、などの工夫をすると、荷解きの時にスムーズですよ」

冷蔵庫の引っ越し準備をする様子

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また、冷蔵庫は前日の夜に電源を切る、洗濯機は水抜きをするなどの作業が必要です。
和田さん「特に、ドラム型の洗濯機の場合は精密機器扱いとなり、専用の固定金具が必要です。固定金具は、洗濯機購入時に付属していることが多いので、必ず事前に用意があるか確認するようにしてください」

家具の梱包

家具の分解を引っ越し業者に依頼している様子

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ベッドやダイニングテーブルなど、自分ではなかなか梱包しづらいものが多いので、少しでも不安な方は引っ越し屋さんにお願いしましょう。

和田さん「家具は基本的に分解して運びます。大体の工具はこちらで用意しているので、何か準備いただくことはほとんどありません」

ただし、最近は分解できない家具もあり、そういったものは追加料金が必要になることがあります。引っ越し依頼時に確認しておくとよいでしょう。

貴重品の梱包

通帳などの貴重品類

PIXTA

貴重品は自分で管理するのが基本ですが、どこまでが貴重品なのでしょうか?

和田さん「一般的に貴重品といって思い浮かぶ、現金や通帳、印鑑、証券、パスポートなどのお預かりはお断りしています。もちろん、貴重品の定義はその方によって変わります。例えばご親族の形見やお子さんの手作りの作品などは、二度と替えの利かないものですから、そういったものはご自身で運んでいただくようにお願いしています」

引っ越し業者の多くは、損害保険に加入していますが、和田さんがおっしゃるように物の価値はその方によって異なります。大切なものは、ご自身で分けておきましょう。

もう一工夫で荷造りをさらに効率的に!

引越し作業のイメージ

PIXTA

梱包の仕方に加えて、引っ越しがより安全で楽になるポイントも教えていただきました。

ガムテープの貼り方

正しいガムテープの貼り方

画像提供:アリさんマークの引越社

和田さん「ダンボールに貼るガムテープは、ダンボール同士がかみ合う真ん中をふさぐように、縦横一直線に貼ればOKです。短辺にガムテープを貼る方もいらっしゃいますが、ダンボールを重ねて運ぶ時に滑ってしまう危険性があるため、おすすめしていません」

上の画像では、右端の丸がついた段ボールが良い例なんだとか。

また、同じ理由で、ダンボールが盛り上がるほど物を入れるのも危険です。きちんとふたが閉まる状態で、テープを貼りましょう。
一直線に貼るだけなら、ガムテープを消費する量も少なく、開封する時も簡単ですね。

荷解きがラクになる工夫

引っ越し準備のイメージ

PIXTA

ダンボールには、必ず「側面」に「行き先」を書きましょう。

和田さん「上面に書いてしまうとダンボールを重ねた時に見えなくなってしまうので、側面に書きましょう。また、事前に新居の部屋に番号を振っておいて、その番号をダンボールに書いておくと、搬入時に荷物が迷子になることがなく、荷解きもスムーズになりますよ」

引っ越し時には手続きにも注意

住民異動届

PIXTA

引っ越しの準備は荷造りだけではありません。電気やガス、インターネットなどのライフラインの手続きや、転出届の手配なども発生しますので、忘れずに対応しましょう。

引っ越しの際にやるべきことについては、下記の記事でもチェックできます。
ぜひ参考にしてみてください。

引越しのやることリストをチェック! 準備や手順とは

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おわりに

効率的な荷造りのコツについて、アリさんマークの引越社のつのださん・和田さんにお話を伺いました。意外と知らない荷造りの工夫があったのではないでしょうか。今回教えていただいた点に気を付けて荷造りを行い、気持ちよく新生活をスタートしたいですね。

  • この記事取材協力

    noimage

    アリさんマークの引越社

    常務執行役員 つのだ 健二さん
    『引越準備』編集室 室長 和田 賢二さん

    お客様に、最高の引越しサービスを提供し、安心と喜びと満足を与え、紹介される引越社を目指して。
    アリさんは、安心して引越しをお任せいただけるよう、スタッフの身元等を明確にすることを義務付けた「身元保証制度」を導入するなど、数少ない「引越専門」だからこそできる「お客様本位」のサービスで、確かな満足をご提供します。

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公開日:2022.3.7

最終更新日:2023.12.27

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