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高すぎる枕はシワの原因に!?【枕専門店に聞く】ぐっすり眠れる枕の選び方

寝つきが悪かったり、夜中に何度も起きてしまったりする・・・という方は、枕が合っていない可能性もあるって、ご存知ですか? 一口に枕といっても、素材や大きさ、形などたくさんの種類があり、結局どう選んでいいのかなかなかわからりませんよね。そこで、エアウィーヴグループの枕専門店・ロフテーの広報で、10年以上にわたって睡眠サポートに携わってきた塚島早紀子さんに、自分に合った枕の選び方をお伺いしました。

最終更新日:2024.1.15

目 次

【枕の選び方】ピッタリの枕は一体感があり、呼吸がラク

枕を抱きしめる女性

PIXTA

――「理想的な枕」とは、どういった枕なのでしょうか。

塚島:身体に一番負担の少ない状態は、リラックスして立った状態と同じ姿勢です。この時の顏の角度は、約5度。枕を使うことで寝ているときにもこの角度を保てると、どこにも力が入らず、枕をしているのかしていないのかわからないくらい、布団との“一体感”があります。とにかく呼吸がラクでぐっすり眠れるんですよ。

枕の高さは人によってまちまち。「こんなに薄くてよかったんだ」と驚かれることも。

リラックスした女性

PIXTA

――自分に合った枕を選ぶ時のポイントはありますか?

塚島:まず、首のカーブ(頸椎弧)に枕の高さがフィットすることが大事です。このカーブの深さは、人それぞれ。傾向としては、頭に丸みのある人や筋肉質で背中の肉付きがしっかりしている人は、カーブが大きいので高い枕が合いやすくなります。逆に華奢な方だとカーブが小さいので薄い枕のほうが合いやすいです。また、首や肩の角度によっても大きさは違ってきます。

私どもの店舗では、このカーブを計測してフィットする枕の高さをご提示させていただいていますが、特に女性のお客さまは「こんなに薄くてよかったんだ」とびっくりされる方も多いです。

寝返りや、横向きの寝やすさも枕選びのポイントに

眠る女性

PIXTA

塚島:続いて確認したいのは、横になったときに、後ろ姿をチェックして肩から腰にかけて背骨がまっすぐになっているかどうか。なかなか自分では判断しづらいので、お店で選ばれる際は、同行の方や店舗の方にチェックいただくのが良いかもしれません。ご自身で確認される際は、横になったときに肩などに余計な力がかかっていないかを意識されるとよいでしょう。

また、人は体温調節や血液の流れを良くするために一晩で20回~30回寝返りを打ちます。そのため、仰向けで寝やすいのはもちろん、寝返りしやすいかどうか、そして横向きで寝やすいかどうかも大事なポイントです。

枕が合っていない場合の特徴チェックリスト~何時間寝てもスッキリ起きられないのは、合わない枕のせいかも!?~

――自分に合っていない枕を使っていると、どのような状態になりますか。

寝起きの女性

PIXTA

塚島:寝ている間に何度も目が覚める場合は、枕が合っていない可能性がありますね。緊張して寝付くのも時間がかかりますし、呼吸がしづらいので酸素を吸い込みにくく、目覚めがスッキリしません。そして、高すぎる枕の場合は、首にシワもできやすいんです。

以下のようなケースに心当たりがある方は、今お使いの枕を見直してもよいかもしれません。

枕が合っていない人の特徴

・寝ている間に枕を外している
・朝、首や肩のまわりが凝っている
・仰向けで寝ることはほとんどない
・いびきをかく
・朝、顏がむくんでいる
・口呼吸になる
・寝ている間に枕を直す
・朝起きると体が疲れている
・枕の上に手を添える
・寝相が悪い
・首のシワが気になる

頭の置き方にもポイントがあります。よくありがちなのが、肩まで枕に乗せているケース。あくまで、肩の線に枕を合わせて寝るのが枕の正しい使い方です。

【枕の選び方】素材は感触が「心地いい」と思うものを

羽毛

PIXTA

――素材はどのようなものを選んだらよいですか。

塚島:枕の素材には、「わた」「羽毛」「低反発ウレタンフォーム」「パイプ」「そば殻」「ヒノキ」など様々なものがあります。子どもの頃から慣れ親しんだものや頭を預けた時の感触で一番リラックスでき、「心地いい」と思われるものが良いと思います。

――お手入れと、買い替えの目安について教えてください。

洗濯機を使う

PIXTA

塚島:素材には、洗えるものと洗えないものがあります。洗える素材としては、ポリエステルわた、パイプ、羽根枕など。洗い方も素材によって異なりますので、製品の表示をチェックしてみてください。洗えないものは、そばがら、低反発ウレタンフォーム、ウレタンパフ、絹わた、羽毛などです。これらは基本、週に1回程度陰干しでお手入れします。

買い替えの目安も素材によってまちまちですが、おおむね2~3年、長くて4~5年です。意外に短いと思われるかもしれませんが、人の頭はボーリング球1個分ほどの重さがありますので、それを毎日乗せる枕はどうしても2~3年で“へたり“がきて、適切な高さが保てなくなってしまいます。


――「自分で選べない」という場合は、どうしたらよいですか。

ロフテー社

lofty

塚島:専門店でお試しいただくのがおすすめです。ロフテーはこれまで「人の体型はそれぞれ違うのにどうして枕は同じ形なのか」という疑問に向き合い、翌朝の心地よい目覚めをサポートする枕を作り続けてきました。全国の「ロフテー枕工房」では、枕に関する知識を持った「ピローフィッター(R)」がお客さま一人ひとりに合った枕を、心地よさと寝姿勢の両面でご提案させていただいています。

おわりに

たくさんの種類から自分に合ったものを選ぶのは難しいかと思いましたが、意外にも押さえるべきポイントはシンプル。自分にピッタリの枕で、深い眠りを手に入れましょう!

※「Pillow Fitter/ピローフィッター」は、 ロフテー株式会社の商標です。

  • この記事取材先プロフィール

    塚島早紀子

    ロフテー株式会社 PR担当、上級睡眠健康指導士 (一般社団法人 日本睡眠教育機構 認定)

    塚島早紀子

    約10年間の睡眠サポートサービスの運営を通じて、エビデンスに基づいた家庭で実践できるホームケアの方法をお伝えしています。

    公式サイト
    https://www.lofty.co.jp/
    公式オンラインショップ
    https://loftyonlineshop.com

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公開日:2020.3.18

最終更新日:2024.1.15

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