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牛乳、加工乳、乳飲料、どう選ぶ? ミルクの種類と選び方とは?

成分無調整牛乳、乳低脂肪牛乳、乳飲料など、牛乳類の種類って色々ありますよね。どれを買おうか迷ってしまった経験がある方もいるのでは? 牛乳を選ぶ時は何をチェックしたらいいのでしょうか? 【牛乳などの違いと選び方】をご紹介します。

最終更新日:2024.9.27

目 次

【牛乳などの違いと選び方1】純粋な牛乳か否か

牛乳

PIXTA

牛乳の種類(牛乳類)は大きく3つに分けられます。

1. 牛乳

生乳(牛から搾ったままの乳)のみを原料とし、加熱殺菌したもの。
生乳100%を原料とし、水や他の原料を加えたりできません。5つの種類があり、以下のような違いがあります。

a. 成分無調整の牛乳

生乳を加熱殺菌だけしたもの。成分の調整は一切しません。

【成分規格】
無脂乳固形分(※):8.0%以上
乳脂肪分:3.0%以上

※無脂乳固形分とは、脂肪分以外の成分のことで、牛乳に含まれるたんぱく質・炭水化物・ミネラル・ビタミン類などです。

b. 成分調整牛乳

水分・乳脂肪分・無脂乳固形分など、一部の成分を除去するなどして、成分を調整しています。

【成分規格】
無脂乳固形分:8.0%以上

c. 低脂肪牛乳

生乳から乳脂肪分の一部を減らしたもの。成分調整牛乳の1種です。

【成分規格】
無脂乳固形分:8.0%以上
乳脂肪分:0.5%以上~1.5%以下

d. 無脂肪牛乳

低脂肪牛乳よりさらに乳脂肪分を取り除き、乳脂肪分を0.5%未満にした牛乳で、成分調整牛乳の1種です。

【成分規格】
無脂乳固形分:8.0%以上
乳脂肪分:0.5%未満

e. 特別牛乳

各地域の保健所で「特別牛乳さく取処理業」の許可を受けた施設で搾った生乳を処理したもの。全国数カ所の施設がこの許可を受けています。
生乳を搾取してから、殺菌しないか、又は低温殺菌をして、厚生労働省令で定める品質規格になるよう作られています。

【成分規格】
無脂乳固形分:8.5%以上
乳脂肪分:3.3%以上


一口に「牛乳」と言っても、さまざまな違いがあるんですね。更に、同じメーカーでもブランドや商品によって、殺菌方法や加工方法などにも差がありますよ。

2. 加工乳

生乳にバターや脱脂粉乳など他の乳製品を加えて、成分を調整したもの。
乳成分を濃くした「濃厚タイプ」や、脂肪分を減らした「低脂肪タイプ」などがあります。

3. 乳飲料

生乳に乳製品以外の原料を加えたもの。乳飲料には、イチゴ味やコーヒー味にした「嗜好飲料タイプ」や、ビタミンや鉄分などを加えた「栄養強化タイプ」などがあります。


純粋な牛乳を飲みたいときは、種類別「牛乳」を選びましょう。牛乳の中でも、成分無調整の「牛乳」や「特別牛乳」が生乳に近いと言えます。

【牛乳などの違いと選び方2】成分で選ぶ

牛乳を観察する

PIXTA

牛乳、加工乳、乳飲料などは、成分から選ぶこともできます。

牛乳以外の原料が含まれているか

牛乳そのものには、人間の体に必要な栄養素が含まれています。特に、牛乳に含まれているカルシウムとたんぱく質は、体に吸収されやすい良質な乳成分です。

牛乳を飲んで、生乳が本来持っている栄養素以外の成分を取り入れたいなら、「栄養強化タイプ」の「乳飲料」を選びましょう。
「栄養強化タイプ」の中には、ビタミンや鉄分などの栄養素を加えているものがありますよ。

乳糖が含まれているか

牛乳を飲むとお腹が痛くなったり、違和感を感じる人は、乳糖(※)を分解する酵素(ラクターゼ)の働きが弱い「乳糖不耐」体質の可能性があります。

そのような体質の方向けに、乳糖を分解したり、乳糖をカットした乳飲料が市販されています。

※乳糖・・・牛乳に含まれる炭水化物のこと。牛乳の味の甘み要素であり、カルシウムや鉄分の吸収を助け、腸内で善玉菌のエサにもなります。

【牛乳などの違いと選び方3】好みの味わいを探す

乳製品独特のコクのある味わいが好きな方

牛乳

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脂肪の含有量が多いほど、コクのある味わいになります。牛乳らしいまろやかで濃厚な味わいものがお好みの方は、低脂肪牛乳よりも、成分無調整牛乳や脂肪分を多めに配合された加工乳、乳飲料を選ぶと良いですよ。

カロリーを控えめにしたい方

脂肪の含有量が少ない低脂肪牛乳や無脂肪牛乳、低脂肪タイプの加工乳や乳飲料を選ぶと良いですよ。

フレーバー付きの乳飲料が好きな方

イチゴミルク

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プレーンな牛乳の味にアクセントがほしい時は「嗜好飲料タイプ」の乳飲料がオススメです。フルーツ味やチョコレート味など、様々な味の種類があります。その日の気分や好みに応じて選んでみるのも楽しいですよ。

ちなみに一般的に口にする「コーヒー牛乳」や「イチゴ牛乳」。正式な名称をご存じですか?
「牛乳」と表記するためには、生乳以外の原料を加えてはいけません。なので、これらは「牛乳」と呼べず、法律上は「乳飲料」として販売しています。

【牛乳などの違いと選び方4】保存期間で選ぶ

牛乳の賞味期限ラベル

PIXTA

牛乳といえば、「冷蔵保存」「賞味期限が短い」というイメージがありませんか?

LL牛乳(ロングライフミルク)と呼ばれる種類の牛乳は、常温保存が可能。一般的な牛乳よりも賞味期限が長いのが特徴です。中には賞味期限まで約3カ月の牛乳もありますよ。
ただし、一度開封した場合は10℃以下で保存し、賞味期限に関わらず早めに消費することが推奨されています。

おわりに

牛乳などの違いと選び方をご紹介しました。これらの項目を参考に、自分に合った牛乳、加工乳、乳飲料を選んでくださいね。

また、同じカテゴリの商品でも、ブランドごとの味に違いがあります。飲み比べてみるのも楽しいかもしれません。

参考: 雪印メグミルク株式会社「ミルクアカデミー」

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公開日:2017.1.19

最終更新日:2024.9.27

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