おろし金の洗い方【素材別にみてみましょう】
食材の繊維を細かくすりおろす「おろし金」。洗い方に困ったことはありませんか? 食材のカスがおろし目に引っかかってスッキリと洗い流すことが難しく、スポンジなどで洗うとスポンジを傷めてしまいますよね。
実はおろし金の洗い方には、素材別に押さえたいコツがあるんです。
素材別にご紹介します。
・ステンレス素材のおろし金
・プラスチック素材のおろし金
・セラミック素材のおろし金
・銅製のおろし金
・おろし金の洗い方【NG行動】
最後に、おろし金が汚れにくい使い方もご紹介します。
おろし金の洗い方1【ステンレス素材】
ステンレスのおろし金は、おろし目が鋭く、早くおろせるのが特徴です。
【洗い方】
1. 使い終わったら、すぐに流水でおろしカスを洗い流します。
2. 硬めの毛の歯ブラシやたわしに、食器用洗剤や重曹を含ませ、おろし金をこすります。
3. 流水で洗剤や重曹をきれいに洗い流します。
おろしカスが乾いてしまう前に水で流すことで汚れが取れやすくなります。使い終わったらすぐに洗うようにしましょう。
※ステンレスと見た目は似ていますが、アルミ製のおろし金は重曹でこすると傷んでしまいます。食器用洗剤を使用しましょう。
おろし金の洗い方2【プラスチック素材】
軽くて手軽ですが、傷がつきやすく、臭いや色移りしやすいのが難点です。しっかり洗い方を覚えておきましょう。
【洗い方】
1. 使い終わったら、すぐに流水でおろしカスを洗い流します。
2. 洗い桶に水を溜め、その中でおろし金を振って、おろしカスなどの汚れを落とします。
3. その後、スポンジなどで優しく洗います。裏目も丁寧に洗いましょう。
※傷がつきやすいので、硬めのブラシなどの使用は避けましょう。
おろし金の洗い方3【セラミック素材】
セラミックは、ニオイ移りが少なく、腐食しないと言われています。果物など、酸味のある素材のすりおろしに最適です。離乳食のすりつぶしにもおすすめです。
【洗い方】
1. 使い終わったら、すぐに流水でおろしカスを洗い流します。
2. 食器用洗剤をつけた歯ブラシやたわしなどで軽く洗います。
3. 洗剤を洗い流します。
セラミック製は目詰まりする箇所がなく、汚れが落としやすいそうですよ。
おろし金の洗い方4【銅素材】
銅製のおろし金の表面は、スズなどでメッキ加工してあります。銅には抗菌効果があり、耐久性もあるので、プロの料理人も愛用しているのだとか。
手作りのおろし金は、刃先が摩耗したら刃先を立て直すこと(「目立て」と呼びます)が可能です。購入店に相談してみてください。
【洗い方】
1. 使い終わったら、すぐに流水で洗い流します。
2. 食器用洗剤を歯ブラシやたわしなどにつけ、軽い力でこすり洗いします。
※塩素系漂白剤やクレンザー、スチールたわしなどは使用を避けましょう。
3. 洗剤を洗い流します。
使用後に水分が残っていると、サビの原因になるのでしっかり乾燥させましょう。
もしサビが出てしまった場合は、酢と食塩を同量混ぜたものを布に染み込ませて拭くと、取り除くことができるそうです。
おろし金の洗い方でやってしまいがちなNG行動
おろし金を洗う際、ついやってしまいがちな「NG行動」があります。
確認しておきましょう。
使ってから洗うまでに時間が空く
おろしカスが乾燥し、おろし金の目にこびりついてしまうと、取り除くことが難しくなります。使い終わったらサッと流水で流したり、水に浸けておきましょう。
強く洗う
おろし金の目が潰れてしまうと切れ味が鈍くなってしまいます。切れ味が鈍くなると、すりおろしに過度な力が必要になったり、手元が狂いやすく怪我の原因にもなります。切れ味を長持ちさせるためにも、洗う際は力を入れ過ぎないようにしましょう。
完全に乾く前にしまう
細かい部分が多いおろし金。水分が残った状態では、雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。よく乾燥させてから保管しましょう。
銅のおろし金の場合は、洗った後お湯をかけて振り落とし、余熱で乾燥させると早く乾かせます。
布でこするように拭く
ふきんなどの布でこするように拭くと、繊維がほつれておろし金の目に引っかかってしまいます。水気を取る際は、キッチンペーパーやふきんをおろし金に当てて、軽く叩くように水気を取ります。完全に乾かしてから保管しましょう。
しつこい汚れは
・ステンレス素材、プラスチック素材、セラミック素材のおろし金は浸け置きが有効です。洗い桶などにぬるま湯や水を張り、食器洗い用洗剤を入れて混ぜ、その中におろし金を30分〜1時間ほど浸け置きします。取り出して、すすいだ後にたわしなどで軽く洗います。
・プラスチック製のおろし金の場合、台所用漂白剤を使うことも可能です。色移りしてしまった場合におすすめの方法です。
・銅素材のおろし金は浸け置きすると錆びることがあるので、浸け置きしないように注意しましょう。
おろし金が汚れにくくなる方法とは?
おろし金が汚れにくくなる方法と、おろした具材をきれいに取るツールをご紹介します。
おろし金にアルミホイル
1. おろし金にアルミホイルをあてがい、おろし金のトゲトゲした目が少し浮き出るように押し付けます。
2. あてがったアルミホイルの上から食材をおろします。
3. おろし終わったらアルミホイルを外して、おろした食材を器に移します。
こうするとおろし金に食材がほとんど付かず、汚れがつきにくくなるそうですよ。
おろし金用のスクレーパーを用意する
スクレーパーとは「ヘラ状の器具」のことです。
竹が細かく割いてある竹製のスクレーパーは、おろした食材を集めるのに便利で、おろし金に残った繊維もよく取れます。おろし金から繊維が落ちるとその後のお手入れも楽になりますよ。
おわりに
おろし金といっても、素材によりお手入れ方法が異なるんですね。ついついやってしまいがちなNG行動も、おろし金が傷む原因になるので気をつけてください。いつもきれいなおろし金を気持ちよく使いたいですね。