中医学に基づいた風邪予防レシピ
こんにちは。南風食堂です。寒くなって空気が乾燥する季節、風邪に気をつけたいですね。
中医学では、熱や咳が出たり吐き気や腹痛がおこる、といういわゆる「風邪」の症状の原因は、「風邪」「寒邪」「暑邪」「湿邪」「燥邪」「熱邪」の6つがあると考えられています。
冬の場合の症状は、風邪、乾邪、寒邪です。この場合の風邪は、「風」という空気の流れがおこす病のこと。乾燥による病の乾邪や、寒さによっておこる寒邪と組み合わさって身体の中に入ってきます。
なので、風邪の予防としては、寒さと乾燥を防ぐというのが大きなポイントなんです。
今回は、とにかく身体が温まる、くるみをつかった「納豆チゲ鍋」のレシピをご紹介します。
身体を温める食べ物、チゲ鍋
食べ物には、身体を冷やす食べ物、温める食べ物、どちらでもないものの3種類があります。
例えば、チョコレートは身体を温める食材。また、果物では桃や金柑は身体を温め、バナナや柚子は冷やす食べ物なのです。
思っていたイメージと違うものもありますよね。
今回のチゲ鍋で使った食材、納豆、くるみ、豚肉、ニラ、玉ねぎ、長ねぎ、しょうが、にんにく、唐辛子はすべて身体を温める食材。特に唐辛子の成分「カプサイシン」は体温を上げ、血流をよくし、新陳代謝をあげてくれます。
寒い日が続き、身体の芯まで冷えてしまっている場合は、こういう身体を温める料理を食べ、内側から温めてあげましょう。
プラス一工夫! 納豆を加えたレシピ「納豆チゲ」
キムチのほかに、味噌とコチュジャンを使って、スープにコクを出します。
■材料(4人前)
納豆・・・1パック
くるみ・・・80g
豚ロース肉・・・200g
春菊・・・1/2束
ニラ・・・1/2束
玉ねぎ・・・1/2個
長ねぎ・・・1本
しめじ・・・1/2株
にんにく・・・1片
しょうが・・・1かけ
だし・・・1000ml(煮干しの出汁)
白菜キムチ・・・150g
[A]
コチュジャン・・・大さじ1と1/2
味噌・・・大さじ1
酒・・・大さじ1
■作り方
1. くるみはフライパンで炒ってから、すり鉢ですりつぶす。
くるみはこうやって擂るといい香りがたって、とってもおいしそう!
ほら、こんな感じになりました。
2. 豚ロース肉は一口大に切っておく。
春菊、ニラは4cmくらいの長さに切る。
玉ねぎは薄切りに、長ねぎは斜め切りにする。
しめじは石づきを取って、ほぐしておく。
にんにく、しょうがはすりおろしておく。白菜キムチは食べやすい大きさに切っておく。
3. 鍋にだしをはり、沸騰したら、豚ロース肉、玉ねぎ、長ねぎ、しめじ、白菜キムチ、にんにく、しょうが、1のくるみ、(A)の調味料を入れ、煮込む。
4. 具材が柔らかくなってきたら、納豆を入れる。
5. 春菊、ニラを入れて、1~2分煮たら、火を止め、器に盛りつける。
納豆チゲが完成。からだがポカポカになりますよ!
免疫力アップで、風邪に負けない身体づくりを!
人間本来が持っている抵抗力や生命力である「正気」が機能していれば、入ってくる風邪、乾邪、寒邪に対向できると考えられています。
免疫力が落ちないように、規則正しい生活をすることや、疲れを貯めこまないのはもちろん、酵素やヨーグルトの乳酸菌などをとって腸内環境をよくすること、抗酸化する食べ物を食べることなどで免疫力を高め、風邪に負けない身体をつくっていきましょう!
写真:細川葉子