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手軽に美しく! テーブルコーディネート[第1回] グリーンの活かし方

家族や気の置けない友人たちとの食事会やホームパーティ、楽しいですよね。せっかくならテーブルコーディネートも取り入れて、食卓を素敵に彩りませんか? また、SNSの普及で、料理の写真を撮る人も増えていますね。今回から3回に渡って、料理人兼フードプランナーの蓮池陽子さんに手軽にできるテーブルコーディネートの方法をご紹介いただきました。[第1回]は、 グリーンの活かし方です。

最終更新日:2024.9.27

目 次

今回、ご紹介させていただくのは、ご自宅でも手軽にできるテーブルコーディネートについてです。“手軽”という言葉には、「あまりお金をかけずに」という意味も含めています。有名な、あるいは高級な器を使わなくても大丈夫。楽しく継続できて自分らしいテーブルコーディネートができるヒントになればと思っています。

ただ、皆さんにぜひ持っていただきたいもの、それはDiscovery’s eye です。
今まで見過ごしていても、よく見てみれば、実はとても美しいものが数多くあるものです。ぜひご自身の周りにある物を改めて見つめ直してみてください。

美しいグリーンをさがす

まずは、身近にあるグリーン探しから。
たとえ都会に住んでいても、家から一歩外にでればたくさんの草木や花に出会えます。普段は意識しなくても、草木や花を見ない日はないのではないでしょうか?

葉や花の形や色は千差万別。よく見てみると本当に個性的で美しい形をしています。ほんの一本、水に挿してみるとその美しさは歴然です。
「水に挿す」「生ける」は、植物の個性を際立たせてくれます。

まずは、身近なグリーンをテーブル上に取り込んでみるのがおすすめです。
下の写真は家の周りにあった植物です。秋は紅葉した葉を取り込むのもいいですね。

色々な葉っぱ

Yoko Hasuike

ただ気をつけなければならないこともあります。
植物の中にはかぶれたりするものもありますので、よくわからない植物は直接食材に触れないようにして楽しんでくださいね。逆に食用で使われているグリーンは、安全な植物です。

例えば、柿の葉寿司→柿の葉、朴葉(ほおば)味噌→朴の葉、草餅→よもぎ、桜餅→桜の葉、かからんだんご(鹿児島の郷土おやつ)→サルトリイバラなどです。たくさんの葉が昔から利用されてきたことも面白いですし、先達の知恵に脱帽です。これらは食品が直接触れても大丈夫な植物で、なおかつ防腐効果があるものがほとんどです。

庭などからグリーンを取ってくることが難しい方は、花屋さんで素敵なグリーンを買うのはいかがでしょうか?
下の写真は全部花屋さんで入手したもの。花屋さんには、同じグリーンでも少し白がかかったものなど、さまざまな色があります。

色々な葉っぱ

Yoko Hasuike

グリーンをお皿の上にのせて、果物のコンポートを入れたグラスを置いてみました。角度や位置は、お好みで大丈夫。ルールはありません。
いかがでしょうか?

グリーンを生かしたコーディネート

Yoko Hasuike

上は庭でとったもの。

グリーンを生かしたコーディネート

Yoko Hasuike

こちらは、花屋で購入したもの。

よくミントやセルフィーユなどのハーブを乗せて料理を引き立てたりしますが、ハーブがなくても十分美しい姿になると思うのです。花瓶などに生けていたグリーンの一部を切ってお皿にのせれば、それだけでもOK(前述の通り、かぶれたり、毒があるものだけは十分気をつけてくださいね)。

以下は、グリーンを入れる前と入れた後で写真を撮りました。

グリーンを入れる前

グリーンを入れる前

Yoko Hasuike

グリーンを入れた後

グリーンを入れた後

Yoko Hasuike

グリーンを入れる前

グリーンを入れる前

Yoko Hasuike

グリーンを入れた後

グリーンを入れた後

Yoko Hasuike

いつもより少し高くアンテナを立ててみると、自分の好きな形や色、それに飾りたいものがくっきりしてくると思います。

ダイヤモンドの原石を発見し、輝かせるのと同じように、グリーンの活かし方は自分次第。自分だけのオリジナルです。Discovery’s eyeを持つことでセンスも磨かれるのではないかと思います。

美しい拾いもの

グリーンのあとは、拾いもののご紹介。自然の中には1つとして同じ形がなく、オンリーワンのものばかり。いってみれば“あじ”のあるものだらけなのです。

海に行けば貝殻や石ころを、南の海なら珊瑚礁のかけらを、森に行けば木の実や種が落ちた後の松ぼっくりなどの実を拾ってみるのはどうですか?
小ぶりのお皿に並べてもよいですし、形のよいものは、箸置きにもできます。

植物も含め、箸置きにしてみました。

箸置き

Yoko Hasuike

拾いものにはストーリーがあります。どこの海岸で拾ったものか? どんな植物なのか?
また、メッセージを込めることもできます。例えば稲穂を箸置きにして、今日は新米がでることを示唆してもいいかもしれません。
家にあるシンプルな食器と、美しいグリーンと美しい拾いもの。
まずは、これでテーブルを彩ってみてはいかがでしょうか?

最後にひとつ、アドバイス。飾るときは欲張り過ぎてはだめです。それぞれの個性が活きるようにシンプルにコーディネートしてみてください。そして何より楽しんでくださいね。

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  • この記事監修者

    蓮池 陽子(はすいけ ようこ)

    料理人兼フードプランナー

    蓮池 陽子(はすいけ ようこ)

    アウトドアシーンを得意とする料理人兼フードプランナー。
    ビストロ勤務の後、クッキングスクールでの料理、製菓講師を経て、アウトドアフードも手がけるようになる。人-食-自然を結ぶコミュニケーションフードをテーマに、オーダーメイドのケータリング、雑誌のフードコーディネート、レシピ提供、執筆、メニュー開発などを行う。

    WEBページ:Atelier Story

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公開日:2016.3.29

最終更新日:2024.9.27

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