今回はこのボトルからスタートです。
ブルーがかったこのボトル、口がすぼまっていて花を入れるのに丁度良いので、愛用しているものです。ソースやタレゴマや塩を入れても、とても良い雰囲気です。
ボトルの正体は、この瓶。
「懐かしい〜」という声が聞こえてきそうな、青のりの瓶です。
いかにも日本らしいラベルをはがすと、思いがけずシンプルで愛らしいボトルが出てきます。
ジャケ買いもいいけれど、“うつくしフォルム”探しも楽しい!
昔に比べ、最近は瓶やボトルのラベルがとても素敵になったと思います。ワインもついジャケ買いしてしまうこともしばしば。ラベルは剥がれたらその役割は終わりですが、瓶やその他の容器は2回3回と使えることがあります。手に取った瓶の、もともとのフォルムを見極めるのも楽しいものです。これは次に何に使えるのか? 頭の中でぐるぐる想像します。はじめの用途とは違う使い方こそあなたのオリジナル! ここでもDiscovery’s eyeが大事です。
そして子供のような好奇心を持って、様々な角度から使い方を想像します。
横にして使えないかしら?
逆さにしてはどうでしょう?
食べもの以外なら何を入れておいたら美しいか?
家の中でこれが一番合う場所はどこだろう?
瓶やパッケージ以前に内容の方が重要であることは、ちょっと横へ置いておいて・・・の話ですが!
続いては、この瓶。
10年以上前から大好きな飲み物です。柚子の香りが詰まったこのドリンクが大好きで、瓶が沢山増えた時期がありました。その時、何気なく花を入れてみたらぴたりと決まりました。瓶はひとつだけ使っても花や草の姿が映えますし、幾つか並べても絵になります。
テーブルのセンターに隙間を空けて置いたり、まとめてトレーの上に乗せてみたりしてもいいですね。
フォルムは完全に隠してしまうのですが、瓶に布や紙を巻くことで、四季折々の移りゆく気配やハレの日の演出もできます。このように応用できると、わざわざ花瓶を買わずに済んでしまいます。
夏は涼しくの演出・・・ブルーのクロスに瓶を並べました。
冬は暖かみの演出・・・暖かい生地のクロスで巻いて安全ピンで留めました。フェルトでも暖かみが出ます。
ハレの日の演出・・・瓶を画用紙で巻いて糊で留めました。
ふだん見過ごしがちな綿毛をフューチャーです。瓶を横にし、下に厚めのクロスなどを敷けば安定します。
前回につづき、なるべくお金をかけずに、知恵をしぼりましょう。たとえば自分が好きな色や手触りの布・紙・リボンを買ってアレンジするだけで、世界にひとつだけの花瓶のできあがりです。
洋服を着る時に色を合わせるのと同じ、いいえそれよりももっと自由な組み合わせができると思います。どちらかというと着物の色合わせに似ています。思い切り対照的な色の組み合わせをしてみたり、素材の違うものをあわせてみてください。
一説によれば、日本人の目は、微妙な色合いを識別できるのだそう。だから豊かな自然と相まって様々な色の名前があるのかもしれません。そんなご自身の目を信じて、色の組み合わせを楽しんではいかがでしょうか?
透明の良さを楽んで
次に活躍してもらうのは、この瓶たち。
美しいフォルムの瓶は、輸入食材屋などで見かけることが多いですが、日本にも可愛い物があります。また保存瓶として販売されている中にも、汎用性が高い瓶があります。私が保存食づくりで愛用しているこの瓶は、スタッキングもできるので場所をとらなくていいのです。
これらを使ってコーディネートです。
美しいフォルムの瓶がお弁当箱に! 「だんだんご飯」
右は、〈だんだん! そぼろ弁当〉
左は、〈だんだん! オムライス〉下からスクランブルエッグ、オクラ、チキンライス
透明の瓶の良さは、中身が見えること。その特製を生かすと、面白いコーディネイトができます。
段々に重ねるごはんは、小さいお子さんと一緒にお弁当を詰める楽しさもあります。料理を作ったり、詰めたりする段階で遊びの要素を加えれば、嫌いな食べものを好きにできるチャンスがあるかもしれません。
大人の持ち寄りパーティーなどには、こんなものはいかがでしょうか?
ガーリックポテトサラダとハムパテ
縦に仕切っていくのは珍しいので、話題性もあります。
お友達のお宅にお邪魔したときは、簡単に盛りつけて完成。
ただ、食べものを瓶に詰める時、優先すべきは、おいしいことと食べやすいこと。食べものはいのちを守るものですから、見た目にこだわりすぎて一番大切なことを忘れては、本末転倒です(と自分も戒めます)。
おいしさ、食べやすさ、美しさあるいは楽しい見た目のトータルコーディネートでテーブルを彩ってみてください。
ではまた次回。