【飯台の選び方】ひずみがなく、タガがしっかりしているもの
木目がまっすぐで、年輪の入っていないものを選ぶと型のひずみがありません。またタガ(木を止める金具)がしっかりはめ込んであるかどうか確認しましょう。
大きさの目安は3~4カップご飯に対して、直径30cmぐらいのものが手早く全体に混ぜるのに適しています。小さいと手早く混ぜられないので、上手に仕上がりません。
【飯台の使い方】使い始めは酢水で拭き、熱湯消毒を!
木の香りが気になるときはさっと洗い、水をたっぷりと張って20~30分置いてから、酢水で湿らせたふきんで拭きます。または全体に薄く酢を塗り、熱湯をかけます。これを2~3回繰り返したあと水洗いします。
【飯台の使い方】ご飯を入れる前にも水拭きが必要
乾いたままの飯台に、炊きたてのご飯を入れると水分を吸い過ぎて張りついてしまい、手際よくすし飯を作ることができません。使う前に水にぬらして使うか、濡れたふきんで拭いて表面を湿らせてから使います。
たまに使用するときは20分くらい水につけ、木目の乾燥に水分を補い、タガのゆるみをしっかりさせます。
【飯台の使い方】使用後のお手入れ
時間が経つとこびりついて洗いにくくなるので、使った後は水、またはぬるま湯を張ってしばらく置き、たわしで木目に沿って洗います。
タガ(金属の部分)はクリームクレンザーで磨きます。洗い終わったら水気を拭き取り、横にして自然に乾かします。直射日光、火のそばは避けます。乾燥しすぎるとタガがはずれてしまうため、乾いたら逆さに伏せてしまいます。
3日以上使わないときはビニール袋などに入れて乾燥を防ぎます。
飯台のタガ(金具)は外れやすい? タガが外れたらどうする?
タガは飯台の周りの木枠を支える役目をしています。収納場所に適度な湿度があれば何の問題もありませんが、買ってきた状態よりも乾燥した場所に保存すると、木枠の持つ本来の水分が抜け、直径が少し縮んでしまいます。こうなるとタガは外れやすくなってしまいます。
残念ながら、一度外れてしまったタガを再び木枠にはめることは出来ません。
1本外れただけなら、そのまま使っていてもそれほど影響はありませんが、2本とも外れてしまったものを使っていると、思わぬ力を加えたときに木枠がバラバラになることもあります。
飯用抜き型も取り扱い方法は飯台に似ています
飯用抜き型には、すし枠、幕の内器、握り型、物相などがあります。
材質もヒノキや桜、ホウノキなどの木製の他、プラスチック製、ステンレス製とさまざまです。木製のものは飯台同様、水で濡らしてから余分な水分を取って使います。
使用後は、どの材質も飯粒などが残っていないように隅々まで丁寧に洗ってから乾かします。木製のものは風通しのよいところで十分に乾かしてからしまいます。
おわりに
飯台と言うと、すし飯を作る時にしか使えないものというイメージがあるかもしれませんね。でも、おむすびや小鉢を盛り付けたりと「木の器」として使っても良いのだそうですよ。正しい使い方を知って、長持ちさせたいですね。
出典 : 東京ガス「食」情報センター企画「料理道具100%活用百科」