耐熱ガラス鍋の特徴とは?
耐熱ガラス鍋とは、耐熱性のガラスで作られた鍋のことです。保温性が高く、電子レンジでもオーブンでも使うことができます。また熱伝導率はよくありませんが直火にかけられるものもあります。
酸やアルカリ、塩分にも強く、調理後にそのまま食品を入れておいても大丈夫です。料理を作った後、そのまま保存しておけるのは、大きなメリットですね。
【耐熱ガラス鍋の選び方】各メーカーの特徴とは?
パイロセラム製耐熱ガラス鍋の特徴とは?
■特徴
超耐熱性なので、冷蔵庫で貯蔵したものをそのまま火にかけられます。
熱に強く、電子レンジのマイクロ波をよく通します。
保温性がよい(中火以下で調理し早めに火を止め、余熱でも調理できます)。
表面がなめらかなので、油汚れやにおいが落ちやすいです。
最高使用温度:1300℃/常用温度:800℃/耐熱温度差:500℃
パイレックス製耐熱ガラス鍋の特徴とは?
■特徴
容器が透明なので、料理をしながら中が見えます。
食べもののカスやにおいがつきにくく洗いやすいです。
保温性がよく料理が冷めにくいです。(冷やした時も同様の効果があります。)
サビ、傷がつきにくく、変色しにくいです。
ビジョン製耐熱ガラス鍋の特徴とは?
■特徴
超耐熱性なので、空炊きもできます。(無水鍋的使い方も可能です)
透明なので調理の具合がひと目でわかります。
熱に強く電子レンジのマイクロ波をよく通します。
両手鍋の蓋は直接火にかけることができます。
フライパンと片手鍋の取っ手は手で持って熱くなりません。
※ビジョンの原料及び生産方法はパイロセラムと類似していますが、焼成条件(時間、温度)をかえることにより、透明な茶色の結晶化ガラスになります。お手入れ方法はパイロセラムと同様です。
耐熱性ガラス鍋の取扱い上の注意
衝撃に弱いので、扱うのには注意が必要です。熱くなっている鍋を急に水につけたり、ぬれぶきんでつかんだりすると急激な温度差で割れることもあります。このため差し水をするときも、冷水ではなく必ずぬるま湯を使います。また、本体と蓋の耐熱温度が違うものがありますので注意しましょう。収納時にはびっしり重ねないようにします。
耐熱性ガラス鍋の割れる原因
耐熱性ガラス鍋の使用後のお手入れ
台所用中性洗剤とスポンジで洗います。こびりついた汚れは、湯でふやかしてから落とします。
耐熱性ガラス鍋のこげつきの落とし方
無理に金属タワシなど固いものでこすると、表面に傷がつき割れる原因になります。こびりついたものは、熱湯を入れてふやかしてからスポンジで丁寧に洗います。耐熱ガラス専用のクリーナーもあります。
おわりに
今ではなかなか手に入りにくい耐熱ガラス鍋。意外なメリットがたくさんありましたね。ぜひ一度お使いになってみてはいかがでしょうか。
出典 : 東京ガス「食」情報センター企画「料理道具100%活用百科」