【桜の名前の意味】桜の漢字基本情報
まずは、「桜」の字の基本情報を見てみましょう。
・画数:10画
・音読:オウ
・訓読:さくら
・由来:旧漢字は「櫻」。「賏」は貝を2つ並べたネックレスを表し、「嬰」は女性の首飾りを表すそうです。この漢字に「木」を組み合わせて、首飾りのような実のなる樹木となります。
普段は「オウ」や「さくら」と読みますが、名前につける際は「オ」「サ」などのように短く読むこともあるようです。
「さくら」の語源とは?
「さくら」の語源には諸説あります。
代表的なのが、「咲く」に複数を意味する「ら」をつけて「さくら」と呼んだという説です。
また、さくらの「さ」は「田の神様」を意味し、「くら」は神様の居場所である「御座」を意味すると言う説もあり、田の神様が桜に宿り、花を咲かせると言われています。
この他にも、古事記や日本書紀に登場する女神「木花咲耶姫(コノハナノサクヤビメ)」の「サクヤ」が「さくら」に転化したという説などがあるそうです。
【桜の名前の意味】桜の花言葉
桜の花言葉は、「精神の美」「優雅な女性」などです。
「精神の美」は、西洋の花言葉でも同様で「Spiritual Beauty」となります。これは、元米国大統領ジョージ・ワシントンが幼い頃、父親が大切にしていた桜の木を誤って切ってしまい、それを正直に父親に伝えたという逸話が由来となっているそうです。
「優雅な女性」は、桜の花の美しさを女性のイメージに例えたのだとか。
「桜」を名付けに使うなら、どんな意味が込められる?
名付けの際に、「桜」の字に込める意味は人それぞれです。
どのような意味があるか、いくつか例を見てみましょう。
・綺麗で奥ゆかしい女性に
・みんなに好かれる人に
・春の陽気のように優しい子に
・桜のように優雅で美しい女性に
・心が綺麗で素直な子に
「桜」は男の子の名前に使われることもありますが、そのイメージから、やはり使われることが多いのは女の子。
また、「桜」は海外でもメジャーな日本語の一つでもあることから、「グローバルに活躍して欲しい」という意味を込めて名付ける親御さんもいるようです。
桜の歴史(染井吉野)
日本で植えられている桜のうち、約8割が「染井吉野(ソメイヨシノ)」だと言われています。染井吉野は、「江戸彼岸(エドヒガン)」と「大島桜(オオシマザクラ)」の交配種。江戸時代末期、江戸郊外の染井村の植木屋によって交配され、染井吉野は誕生したそうです。
葉が出る前にピンク色の花が咲きそろう特徴を「江戸彼岸」から受け継ぎ、大輪で花つきの良さを「大島桜」から受け継いだと言われています。
染井吉野は、成長が早く育てやすいことから全国に広がり、今では全国に植えられている桜の約8割が染井吉野と言われるまでになりました。
おわりに
今回は、「桜の漢字の由来や花言葉、意味、桜の歴史」についてご紹介しました。古くから愛されている「桜」。その存在は今も変わらず、春の訪れをもたらしてくれます。「桜」の字に込める想いは人それぞれ。家族と相談しながら決めてくださいね。