金曜日はほっこりと優しい甘味の一汁一菜献立で家族でゆっくりと食卓を囲みましょう。
みそ豚とサツマイモの炒め物は、週末の下ごしらえで作った豚肉の味噌漬けの味噌ダレを調味料代わりに使います。落とし大和いものお吸い物はみりんと醤油でほんのりとした甘さ。大和いも団子が入り、まるで割烹料亭で出てきそうな椀物です。
とろろなどにして楽しむ「山いも」ですが明確な違いがわからずに使っていませんか?
ひとくくりに「山いも」と呼んでいるものは、実はヤマノイモ科のもの全体を指しています。細かく分けると、山に自生する自然薯、円筒状の長いも、扇状のいちょういも、ゲンコツの形に似ているつくねいもなどの種類があります。
今回使用した「大和いも」は関東ではいちょういも、関西ではつくねいものことを指しているのだそう。どちらも水分が少なくて粘り気が強く、凝縮した旨みが濃厚で、とろろなどに向いています。粘り気はつくねいもの方がより強いといわれています。
長いもは水っぽくて粘りが少ないのが特徴で、短冊状に切って酢の物やサラダにするとサクサク食感が楽しめます。
自然薯は山に自生していて収穫が困難なので希少価値があります。
違いを知って、いろいろな料理に使い分けていきたいですね!
今日の献立の材料を確認してみましょう!
たくさんあった下ごしらえ食材も今日で使い切ります。
今日使用する下ごしらえ食材は「万能ネギを小口切りにしたもの(冷蔵)」、「サツマイモを切ったもの(冷凍)」、「大和イモをすりおろしたもの(冷凍)」、「豚肉の味噌漬け(冷蔵)」の4つです。
「サツマイモを切ったもの」は凍ったまま使用します。
「大和イモをすりおろしたもの」は使用する日の朝に冷蔵庫へ移しましょう。大和イモはたくさん作って冷凍しておくと便利ですね。
「みそ豚とサツマイモの炒め物」の材料(4人分)
豚肉の味噌漬け・・・300g
サツマイモを切ったもの・・・全量
ニンニクの芽・・・50g
サラダ油・・・適量
「落とし大和いものお吸い物」の材料(4人分)
大和イモをすりおろしたもの・・・200g
塩・・・ひとつまみ
片栗粉・・・小さじ2
[A]
水・・・3カップ
顆粒和風だし・・・小さじ1/2~1
酒、みりん・・・各大さじ1
醤油・・・小さじ1/2~
塩・・・適量
万能ネギを小口切りにしたもの・・・大さじ2
ガスコンロで同時調理に挑戦!
炒め物にはフライパン、お吸い物にはお鍋を使用します。フライパンはサツマイモを揚げた後に、みそ豚を焼くために使います。
揚げ物をすると油跳ねが気になりますが、最近のガスコンロは五徳(ゴトク)がコンパクトになって掃除が楽になりました。五徳を外して汚れを一気に拭き取ってしまえば掃除のストレスから解放されますよ。
工程表を確認しながら作ってみましょう!
メイン料理に揚げると炒める、の工程が入るので手際よく調理するためにも、工程表を確認してくださいね。
手の届く場所に食材と調味料を並べたら、料理を始めましょう。
はい、これで一汁一菜献立の完成です!
週末に下ごしらえしているので、短時間で料理が出来上がります。
あとは、食卓へ運んでアツアツを召し上がれ!
もっと詳しいレシピを確認したい方は、以下のページを参考にしてくださいね。
ご飯がすすむ!「みそ豚とサツマイモの炒め物」
甘辛いみそに漬けた豚肉と、素揚げにしてホクホクとした食感のサツマイモ、ニンニクの芽がよく合います。豚肉を漬けた味噌ダレはせっかくおいしく調味してあるので捨てずに一緒に炒めましょう。ニンニクが練り込んであるので炒めるとニンニクの風味が引き立ちます。他に調味料が必要ないのは手軽で嬉しいですね。
ふわふわ食感の「落とし大和いものお吸い物」
すりおろした大和いもを出汁の中に落として団子にします。片栗粉を加えれば、ふわふわ食感になりますよ。調理の際は火加減に注意しましょう。火が強すぎると大和いもの団子が崩れてしまうことがあります。大和いもは粘りが強いのでとろろにしてもいいですが、椀種にすれば割烹料亭で出てきそうな上品な一品に変身しますよ。