水曜日には出会いの食材が嬉しい、中華の一汁一菜献立です。
主菜のさっぱり煮は、黒酢で鶏肉と新じゃがを軽く煮込んで作ります。薄い皮まで丸ごといただけるのが新じゃがの魅力なので、食感の良さを引き出すためにも、週末の下ごしらえでサラダ油を絡めてグリルで焼いておきました。皮はパリッと、中はホクホクに焼上がりますよ。サラダ油を絡めるのは、焼き目を均一に付けるためと、程よく水分を内側に閉じ込めておくためです。せっかくみずみずしい新ものなので、できるだけホクホクジューシーに仕上げたいですね。
鶏モモ肉も週末の下ごしらえで下味を付けて冷凍しておきました。冷凍する前に下味を付けておけば保存している間に味が芯までしみわたります。
スープには桜エビと新玉ねぎを組み合わせました。生桜エビを熱湯でサッと煮上げたのが釜揚げ桜えびです。生では手に入りにくい場合でも、釜揚げなら売り場で見つけやすいかもしれません。短い旬を迎える食材同士が絶妙なタイミングで出会います。この時期しか楽しめない組み合わせを楽しんでくださいね。
今日の献立の材料を確認してみましょう!
今回使用する下ごしらえ食材は「サヤインゲンを茹でたもの(冷凍)」、「新ジャガイモを加熱したもの(冷蔵)」、「鶏モモ肉に下味をつけたもの(冷凍)」の3つです。
「サヤインゲンを茹でたもの」は冷凍のまま使用します。
「新ジャガイモを加熱したもの」は、5コ分を冷蔵庫へ、2コ分を冷凍庫へ保存しておきました。今日は冷蔵庫の5コ分を使用しましょう。
「鶏モモ肉に下味をつけたもの」は使用する日の朝に冷蔵庫へ移しておきます。こちらは週末の下ごしらえでカットして2つに分けて保存しておきました。今日はモモ肉が2枚分、金曜日は1枚分です。量の多い方を選んでくださいね。
「鶏肉と新じゃがのさっぱり煮」の材料(4人分)
鶏モモ肉に下味をつけたもの・・・2枚分
片栗粉・・・大さじ1/2
新ジャガイモを加熱したもの・・・5コ分
サヤインゲンを茹でたもの・・・半量
[A]
水・・・1/4カップ
砂糖・・・大さじ2
黒酢・・・大さじ3
醤油・・・大さじ1と1/2
ショウガ(すりおろし)・・・1片分
ゴマ油・・・適量
「新玉ねぎと桜エビのスープ」の材料(4人分)
新タマネギ・・・1/2コ
桜エビ(釜揚げ)・・・40g
サラダ油・・・適量
[A]
水・・・3カップ
鶏ガラスープの素・・・小さじ1
酒・・・大さじ2
塩、コショウ・・・各適量
卵・・・1コ
ガスコンロで同時調理に挑戦!
フライパンではさっぱり煮を、片手鍋ではスープを作ります。
さっぱり煮は、材料を入れたら5分間煮込みますが、残り1分のところでサヤインゲンを茹でたものを加えたいので、コンロ調理タイマーを使いましょう。残り時間を表示してくれるので、効率よく作業することができます。しかも、時間が来ると自動的に消火をしてくれるので加熱のしすぎを防ぐことができます。こんなに便利なら使わない手はないですね。
工程表を確認しながら作ってみましょう!
調理は、しっかりと煮込み時間を確保したい煮物から始めます。普段なら頭の中で時間を逆算しながら組み立てる調理手順も、工程表があれば一目瞭然です。最初にしっかりと確認してくださいね。
今日使う食材は最初にキッチンの手に届く場所に揃えてくと便利です。こうしておくだけで冷蔵庫とキッチンを往復する手間がなくなるので、更に時短になりますよ。
はい、これで一汁一菜献立の完成です!
週末に下ごしらえしているので、短時間で料理ができあがります。
あとは、食卓へ運んでアツアツを召し上がれ!
もっと詳しいレシピを確認したい方は、以下のページを参考にしてくださいね。
まろやか黒酢で「鶏肉と新じゃがのさっぱり煮」
柔らかな酸味と豊かな旨味が主役! 黒酢の効果で鶏モモ肉がさっぱりといただけます。鶏肉は片栗粉をまぶしてジューシーに。新じゃがは皮ごとグリルで焼きましょう。高火力のグリルで加熱すれば、適度に水分が抜けたホクホクとした食感とパリッとした皮の食感が楽しめますよ。照りツヤのいい仕上がりは食欲をそそりますね。
優しい味わいの「新玉ねぎと桜エビのスープ」
3月の後半になると旬の桜エビが出回ります。今日はこの桜エビの釜揚げと新玉ねぎを使ってスープを作りましょう。桜エビは炒めて香ばしさを引き出してから煮込みます。甲殻類ならではの風味は存在感抜群です。この2つの食材の出会いはごくごく短い期間にしかない特別なもの。旬を存分に楽しんでくださいね。