木曜日はみずみずしい夏野菜を活かした一汁一菜献立をご紹介します。
生のまま食べる機会の多い夏野菜は、時短料理にぴったりの食材ですね。そのまま食べてもおいしいですが、軽く熱を加えれば食感が変わって新しい発見がありますよ。
大玉のトマトを2つも入れた炒め物は、軽く炒めてトマトが持つ旨味と豚肉の旨味を上手に調和させた一品です。豚バラ肉は週末の下ごしらえで下味を付けて冷凍して、さらに旨味をアップさせました。当日下味を付けてから調理しようと思ったら5~10分程度置いておく必要がありますが、週末に下ごしらえしておけば、保存袋から出してすぐに使えるので断然早く、ラクに調理ができます。
もう一つの具材、サヤインゲンは他の具材と火通りのタイミングを合わせるためにも、週末の下ごしらえで茹でておきました。中華料理のレストランでも炒め物の具材は先に油通しして火通りのタイミングを合わせて作ります。家庭料理では茹でておいたものを、さっと炒め合わせることでヘルシーに仕上げることができますね。
一緒にいただく中華スープは、鶏ガラスープをひと煮立ちさせて、シャキシャキ食感を残したキュウリが主役。ロースハムとふんわり溶き卵を流し込めばできあがる時短スープです。
今日の献立の材料を確認してみましょう!
今回使用する下ごしらえ食材は「サヤインゲンを茹でたもの(冷凍)」、「豚バラ肉に下味をつけたもの(冷凍)」の2つです。
「サヤインゲンを茹でたもの」は中華炒めの具材となります。週末の下ごしらえで、筋を取り、カットしてから塩茹でにしておきました。解凍の必要はありません。冷凍のまま他の具材と一緒に炒め合わせるだけでOKです。
「豚バラ肉に下味をつけたもの」はカットしてから下味を付けて冷凍しておきました。使用する日の朝に冷蔵庫へ移しましょう。
「トマトたっぷり豚肉中華炒め」の材料(4人分)
豚バラ肉に下味をつけたもの・・・全量
片栗粉・・・適量
サヤインゲンを茹でたもの・・・全量
トマト・・・大2コ
ショウガ(みじん切り)・・・1片分
サラダ油・・・適量
[A]
酒・・・大さじ2
砂糖・・・大さじ1
醤油・・・大さじ1/2
オイスターソース・・・大さじ2
ゴマ油・・・適量
「キュウリと卵の中華スープ」の材料(4人分)
キュウリ・・2本
ロースハム・・・5枚
[A]
水・・・3カップ
鶏ガラスープの素・・・小さじ1
塩、コショウ・・・各適量
卵・・・1コ
ガスコンロで同時調理に挑戦!
フライパンでは中華炒め、片手鍋ではスープを作ります。調理器具を2つしか使わないシンプルな献立ですね。
炒め物をおいしく仕上げるコツは温度管理です。トマトのように水分の多い食材を炒める時には強火でサッとが基本です。ガス火なら火力が目で見てわかるので、料理のしやすさがあります。また、中華料理のプロがよくやる、フライパンを振りながら炒める「あおり炒め」ができるのも、ガス火だからできるワザですね。
工程表を確認しながら作ってみましょう!
まずは炒め物とスープに使用する食材をカットします。
炒め物は最後の5分で仕上げます。できたてがテーブルに並べれば家族もニッコリですね。
この工程表は一汁一菜献立を一番おいしく食べられるタイミングで組み立てています。必ず目を通してから料理を始めてくださいね。
では、使用するすべての食材と調理道具をキッチンに揃えたら、調理を始めましょう。
はい、これで一汁一菜献立の完成です!
週末に下ごしらえしているので、短時間で料理ができあがります。
あとは、食卓へ運んでアツアツを召し上がれ!
もっと詳しいレシピを確認したい方は、以下のページを参考にしてくださいね。
夏に食べたい「トマトたっぷり豚肉中華炒め」
みずみずしいトマトをたっぷり入れた旨味いっぱいの炒め物です。ショウガの香りをプラスすればさっぱりといただけますよ。このレシピがおいしい理由は、トマトが持つ旨味成分であるグルタミン酸と豚肉の旨味成分であるイノシン酸の組み合わせです。2つの成分の相乗効果でより一層旨味が強くて深みのある味わいに仕上がります。
食感が楽しい!「キュウリと卵の中華スープ」
キュウリのシャキシャキ食感が新鮮な中華スープです。普段火を通さずに食べることの多いキュウリですが今日はスープの具材にしました。意外に感じるかもしれませんが中華料理では炒めたり、スープにするのは定番の調理方法です。もともと生食できるので、ひと煮立ちさせるだけでOK。食感よくさっぱりといただけます。