ビルトインコンロの寿命は10年が目安
使い方や使用頻度によって寿命には違いがありますが、 ビルトインコンロの耐用年数は一般的に8~10年程度といわれています。
もちろんこの期間を厳守して交換しましょうとは言い切れませんが、通常利用の場合は10年が交換の一つの目安と覚えておいてください。
ガスコンロの不具合や事故は、場合によっては 火災の発生や人命に関わる大事故につながる危険性があるため、不具合などの予兆を感じたら早めに対処しておくべきです。
また、直接的な不具合を感じていなくても、 不完全燃焼による一酸化炭素中毒の危険性もあるため、10年を目処にビルトインコンロの交換を意識しましょう。
2008年以前のコンロは特に注意
もし2008年以前のコンロをお使いでしたら特に注意が必要です。
現在流通しているガスコンロには「Siセンサー」と呼ばれる安全センサーが搭載されています。
法律で設置が義務付けられている安全装置に加えて「消し忘れ消火機能」「早切れ防止機能」を追加し、さらに「自動炊飯機能」や「油温度調節機能」等の便利な機能を追加したガスコンロがSiセンサーコンロです。
2008年以前のガスコンロにはこのセンサーが搭載されていないため、安全性の観点から早めの交換をおすすめします。
製造年は、一般的にビルトインコンロ本体に貼り付けられています。もし見当たらない場合は、取扱説明書を確認するかメーカーに問い合わせて確認しましょう。
例として、パロマのビルトインコンロでは本体の右正面を見ると確認できます。
寿命かも?ビルトインコンロで起きやすいトラブル
ビルトインコンロの不具合は、すぐに解決できる場合もありますが、寿命の場合も考えられます。
そこで、トラブルの原因ごとに「解決できる」あるいは「故障・寿命の可能性がある」にわけて確認していきましょう。
起きやすいトラブル | 原因 | 「解決できる」か「故障・寿命の可能性がある」か |
---|---|---|
点火しない | 電池切れ | 解決できる |
点火部周辺が汚れている | 解決できる | |
ガスメーターの安全装置が働いた | 解決できる | |
火力の調節ができない | ガスコンロの不具合 | 故障・寿命の可能性がある |
ガス臭がする | ガス漏れの可能性または経年劣化 | 故障・寿命の可能性がある |
炎の色が青色でない (赤・黄色・オレンジなど) | 不完全燃焼を起こしている | 解決できる(※注意が必要) |
バーナーキャップの汚れ | 解決できる | |
加湿器による影響 | 解決できる | |
グリルからの煙が増えた | 油汚れが燃えている可能性 | 解決できる |
それぞれのトラブルについて、詳しく解説していきます。
点火しない(すぐに火が消えてしまう)
「ガスコンロが点火しない」「すぐに火が消えてしまう」といった症状がある場合、まずは以下の可能性があります。
電池切れ
ガスコンロが点火しない原因の多くは電気切れによるものです。
電池交換ランプがついている場合は電池を交換しましょう。
点火部周辺が汚れている
ガスコンロの一つだけ点火しない場合や、点火の音がするのにガス臭がする場合は、汚れや水濡れが原因である可能性があります。
吹きこぼれや水濡れ箇所がないかを確認しましょう。
ガスメーターの安全装置が働いた
地震やガス漏れ以外にもガスメーターの安全装置が起動して、ガスが一時的に止まる場合があります。
自宅のガスメーターが作動しているかを確認してください。
これらに当てはまらない場合は、寿命や故障の可能性があります。
2024年09月24日
ガスコンロの火が消える原因と自分でできる対処法を解説!
毎日使うガスコンロは、安全にトラブルなく長く使いたいものです。 しかしながら、ときとしてガスコンロの火が消えたり、点火しなかったりというトラブルが起こります。 ガスコンロのトラブルに自分で対処するには、どのようにすれば良いのでしょうか。 今回は、ガスコンロの火が消える原因と、自分でできる対処法を解説します。 それぞれの原因に対応する対処法を知って、しっかり対処しましょう。
火力の調節ができない
何度か弱火と強火に変えてみて火力に変化が見られないときは、ガスコンロの不具合が起きている可能性があります。
ガスコンロの火力調整には「ボタン」「レバー」「点火ツマミ」のタイプがありますが、いずれの場合も炎の大きさが変わらないようなら異常と考えて良いでしょう。
さまざまな原因は考えられますが、 煮こぼれなどによって機器内部に入り込んだ影響や、 配線異常によって火力異常を起こしている場合もあります。
使用年数が長いほど火力トラブルは起きやすく、状態によっては機器の分解が必要になります。
2024年09月24日
ガスコンロの火が弱い&急に火が弱くなるのはなぜ?原因と対処法を解説!
ご利用中のガスコンロの火が以前よりも弱くなった、着火してすぐは普通だけど使っていると火が弱くなるといった悩みを聞くことがあります。 このようなガスコンロの火力の低下には、コンロの不調以外にも原因があるのです。 本記事では、このような疑問をお持ちの方を対象に、ガスコンロの火が弱くなる原因と対処法を解説します。
ガス臭がする
ガス臭がする場合、特に注意が必要です。
都市ガスやプロパンガスには、ガス漏れなどの事故を防ぐために、玉ネギや卵の腐ったような臭いが人工的に付けられています。
ガス臭がする原因は ガス漏れの可能性だけでなく、ガスコンロの経年劣化で起きている場合もあります。
ガスコンロが古くなると、腐食によってガス漏れが発生するケースもあるのです。
ガス爆発など、事故の危険性がありますので、 異臭(ガス臭)や異音を感じた場合は使用をすぐに止めて修理を依頼しましょう。
状態によってはガスコンロの交換が必要になります。
炎の色が青色でない(赤・黄色・オレンジなど)
正常なガスコンロの炎の色は青色です。
状態によっては炎が赤くなる場合がありますが、そんなときは要注意です。
ガスコンロから赤い炎が出る原因は大きく3つです。
不完全燃焼を起こしている
不完全燃焼とは、酸素が不足している状態でコンロを使っている状態です。
この状態でコンロを利用し続けていると、室内に 一酸化炭素が充満して一酸化炭素中毒に陥る危険性があります。
ガスコンロの火を止めて室内の換気を行いましょう。
バーナーキャップの汚れ
ガスコンロのバーナーキャップが煮こぼれなどで汚れている場合にも炎が赤くなります。
室内ではなくガスコンロの内部で酸素が不足して不完全燃焼が起きている状態です。
定期的にバーナーキャップの掃除を行いましょう。
加湿器による影響
室内で加湿器を使用した状態でガスコンロを使うと、炎の色が赤くなることがあります。
加湿器を止めて様子を見てみましょう。
2024年09月24日
ガスコンロの火が赤い原因と対処法!赤い炎はガス代が高くなりやすい!
ガスコンロの火が赤くなっていると「そのまま使っても大丈夫?」「どうやって対処すれば良い?」といった不安が出てくるでしょう。 炎が赤くなる原因はいくつかあり、それぞれ対処法が異なります。 赤い火のまま使っているとガス代が高くなるだけでなく、人体に危険を及ぼす可能性もあるため、できるだけ早い対応が必要です。 この記事では、ガスコンロの火が赤くなる原因と最適な対処方法を詳しく解説します。 赤い火が出て心配な方はぜひ参考にしてみてください。
グリルからの煙が増えた
グリルからの煙が増えたときは、庫内についた 油汚れが燃えている可能性があります。
油分の多い魚などを焼くときには煙は多く出ます。
しかし、煙の発生量が多くなった気がすると感じる場合や、食材が頻繁に燃えるときは、庫内をしっかり清掃してみましょう。
もしかすると 庫内に固着した食品の油が燃えているのが原因かもしれません。
最近では電子レンジの汚れから発生する発火や爆発の事例が急増していますが、原因はレンジ内部の汚れが原因しています。
グリルの場合はいきなり爆発に至ることはほぼありませんが、こまめな清掃は必要です。
しかし、グリルを使用するたびに入念な清掃するのは大変な作業です。
最近のガスコンロには掃除しやすい工夫がされていますので、手入れが手間に思う方は交換を検討しても良いでしょう。
ビルトインコンロが故障もしくは寿命の可能性がある場合はどうすればいい?
もし急にビルトインコンロが故障したとき、どうすればよいのでしょうか。
簡単に直る場合もありますが、状態によっては修理や交換が必要になります。
上記見出しでご紹介した「ビルトインコンロで起きやすいトラブル」と合わせて、以下の状況によって修理するか交換するかを判断してください。
修理で対応できる場合 | 製造年数が新しいビルトインコンロ |
交換したほうが良い場合 | 使用年数が10年近く、あるいは10年以上ビルトインコンロ |
※注意:賃貸にお住まいの方は、まずオーナー・管理会社に相談するようにしましょう。東京ガスでは、お客さまの名義でない賃貸住宅の施工は受け付けておりません。
ビルトインコンロを修理する場合
製造年数が比較的新しい場合は、無理に交換をせず修理でも十分対応可能でしょう。
また、製造年数が1~5年であれば、メーカーまたは設置業者の補償で直せる可能性が高いです。
なぜなら、メーカーでの部品の保存期間が最低5年であるためです。
同じタイプのビルトインガスコンロが製造される期間は5年ほどで、デザインや機能を変えた新しいタイプのガスコンロが市場に流通します。
旧式のガスコンロの修理に必要な部品は、法律によって製造終了した後も保有や補充をしておく義務がありますが、この期間は5年程度と短期間です。
メーカーによっては10年間ストックしている部品もありますが、古くなるほど修理部品が入手できない可能性があります。
このことから、1~5年であれば補償の対象となる可能性が大きいと言えるのです。
なお、自費で修理する場合の相場は以下を参考にしてください。
※あくまで相場になりますので、実際の修理金額は修理業者へ見積を出すのが確実です。
症状 | 対処例 | 費用相場(税込) |
---|---|---|
火がつかない、消えてしまう | 着火プラグなどの部品交換、 | 5,500~18,500円 |
火炎の形状がおかしい | 分解清掃、バーナーなどの | 6,800~10,000円 |
ビルトインコンロを交換する場合
ガスコンロの使用年数が10年に近いものは、基本的に交換を推奨します。
上述したように、修理で対応するための部品が入手できないケースや、安全に使用するための目安が10年であるためです。
最新のビルトインコンロは、機能も豊富で掃除もしやすいタイプがたくさんあります。
無理な修理を行わず、交換を行うことをおすすめします。
例えば、リンナイデリシアなら、汚れが取れやすい天板や、汚れないグリルなど、掃除しやすい機能が搭載されているため、日々のお手入れが簡単になること間違いなしです。
ぜひ一度、ご気軽にご相談ください。
2024年09月24日
【完全ガイド】ビルトインコンロの交換に関する疑問を解決!
ビルトインコンロを交換しよと思うと、交換時期の目安、新しいコンロの違い、機種の選び方、交換までの流れ、費用など…挙げてみればきりがないものです。 そんなビルトインコンロ交換に悩んでいる方に向けて、あらゆる疑問を解決できるような完全ガイドを作りました。 ビルトインコンロの交換に絶対に失敗したくない方は、こちらを参考にしてみてください。
ビルトインコンロの寿命に関してよくある質問
ビルトインコンロの寿命や、古くなると起きやすいトラブルを紹介しました。
ここからは、ビルトインコンロのお手入れ方法や交換の依頼先といった、ビルトインコンロの寿命に関してよく寄せられる質問とその回答を紹介します。
ビルトインコンロを長持ちさせるお手入れ方法
ビルトインコンロを長持ちさせる最大の秘訣は日頃のお手入れです。
ガスコンロに使われる部品の多くは金属で、 掃除をしないまま放置すると油分や塩分の影響で劣化が早まります。
汚れたらすぐに清掃を行うように心掛けましょう。
天板などは材質によって注意が必要です。
金属タワシやメラミンスポンジなどは、利用すると逆に傷を付ける場合もありますので、取扱説明書などでしっかり確認しておきましょう。
普段の清掃の基本は、調理後に布巾などで軽く拭き取って汚れを除去しておくことです。
面倒なゴトク周りやバーナー・センサーのお手入れはスポンジや重曹を利用すると便利です。
もっとも厄介な清掃箇所はグリルですが、本体から外せるパーツはすべて外して分解した状態で重曹溶液につけこむと汚れを浮かすことができます。
2024年09月24日
ビルトインコンロの掃除方法を解説
ビルトインコンロは、部位別に形状や素材、付着しやすい汚れが違い、汚れの程度も変わるため掃除の仕方が異なります。 そこでお手入れしにくいゴトクやバーナー、グリル、そのほか天板や排気カバーなどの掃除方法を紹介します。 正しいお手入れの方法を知ってビルトインコンロをきれいに保ち、気持ちよくキッチンを使いましょう。
寿命を迎えたビルトインコンロの交換はどこに頼めばいい?
ビルトインコンロを交換する際は、主に4つの業者にお願いすることができます。
それぞれの業者の特徴を見ていきましょう。
依頼先 | 特徴 |
---|---|
リフォーム会社 |
|
ガス会社 |
|
家電量販店・ホームセンター |
|
インターネット販売業者 |
|
各業者の詳細については下記のページでも紹介しているため、こちらも参考にしてみてください。
2024年10月22日
ガスコンロの交換はどこに頼む? 対応できる業者の選び方
ガスコンロの交換を頼める業者は、ガス会社や家電量販店などさまざまです。テーブルコンロは自分で交換できますが、ビルトインコンロの交換は専門知識が必須なので業者に依頼しなければなりません。業者によって価格や工事までの流れが異なるため、それぞれの特徴を理解する必要があります。この記事では、ガスコンロを交換する際の業者の選び方を解説します。業者選びで不安な方は参考にしましょう。
交換費用を抑える方法はある?
ビルトインコンロの交換費用を抑える方法は大きく分けて、「グレードグレードを下げる」と「相見積もりを取る」の2つがあります。
■グレードグレードを下げる
ビルトインコンロの価格はグレードによって異なります。
東京ガスの機器交換での各グレードごとの交換費用の相場は以下のとおりです。
- スタンダードモデル:~税込10万円程度
- ハイグレードモデル:税込15~18万円程度
- プレミアムモデル:税込18万円~
一番上のグレードと下のグレードでは、11~14万円程度の差があります。
そのため、なるべく安く抑えたいのであれば、スタンダードモデルを選ぶことで交換費用を抑えられるでしょう。
しかし、グレードによって機能や見た目が異なるため、「ほしい機能は何か」「何にこだわりたいか(見た目・機能性・費用)」を考えたうえで決められると、グレードを落としても失敗しにくくなります。
■相見積もりを取る
交換費用は業者によって変わるため、相見積もりをとったうえで、1番安いところにお願いすると、なるべく費用を抑えられます。
ただし、価格だけで業者を選んでしまうと、工事や契約の際にトラブルが起きるリスクが高まります。
業者を選ぶ際は、施工実績やクチコミ、担当者の対応力などから総合的に判断すると、失敗しにくくなり無駄な出費も減らせるでしょう。
ビルトインコンロの寿命まとめ
ビルトインコンロは、大切に使用していても必ず経年劣化による寿命はやってきます。
見た目はキレイに見えていても、部品や内部の劣化は止めることができません。
ガスは火災や人命に関わる事故に直結しやすい部分なので、ビルトインコンロに異変や寿命を感じたら早めの対応が必要です。
修理か交換かは利用年数で判断することがおすすめです!
コンロの耐用年数注)は約10年です。10年以上経過している場合、故障の頻度も増えていきます。
トラブル発生時は「修理」と「交換」の要望はほぼ同じですが、最終的な解決方法は10年を境に差が出てきます。ご利用年数が10年以下なら修理、10年以上なら交換することをおすすめします。
注)各メーカーが定める、安全上支障なく使用できる標準使用期間を指します。
2024年09月24日
パロマのビルトインコンロのおすすめは?
今回は、ビルトインコンロの国内シェア率第3位を誇るメーカー、パロマのおすすめビルトインコンロをランキング形式で紹介していきます。 ビルトインコンロの交換は頻繁にするものではないので、購入するなら満足できるものを選びたいものです。 パロマのビルトインコンロの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。