ガスコンロの種類とは?
ガスコンロは、使用するガスの種類や設置するスタイル・搭載機能などにより、いろいろな種類に分類されます。選択の幅が広いことから、ガスコンロの新設や入れ替えの際に、悩む方もいらっしゃるでしょう。
多くの種類から自分に適したガスコンロを正しく選ぶには、まずガスコンロの種類を正しく理解することが重要です。
ガスコンロの種類|使用するガス
-medium.png)
ガスコンロ選びで失敗しないためには、使用するガスの種類を把握しておくことが大切です。ガスには「都市ガス」と「プロパンガス」の2種類があります。都市ガス用とプロパンガス用で、コンロの見た目や機能は変わりません。
とはいえ、ガスの種類に対応したコンロでないと使用できないため、注意が必要です。対応するガスの種類は、以下のようにラベルで確認できます。貼付されているラベルに「12A」または「13A」と記載されている場合は都市ガス用、「LPG」や「LPガス用」の場合はプロパンガス用です。
使用するガスの種類に合わせてガス機器を選びましょう。
ガスコンロの種類|設置スタイル

ガスコンロには、ビルトインコンロだけでなく、テーブルコンロ(ガステーブル・据置コンロ)があります。テーブルコンロは、ガス栓とコンロ本体をゴムホースでつなぐだけで使用できるため、付け替えが簡単です。
さらに、持ち運びが可能で、さまざまな用途で使えるカセットコンロもガスコンロに分類されます。食卓での鍋料理などに使用するだけでなく、災害時にも活用できるため、家庭に1台準備しておくと便利です。
ビルトインコンロ
ビルトインコンロには、どのような特長があるのでしょうか。ここでは、ビルトインコンロの特長を紹介します。
デザイン性が高く統一感のある印象

ビルトインコンロは、システムキッチンと一体になっているため、見た目に統一感があり、洗練された雰囲気を醸し出すことができるという特長があります。つまみやボタンなどの操作部分がフラットなデザインや、使用していない時に操作パネルを収納しておけるカンガルー収納のデザインを選べば、スッキリした印象になります。
色はホワイトやシルバーが主流ですが、キッチン空間のイメージに合わせて、豊富なカラーバリエーションから選べる商品もあります。
サイズが規格化されている

ビルトインコンロのサイズは、メーカーを問わず規格で統一されています。横幅のサイズで分類され、2口コンロのものは「45cm」と「60cm」、3口コンロは「60cm」と「75cm」です。用途に合わせて選びましょう。
ほとんどの商品は「60cm」と「75cm」の2種類で規格化されています。一部、ワンルームマンション向けに「45cm」のコンパクトサイズがあります。
掃除がしやすい

ビルトインコンロは、システムキッチンに埋め込んで一体化するように設置するため、段差が少なく掃除をしやすいのが特長です。コンロの天板も、吹きこぼしや油などがこびりつきにくい素材を使用しているので、汚れを簡単に拭き取ることができます。
グリルの中は凹凸なく清掃しやすい構造になっているものや、取り外して洗いやすい構造になっている製品が多く、調理する際に、煙やニオイが発生してもカットできる商品もあります。
調理や安全の機能が充実している

ビルトインコンロは、消火タイマーや温度調整、両面焼きグリルなど、便利な機能が充実しています。2008年以降、安全機能としてすべてのバーナーに搭載されたのが温度センサーです。温度センサーは、鍋底の温度を常に監視して約250℃を超えると火力を自動的に下げる仕組みで、それでも温度が上昇すると自動消火します。
また、グリルにも以下のような機能が標準装備されているので、安心して使うことができます。
- 自動消火機能:グリルの火を消し忘れても、一定時間が経過すると自動で消火する
- 炎あふれ防止機能:グリル内の排気口から炎があふれ出ることを防止する
- 過加熱防止機能:グリル庫内の温度を監視して、異常な温度上昇があれば自動で消火する
ほかにも、機種によって以下のような便利な機能があります。
- コンロ調理タイマー:コンロの消火時間を設定すると自動で消火する
- グリル調理タイマー:グリルの消火時間を設定すると自動で消火する
- 温度調整機能:揚げ物をするときの油の温度を一定に保つ
- 炊飯機能:火力を自動調整しながらご飯を炊き上げる
- 湯わかし機能:お湯がわくと自動で消火する
- 自動調理機能:レシピ通りに下ごしらえをしておけば、スマートフォンと連携して自動で火加減を調整して調理する
テーブルコンロ(ガステーブル・据置コンロ)

テーブルコンロ(ガステーブル・据置コンロ)は、ガス台に据え置くタイプのコンロです。キッチンの指定の場所にのせて、ガス栓をつなぐだけで使用できるため、工事する必要がなく設置できるという特長があります。
また、ビルトインコンロよりも価格が手頃なため、単身世帯や学生さんがアパートで住む場合におすすめです。横幅は「56cm」と「60cm」の2種類があるため、キッチンのサイズにあった商品を選びましょう。
テーブルコンロのメリットとデメリットは、以下のとおりです。
<メリット>
- ガス台にコンロを置いて、ガス栓に接続するだけで簡単に設置できる
- ビルトインコンロよりも価格が安い
<デメリット>
- ビルトインコンロのように一体型でないため隙間が多く、掃除しにくい
- ガスホースがむき出しの状態であるため、安全面で注意が必要
ガスコンロの種類|設置サイズ

設置スペースに合うサイズを選ぶことも、ガスコンロ選びで失敗しないためのポイントです。ガスコンロの本体は大きさが決まっているため、購入前に設置場所のサイズを測るようにしましょう。
ビルトインコンロのサイズは、横幅が規定されていますが、設置できるか確認するために、以下のように「高さ」も測る必要があります。

一方、テーブルコンロは直接置いて設置するため、横幅だけでなくガス栓の出っ張りを考慮して奥行きも計測しておきます。
設置場所の奥行きが狭いと、テーブルコンロの先端がはみ出すこともあるので注意が必要です。

ガスコンロは、使い勝手の良いサイズを選ぶようにしましょう。テーブルコンロのサイズは、横幅が56cmと60cmの2種類です。ビルトインコンロのサイズは、横幅が45cm・60cm・75cmの3種類です。
横幅が75cmの場合は、コンロ上で鍋がゆったり置けるものの調理スペースが狭くなりがちです。一方、横幅が60cmでは、コンロ内のスペースにゆとりはありませんが、その分調理スペースを確保することができます。
新しくシステムキッチンを導入する際は、使い勝手を考慮してコンロの大きさを選ぶと良いでしょう。
ガスコンロの種類|仕様
ガスコンロには機能面でも多彩な種類がみられ、使用感やお手入れのしやすさなどに違いがあります。
口数と五徳の種類

ガスコンロの口数は2口や3口など複数の種類があります。また、五徳には汁受け皿が付いているタイプと付いていないタイプがあります。同時調理をどの程度行うか、掃除のしやすさを重視するかを考えて選ぶことが大切です。
トッププレートの材質

トッププレートの材質は、掃除のしやすさにつながる重要なポイントです。
天板の素材は、ガラストップやガラスコート、ホーローやステンレスなど複数あり、それぞれ掃除のしやすさに違いがあります。

ホーローは比較的安価ですが、焦げ付きやさびが発生しやすいです。

一方、ガラストップは、お手入れのしやすさが特長で、見た目も高級感があるので、多くの機種に採用されています。
各素材の特長や掃除のしやすさは、下表のとおりです。
素材 | 特長 | 掃除のしやすさ |
---|---|---|
ガラストップ |
|
|
ガラスコート |
|
|
ホーロー |
|
|
フッ素コート |
|
|
ステンレス |
|
|
アルミ |
|
|
最近では機種によって、デザインや清掃性で五徳を選べるようになりました。五徳はお手入れの頻度を考慮して、ステンレスかホーローのどちらかを選びましょう。
グリルの種類
グリルには水あり・水なしの2種類があります。現在は調理が簡単な水なしグリルが主流で、メーカーによっては水ありグリル付きのガスコンロを販売終了しています。ガスコンロを交換する場合は、水なしグリルを探しましょう。
また、両面焼き・片面焼きの2種類があります。両面焼きは上下両方から素早く焼けるため、時短調理が可能です。片面焼きは両面焼きに比べ、具材が器具にくっつきにくい特長があります。
ハイグレードのガスコンロでは、オートグリル機能がついているものもあります。メニューを選択して具材を入れるだけで、難しい火加減調整を任せることができます。付属のさまざまな専用調理器具で、料理の幅を広げられるのもポイントです。
火力の強いバーナーの位置

ガスコンロ選びでは、火力の強いバーナーの位置にも注意しましょう。上図のように、コンロは左右のどちらか一方の火力が強いタイプがあり、壁がある方向とは逆側に大火力のコンロがくるように、ガスコンロを設置する必要があります。
とはいえ、現在のビルトインコンロのスタンダードは、両側とも「高火力」「トロ火」ができる仕様になっています。東京ガスで機器の交換を行う際も、バーナーの位置を検討していただく必要はありません。
ガスコンロの種類|機能
すべてのガスコンロには調理油過熱防止装置・立ち消え安全装置・消し忘れ消火機能が備わっています。ガスコンロを機能で選ぶときは、標準で備わっている機能以外を比較することが大切です。ガスコンロの機能は、調理を便利にする機能、より安全に使う機能に分けることができます。
調理を便利にする機能
たとえば、アプリでの自動調理が挙げられます。スマホの操作で、難しい調理を簡単に行うことができます。ほかにはオート調理機能という、ガスコンロが火加減を自動調節する機能も挙げられます。
より安全に使う機能
たとえばレンジフード連動機能は、点火と同時に換気を自動で行う機能です。ほかにも鍋なし検知機能や感震停止機能により、万が一の事故や災害を防ぐ機能があります。
テーブルコンロからビルトインコンロに交換できる?
充実した機能や掃除のしやすさなど、ビルトインコンロにはさまざまなメリットがあります。テーブルコンロからビルトインコンロに交換したい場合、専用キャビネットがあれば、交換は可能です。施工時には配管工事が必要となるため、専門的な知識とノウハウがあるガス会社などに依頼するようにしましょう。
ガスコンロの交換業者では、以下のようなテーブルコンロと置台の部分を、ビルトインコンロと専用キャビネットに交換するケースにも対応しています。

テーブルコンロからビルトインコンロに交換したいとお考えの方は、「出張見積もり」をご依頼ください。
東京ガスが選ばれる理由

ガスコンロの購入先や交換業者として東京ガスが選ばれるのには、いくつか理由があります。まず、窓口ではなくオンラインで見積もりを行うため注)価格が安く、工事費込みの販売価格を提案できることです。
また、見積もり回答が最短で当日に可能注2)であり、遅くても翌営業日以内に回答があるので、ご希望のスピードで工事に対応できます。
さらに、工事内容に合わせて専門の接客担当が対応するため、設置する基準を厳守した、品質の高い施工を実現しています。
注) 設置状況が写真で判断できない場合には現場調査が必要です。キッチン・浴室・洗面台につきましては概算見積もりの提示後に現場調査を実施させていただきます。
注1) パロマブリリオの場合。2024年10月時点の割引率であり、今後変わる可能性があります。
注2) 日祝除く17時までに見積もり依頼いただき、フォームでの申し込み内容に不足がなく、設置状況が写真のみで判断できる場合。
ビルトインコンロ導入の流れ
-medium.jpg)
「東京ガスの機器交換」でビルトインコンロを導入するには、まずお客さま自身で見積もりを依頼していただきます。現在のガスコンロの設置状況などが分かる写真を撮影して、オンライン上で必要事項を入力すれば、見積もりが作成されます。
必要に応じて現場調査を行ったうえで、工事当日に傷や汚れがつかないように床を養生して、既存のコンロを取り外し、新しいビルトインコンロを取り付ける流れです。
配管を取り付けたのち、「コンロが正常に作動するか」「ガス漏れなどがないか」を試運転で確認します。最後に、操作方法をお客さまに説明して工事は完了となります。
「東京ガスの機器交換」のおすすめガスコンロ・ビルトインコンロ一覧
ガスコンロのうち、ビルトインコンロのタイプは以下のとおりです。
ガスコンロ名 | おすすめのポイント |
---|---|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
前述のように、ビルトインコンロはシステムキッチンに組み込まれる一体型タイプのため、見た目がスッキリします。また、キッチン天板とガスコンロの間に隙間がないので、食材などが落ちにくく、清掃性が良いのが特長です。
メーカーによっては、デザインに特長がある商品もラインアップされているため、お好みのガスコンロ選びの参考にしてみてください。
おうちの機器なら、東京ガスの機器交換!

コンロの耐用年数注)は約10年です。また、メーカーには保有期間を定めている部品もあり、長期間使用の際に修理を受けられないケースもあります。
コンロの交換費用は10万円以内に収まることが多いです。10年以上経つと故障の頻度も増えるため、1回の金額は修理の方が安くとも何度も修理を繰り返すよりも新しい機器に交換することをおすすめします。
注)各メーカーが定める、安全上支障なく使用できる標準使用期間を指します。
