この記事でわかること
- ガスコンロの火が勝手に消える原因や対処法がわかる!
- ガスコンロを修理・交換するためのサインがわかる!
- 交換する場合におすすめのガスコンロがわかる!
ガスコンロの火が勝手に消える原因と対処法
ガスコンロの火が消える原因は、下記のとおりです。
それぞれの原因を詳しく解説しながら、対処法を紹介します。
電池切れ

ガスコンロの火がつかない原因でよくあるのは電池切れです。最初に疑ってみましょう。
原因
電池が切れると、点火するための火花を出せなくなります。一般的に、ガスコンロの着火には乾電池による火花を用います(連続スパーク点火方式)。多くの機種には電池交換のお知らせランプがあるので、点灯したら早めに交換しましょう。
対処法
取扱説明書に従い、乾電池を交換します。方法がわかりにくいときは、各社が出している動画を参考にするとよいでしょう。多くの機種で用いられる、単1形乾電池の予備を持っておくと安心です。できれば長持ちするアルカリ電池がおすすめです。
点火プラグ周辺の汚れ

ガスコンロの火がつかない原因が電池切れではない場合、点火プラグ周辺の汚れが原因であることを疑います。
原因
点火プラグにススやゴミが付着していると、センサーが誤作動を起こし火がつきません。調理中の吹きこぼれや掃除を後回しにすると、汚れがどんどんたまってしまいます。点火プラグ周辺をきれいに保つために、定期的なお手入れをしましょう。
対処法
点火プラグの汚れをやわらかい歯ブラシで落とします。頑固な汚れがあるときは中性洗剤を使いましょう。
点火プラグとあわせて、バーナーキャップも掃除するとよいでしょう。目詰まりしている場合は、ブラシを使って汚れを取り除きます。水洗い後はしっかり乾かすことが大切です。水気が残っていると火がつきません。
バーナーキャップのずれやゆがみ

ガスコンロのバーナーキャップも、よくある原因の一つです。緩み・ゆがみに注意する必要があります。
原因
バーナーキャップは簡単に取り外しが可能です。鍋などの調理器具を置いたり、お手入れをしたときにずれることがあります。
新しい機種の多くはセンサー機能が働き、部品のずれを感知して、不備がある状態での点火を防止します。ガスコンロの部品がきちんとセットされていないと火はつきません。とくにガスコンロの部品を外して掃除した後は、元の位置にセットされているかを確認しましょう。
対処法
「前」「後ろ」や▲記号など、取り付け位置の目印を頼りに、取り外したバーナーキャップを正確に元の位置に戻しましょう。やけどの危険があるため、必ず冷めた状態で行ってください。
水がかかっている
ガスコンロの部品に水がかかってぬれた状態になっていると、火がつかなくなることがあります。
原因
洗ってすぐの鍋などをガスコンロに置くと、調理器具の外側の水気にセンサーが反応し、火が消えてしまうことがあります。一部だけ火がついて一部が消えている場合も同様の原因が考えられるため、調理器具の水気には注意が必要です。
対処法
水洗いした調理器具の水気をしっかり拭き取りましょう。とくに外側の水気を取り除くことが重要で、バーナーキャップがぬれないようにします。
温度センサーの作動

温度センサーが作動して火がつかないケースもあります。温度センサーは高温になりすぎないように自動的に火を消す安全装置で、ガスコンロの各口の中心に装備されています。
原因
温度センサーが作動する原因としては、以下の4つが挙げられるでしょう。
- 鍋や具材の焦げ付き
- 空だき状態
- 鍋が軽い、変形している注)
- 鍋底や装置が汚れている
注)鍋をしっかり置いていないと誤認され、火がつかない
対処法
装置に汚れが目立つ場合は、汚れを落としてから点火テストをしましょう。多くの場合は高温で火が消えているため、時間を空けてから試しましょう。
長時間使用
ガスコンロの火が消えるケースとして、長時間使用が考えられます。煮込み料理など、調理時間が長いときは注意しましょう。
原因
一般的なガスコンロには、「コンロ消し忘れ消火機能」や「グリル消し忘れ消火機能」などの安全機能が搭載されています。弱火で長時間煮物をしていたら火が消えていたようなケースの多くは、長時間使用によってコンロ消し忘れ消火機能が作動したものと考えられます。
ガスコンロは連続使用すると、約2時間で火が自動的に消えます。煮物などをするときは、安全のためにもコンロ調理タイマーを活用するのがよいでしょう。
対処法
ガスコンロに故障は発生していません。再度点火してみれば、正常に火がつくでしょう。つかないときは、少し時間を空けてから点火してみてください。コンロ消し忘れ消火機能があることを覚えておけば、煮込み中に火が消えても冷静に対処できるでしょう。
ホースのねじれや緩み
据え置きタイプのガスコンロの場合、ホースのねじれや緩みなどに起因して火が消えることもあります。
原因
ガスコンロは元栓とホースで元栓とつながっており、お手入れ時にガスコンロを動かすとホースがねじれたり緩んだりすることがあります。この状態ではガスが通りにくくなり、最悪の場合、火がつかなくなります。
またホースは消耗品で劣化するため、長期間使用するほど不具合や故障のリスクが高まります。
対処法
お手入れなどでホースがねじれたり緩んだりしたときは、すぐに直してガスの通りをよくしましょう。
もしホースが劣化していたら、新しいホースに交換します。交換は自分で行えますが、必ずガスの元栓を閉めてから行ってください。ホースは7年程度をめどに定期的に交換するのがおすすめです。
ガスコンロの修理・交換のサイン
ガスコンロの修理・交換のサインは、以下の3つです。
- ガスのニオイがする
- 火の出方がおかしい
- 同じガスコンロを10年以上使用している
ガスコンロに異常がある状態で使用を続けると、危険な事故につながる可能性があります。
安全にガスコンロを使用するために、修理・交換のサインをしっかり把握しておきましょう。
ガスのニオイがする
ガスコンロの点火スイッチを入れても火がつかず、ガスのニオイがする場合は、ガス漏れの可能性があります。そのまま使用を続けると火災や爆発の危険があるため、すぐに点火スイッチと元栓を止め、窓を開けて換気し、契約しているガス会社に連絡をしましょう。
火をつける前からガスのニオイがする場合も、ガス漏れをしている可能性があります。元栓を閉め、ガスホースの亀裂や「シューッ」という音がないか確認してください。音がする場合は、すぐに窓を開けて換気をし、ガス会社に連絡しましょう。
火の出方がおかしい
ガスコンロの火がふぞろいな場合は、バーナーキャップの汚れや取り付け不良が原因の可能性があります。キャップを外して、付着している油汚れや水気を拭き取り、正しく取り付けた後、正常に点火するか確認しましょう。
異音と同様、一部のバーナーだけ火の出方がおかしい場合も、バーナーキャップの汚れや取り付け不良が原因の可能性があります。汚れを取り除いたり、正しく取り付けたりしても火の出方が改善しない場合は、故障の可能性があるので、点検が必要です。
同じガスコンロを10年以上使用している

家庭用ガスコンロの交換目安は約10年です。主要メーカーの多くも、標準使用期間を10年と定めています。10年までは修理で対応し、それ以降は交換を選択するのが一般的です。10年以上経過してガスコンロの故障が発生した場合は、交換を検討しましょう。
また、10年間使用していないガスコンロであっても、使用頻度や環境によっては経年劣化して、早めの交換が必要になることもあります。経年劣化のサインの例は、以下のとおりです。
- 本体の破損がある
- サビがある
- 異音がする
- 異臭がする
- 火がつかない
- 火が途中で消える
- 炎の色が赤やだいだいに変わる
- 焼きむらがある
上記の症状が見られた場合は、思わぬ事故を防ぐためにも、交換を検討するとよいでしょう。
東京ガスおすすめのガスコンロ
ガスコンロの交換を検討される方に向けて、東京ガスがおすすめするガスコンロを3つ紹介します。
- パロマ|ブリリオ
- リンナイ|リッセ
- リンナイ|センス
価格帯や機能がそれぞれ異なるため、自宅のニーズに合うものを選びましょう。ガスコンロごとの特長を詳しく解説します。
1.パロマ|ブリリオ
パロマのブリリオはコストパフォーマンスに優れている人気製品です。
2種類の天板があり、ハイパーガラスコートトップは耐久性と手入れのしやすさを兼ね備え、クリアガラストップは美しさと掃除のしやすさが魅力です。
付属の「ラ・クックグラン」はふた付きで油の飛びはねを防ぎ、遠赤外線効果でふっくらと焼き上げます。レンジフードと連動し、自動で運転・停止が可能です。標準で多機能を備え、同価格帯の他製品と比較しても、コストパフォーマンスは高いといえるでしょう。
2.リンナイ|リッセ
リンナイのリッセは、イージークリーン機能によりバーナーまわりの熱を分散し、煮こぼれや油はねの焦げ付きを防ぐため、掃除が簡単です。
ココットプレートを使用すれば、焼き魚やトースト、ノンフライ調理などがスイッチひとつで可能になり、グリル料理の幅が広がります。
アプリ連動機能を搭載し、レシピを送信するだけで火加減や加熱時間を自動調整できます。忙しいときでも簡単においしい料理が作れる、利便性の高いガスコンロです。
3.リンナイ|センス
リンナイのセンスは、最低限の機能を備えたシンプルなガスコンロです。前述したリッセと同じリンナイ製ですが、イージークリーン機能やアプリ連動機能などは搭載していません。
グリル調理器具も付属していないため、普段グリルを使用しない方には、コストを抑えた選択肢としておすすめです。
グリル調理に使用するココットプレートに対応しているため、必要に応じて後から購入して使用できます。シンプルで使いやすく、価格を重視する方に適したモデルです。
まとめ
ガスコンロの火が消える原因はさまざまですが、電池切れや部品の汚れ、水ぬれで起きやすくなります。このような問題を起こさないためにも日々のお手入れを怠らないようにしましょう。
ただし、10年以上お使いのガスコンロで不具合が発生した場合は、ガスコンロ自体の寿命の可能性があります。ガスコンロが古くなったときは、修理よりも交換が望ましいでしょう。
修理か交換かは利用年数で判断することがおすすめです!

コンロの耐用年数注)は約10年です。10年以上経過している場合、故障の頻度も増えていきます。
トラブル発生時は「修理」と「交換」の要望はほぼ同じですが、最終的な解決方法は10年を境に差が出てきます。ご利用年数が10年以下なら修理、10年以上なら交換することをおすすめします。
注)各メーカーが定める、安全上支障なく使用できる標準使用期間を指します。

