この記事でわかること
- ガスコンロのお知らせサインの原因と対処法がわかる!
- お知らせサインが消えたのに火が点かない場合のチェックポイントがわかる!
- お知らせサイン以外で注意すべき症状がわかる!
ガスコンロのお知らせサインの原因と対処法
ガスコンロを使用中、お知らせサインが点灯・点滅したり、ピー音が鳴ったりすることがあります。点火できなくなってしまうケースもあるため、早めに原因を特定して対応しましょう。
ガスコンロのお知らせサインが点灯したまま消えない
お知らせサインが点灯したまま消えない場合、主な原因は電池切れです。まずは電池を交換してみましょう。
原因 | 電池切れ |
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対処法 | 電池を交換する |
注意点 |
|
ガスコンロの電池は、ガスの点火や、安全装置のセンサーを動かすために設置されています。電池がなくなると、火が点かなくなるだけでなく、火を安定して保てなくなるため危険です。吹きこぼれで火が消えてしまったときなどにも、ガスを自動で止める安全装置が作動しないかもしれません。
電池の交換方法は、電池ボックスを開けてそのまま交換できるタイプや、電池ボックスを引き出して交換するタイプなどがあります。電池ボックスの位置は操作パネルやつまみの下部が一般的ですが、わかりにくい場合は取扱説明書を確認してください。
もし電池を交換しても直らない場合は、不具合の可能性があるため修理を検討しましょう。
ガスコンロのお知らせサインが点滅している
お知らせサインが点滅している場合は、電池が消耗しているか、安全装置が作動しています。この場合も電池交換で対処できます。
原因 | 電池が消耗している、安全装置が作動した |
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対処法 | 電池を交換する、点検してから点火し直す |
お知らせサインの点滅は、サインが点灯したままになって火が点かなくなる前段階です。点滅したからといってすぐに点火できなくなるわけではありませんが、放置するとガスコンロが使えなくなってしまいます。早めに電池を交換するか、安全装置が作動した原因を取り除きましょう。
ガスコンロから「ピー」とお知らせ音が鳴る
ガスコンロから「ピー」という音が鳴っている場合は、電池切れもしくは安全装置が作動している可能性があります。電池を交換するか、安全装置が作動した原因を確認しましょう。安全装置が誤作動した可能性もあります。
原因 | 電池の消耗・安全装置の作動 |
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対処法 | 電池交換もしくは過熱・消し忘れ等がなかったかの確認 |
安全装置が誤作動している場合、温度センサーの汚れが原因で、調理油過熱防止機能やグリル過熱防止機能(グリル内の温度センサー)による消火機能が作動しているかもしれません。センサーが汚れたり焦げ付いたりしていないか確認し、汚れをきれいに拭き取りましょう。掃除をする場合、ガスコンロが十分冷めてから作業をしないと、やけどにつながります。
メーカーや機種によっては、消火機能の誤作動でピー音が鳴らない場合があります。そもそも音で知らせる機能がついていないガスコンロや、音声ガイダンスでエラーを知らせてくれるガスコンロもあります。もしタイマー画面などにエラーコードが表示されている場合は、エラー内容にあわせて対応しましょう。
電池交換やセンサー周りの掃除をしてもピー音が止まらない場合は、不具合の可能性があります。
ガスコンロのお知らせサインが消えたのに火が点かない・消える場合のチェックポイント
ガスコンロのお知らせサインが消えた後も火が安定しないときは、電池や安全装置ではなく、別の原因があるかもしれません。次のポイントをチェックしてみましょう。
- 部品が正しく設置されているか
- センサーが鍋やフライパンの底から離れていないか
- バーナー周辺が汚れていないか
- ガスホースが曲がっていないか
- ガスメーターが点滅していないか
部品が正しく設置されているか

火が点かない場合、バーナーキャップや五徳などのパーツが正しく設置されていない可能性があります。次のような状態になっていないか確認してみましょう。
- パーツが浮いている
- パーツが斜めに取り付けられている
- パーツが裏返しに取り付けられている
部品の設置方法が間違っていると、不完全燃焼を招くこともあり危険です。説明書などで、正しい設置方法を確かめてください。
センサーが鍋やフライパンの底から離れていないか

安全装置は、温度センサーが鍋やフライパンの底の温度を感知することで、火災や鍋の焦げ付きを防ぐ仕組みです。センサーと鍋底が密着していないと、温度が正しく感知できず、途中で火が消えることがあります。
特に軽いフライパンや鍋を使っている場合、きちんと密着させているつもりでも、手で支えていないとセンサーから外れやすいため注意しましょう。
バーナー周辺が汚れていないか

バーナーキャップやバーナーリング周辺に、吹きこぼれの汚れや油がこびりついているときにも、火が点かなかったり火が消えてしまったりすることがあります。定期的に掃除をして、バーナー周辺に汚れがたまらないようにしましょう。
汚れだけでなく、掃除した後の水気が残っている場合も、火が点きづらくなります。から拭きしてもすべてを拭き取るのは難しいため、十分に自然乾燥させてから使いましょう。
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ガスホースが曲がっていないか

ガスホースが老朽化すると、曲がったまま戻らなくなることがあります。ガスホースが曲がると、ガスの通りが悪くなり、火が点かなくなります。
ガスホースが無理な配置にならないように、設置方法を見直しましょう。また、ガスホースの劣化が原因で曲がっている場合は交換が必要です。設置から長くとも7年程度を目安に、新しいものに交換しましょう。
ガスメーターが点滅していないか

ガスコンロだけに限らずほかのガス機器もつかない場合には、ガスメーターの安全装置が働いてガスの供給が止まっていることが考えられます。ガスメーターを確認して、メーターの上部にあるランプが赤く点滅していたら、ガスが止まっている状態です。
ガス漏れがないか確認してから復帰ボタンを押しましょう。復帰ボタンを押しても直らない場合は、ガス漏れの可能性があります。すぐにガス会社へ相談してください。
ガス臭に気づいたときは注意が必要
ここまで、お知らせサインが点灯したときの対処法をご紹介してきました。ガスコンロには、お知らせサイン以外にも注意したい症状があります。
ガス臭に気づいたら、すぐにガスの元栓を閉め、窓を開けて換気をしましょう。火気厳禁はもちろん、換気扇や電灯のスイッチにも絶対に手を触れてはいけません(小さな火花が発生するため)。
ガスホースに亀裂があったり、「シュー」とガスが漏れ出ている音が確認できた場合はガス漏れが疑われます。事故につながる恐れもあるため、すぐにガス会社へ連絡しましょう。
修理か交換かは利用年数で判断することがおすすめです!

コンロの耐用年数注)は約10年です。10年以上経過している場合、故障の頻度も増えていきます。
トラブル発生時は「修理」と「交換」の要望はほぼ同じですが、最終的な解決方法は10年を境に差が出てきます。ご利用年数が10年以下なら修理、10年以上なら交換することをおすすめします。
注)各メーカーが定める、安全上支障なく使用できる標準使用期間を指します。

