この記事でわかること
- ガスコンロのチャイルドロックの重要性がわかる!
- ガスコンロのチャイルドロックの種類や使い方がわかる!
- ガスコンロ使用時の安全対策がわかる!
ガスコンロのチャイルドロックの重要性
ガスコンロのチャイルドロックは、小さな子どもが誤ってガスコンロを操作することを防ぐための安全装置です。
ガスコンロの中には、ボタンを押すだけで簡単に点火できるものも少なくありません。チャイルドロックを使うと、子どもがツマミやボタンを触っても操作ができなくなるため、やけどや火災といった重大な事故を予防できます。
事故のリスクが軽減するため、見守る親の精神的な負担も軽くなります。チャイルドロックは、家族で安全にガスコンロを使用するために欠かせない機能なのです。
ガスコンロのチャイルドロックの種類と使い方
ガスコンロのチャイルドロックは、製品ごとに位置や使い方が異なります。代表的なのは、スライド式とプッシュ式の2種類です。どちらもロックをかけると、点火の操作をしても点火ができない状態になります。それぞれどうやってロックをかけるのか、使い方を解説します。
注) ガスコンロの機種によって、ロック機能の位置やロック方法が異なります。詳しくは取扱説明書を確認してください。
スライド式

スライド式は、操作部についている小さなバー(ツマミ)をスライドしてロックをかけるタイプです。バーをスライドさせるにはある程度の力が必要なため、子どもの手ではロックが解除できないようになっています。
ロックをかけると、点火用のツマミやスイッチが奥まで押し込めなくなります。バーを戻してロックを解除するまで、点火はできません。
プッシュ式

プッシュ式は、操作部についているボタンを3秒程度長押ししてロックをかけるタイプです。ロックをかけると、ツマミやボタンを操作しても点火しなくなります。
解除するときも同様に、ボタンを長押しします。解除の際、力は必要ありませんが、小さな子どもにとってボタンを長押しする操作はわかりにくいため、偶然ロックを解除できてしまう可能性は低いでしょう。
ロックボタンが操作部を開いた場所にある製品であれば、解除の手順が複雑になるためより安全です。
チャイルドロック以外にも! 子どもがいる家庭でのガスコンロ使用時の注意点
チャイルドロックは事故防止に役立つ機能ですが、調理中にはロックをかけられません。ガスコンロの使用中や使用直後に、子どもやほかのことに気をとられて事故が発生する可能性もあります。チャイルドロック以外にも、次のポイントに気をつけましょう。
- ガスコンロ使用中はその場を離れない
- ガスコンロ使用時は換気をする
- 燃えやすいものを近づけない
- 安全装置作動後の高温に注意する
それぞれ詳しく解説します。
ガスコンロ使用中はその場を離れない

ガスコンロを使用中は、タイマーや安全装置があったとしても、その場から離れず見守るようにしましょう。ガスコンロから目を離した隙に、子どもがガスコンロに近づいていたずらをしてしまうかもしれません。
ガスコンロによる火災の原因の多くは、火を消し忘れたままガスコンロのそばを離れたことです。ガスコンロを放置すると、高温となった油や鍋から出火したり、周囲にあったふきんや油、アルコールなどに引火することがあります。子どもの相手をするときや来客のときは、少しの間でも必ず火を止めてからその場を離れましょう。
ガスコンロ使用時は換気をする
ガスを使用する場合は、換気扇をつけたり窓を開けたりして換気を心がけましょう。換気が不十分だと、不完全燃焼による一酸化炭素中毒のリスクが高まります。
一酸化炭素は無色・無臭で気づきにくいうえ、毒性が強く、少量でも危険です。頭痛や吐き気などから始まり、手足のしびれや、最悪の場合は死亡事故に至ることもあります。
日頃から十分に換気を行う習慣をつけて、一酸化炭素中毒のリスクを減らしましょう。
燃えやすいものを近づけない
ガスコンロの上や周辺にふきんやタオルなどの燃えやすいものを置くと、ガスコンロから引火することがあり危険です。汚れないようにと、ガスコンロの下に新聞紙やビニールシートなどを敷くのも避けましょう。
また、調理中は衣服が火にかからないよう注意してください。調理に集中して身体が火に近づきすぎたり、奥にあるものをとろうとして身を乗り出したりすると、衣服に火が燃え移ることがあり危険です。
安全装置作動後の高温に注意する
ガスコンロの火が消えた直後は天板が熱いため、やけどの危険があります。安全装置が作動して火が止まった後も、操作部以外は不用意に触らないよう気をつけましょう。
ガスコンロの安全装置には、次のような種類があります。
- 調理油過熱防止装置:揚げ物中、油の温度を保って発火を防ぐ
- 立消え安全装置:吹きこぼれなどで火が消え、ガスだけが供給される状態を防ぐ
- ガスコンロ・グリル消し忘れ消火機能:使用後、一定時間で自動消火する
安全装置が作動する理由はさまざまですが、焦って鍋を動かしたり吹きこぼれを掃除したりしようとせず、天板の熱が冷めるまで待ちましょう。
【東京ガスおすすめ】メーカー別の安全装置が充実しているガスコンロ
ここでは、東京ガスがおすすめする安全装置が充実しているガスコンロを、リンナイ・パロマ・ノーリツのメーカー別に紹介します。メーカー別の特長や具体的な安全機能を解説するので、小さなお子さまやペットがいるご家庭など、ガスコンロによる火災や事故が不安な方はぜひ参考にしてください。
リンナイの安全装置が充実しているガスコンロ
リンナイのガスコンロの安全機能は、次の通りです。
- 基本安心機能
・調理油過熱防止機能
・立消え安全機能
・消し忘れ消火機能
・早切れ防止機能
・焦げ付き消火機能 - 感震停止機能:震度4以上の揺れを感知すると自動で消火する
- 鍋なし検知機能:鍋を置いていない状態では点火しない 注)
- チャイルドロック機能
注)一部の機種のみ対応
安全機能以外では、お手入れが簡単なガラストップ天板が特長です。トッププレートの裏面にアルミパネルがついていて、焦げ付きにくく、拭き取るだけで汚れが落とせます。排気口から出るニオイを99%以上・煙を81%カットするスモークオフ機能も魅力です。
デリシア・リッセ・グリレのシリーズでは、鍋に材料を入れた後は専用アプリ「+R RECIPE」で自動調理ができる機能も備えています。
東京ガスがおすすめするリンナイのガスコンロは、デリシアとグリレです。安全機能が充実しており、自動調理も可能なので、子どもがいる忙しい家庭で便利です。
リンナイ デリシアの詳細はこちら
パロマの安全装置が充実しているガスコンロ
一般的に、2008年以降に作られたビルトインコンロには、油の発火や消し忘れを防ぐ温度センサーが搭載されています。パロマはそれに加えて、特許を取得している独自技術「フレームトラップ」により、グリル内の魚などに引火しても、排気口から炎が上がる心配がありません。
調理のクオリティも魅力で、グリル調理器具「ラ・クックグラン」により、 遠赤外線効果でふっくらジューシーな焼き上がりを実現しています。ヒートカットトップでバーナー周りに汚れがこびりつきにくいため、お手入れも簡単です。
次の安全機能を備えています。
- 基本安心機能
・調理油過熱防止機能
・立消え安全機能
・消し忘れ消火機能
・早切れ防止機能
・焦げ付き消火機能 - 感震停止機能:震度4以上の揺れを感知すると自動で消火注)
- 鍋なし検知機能:鍋を置いていない状態では点火しない
- ヒートカットグリル扉:使用中、ガラスが熱くなりすぎない注)
- チャイルドロック機能
注)一部の機種のみ対応
パロマのガスコンロで東京ガスがおすすめする商品は、クレアとアバンセです。安全機能が充実しており、他のシリーズにはないヒートカットグリル扉は小さな子どものやけど事故防止に効果的です。
パロマ クレアの詳細はこちら
ノーリツの安全装置が充実しているガスコンロ
ノーリツのガスコンロは次の安全機能を備えています。
- 基本安心機能
・調理油過熱防止機能
・立消え安全機能
・消し忘れ消火機能
・早切れ防止機能
・焦げ付き消火機能 - 感震停止機能:震度4以上の揺れを感知すると自動で消火 注)
- 鍋なし検知機能:鍋を置いていない状態では点火しない 注)
- チャイルドロック機能
注)一部の機種のみ対応
安全機能以外には、親水アクアコート機能が特長です。ガラストップの表面にコーティングが施されているため、水に浸しておくと汚れが浮き、拭くだけで簡単にきれいになります。
また、排気口から出るニオイを92%・煙を80%削減できるスモークカット機能を搭載。さらにアプリとの連携でレシピの閲覧やおまかせ料理ができるのも魅力です。
東京ガスがおすすめするノーリツのガスコンロは、プログレとオルシェです。安全機能の充実はもちろん、お手入れが簡単なガラストップの天板でガスコンロをきれいに保てます。アプリと連動でおまかせ料理もできるため、掃除や調理の負担を軽減したい方におすすめです。
ノーリツ プログレの詳細はこちら