ガスコンロ

新居のガスを開栓する方法は?立ち会いが必要かも作業スタッフにインタビューしてみた!

引越し当日から必要な電気・ガス・水道、これらは前もって使用開始の手続きが必要です。特にガスの開栓は立ち会いも必要なので、予約が間に合わないと引越し当日に使えない場合もあります。ガス開栓はどうやって予約するの?土日でもOK?かかる時間はどれくらい? 電気も同時に申し込むには? 先日、新居での都市ガスの開栓や電気の使用開始を東京ガスに依頼した筆者が詳しくご紹介します。

最終更新日:2024年05月15日公開日:2024年04月09日

目 次

ガスの開栓と電気をまとめて申し込みたい ! 事前に準備することは?

キッチンのガスコンロ

今回はガスと電気を別々に申し込む手間を省きたいので、東京ガスにガスと電気を同時に申し込むことにしました。ガスと電気をまとめて契約すると、別々の会社を利用するよりも毎月の使用料金が得になることもあるからです。
ガスの開栓と電気を開通するための流れは以下のような流れになっています。

  1. 引越しのガス・電気のお手続きを行う
  2. 引越し先で使うガス機器を用意する
  3. 当日の立ち合い ※ガスのみ

ガスの開栓の準備とは? 当日の流れは? など、皆様の疑問を解決するために、今回は都市ガスの開栓・電気の契約の流れについて編集部で体験取材しました。

ガスの開栓に立ち会いは必要?代理人でもよい?

ガスの開栓には立ち会いが必要です

電気や水道は使用開始時の立ち会いは不要ですが、ガスの場合は立ち会いが必要です。これは安全のために法律で義務付けられています。ガスの開栓は専門の資格保有者が行い、入居者に使用方法や安全のための注意事項について説明する必要があるからです。

ガスの立ち会いを代理人にお願いしたい場合

カレンダー

ガスの立ち会いが難しい場合は、代理人に頼むこともできます。ご家族・知人、賃貸の場合は大家さんなど信頼できる方ならどなたでも良いそうですよ。ガスの使用開始の際、あらかじめ使用するガス機器を準備しておく必要があります。また、当日東京ガスから代理人にガス使用上の注意を説明するため、後で伝言してもらう必要があります。

Webで申し込む場合

「作業日当日のお立ち会い」の項目で代理人の氏名と代理人との関係(配偶者 ・法定代理人・家主・管理人・その他)を選択します。

電話で申し込む場合

上の情報を伝えればOK。代理人が本人確認の書類や印鑑など準備する必要はありません。

【準備 1】引越しのガス・電気のお手続きを行う

1. Webでガス・電気の手続きをしてみる

まずは引越しの日程が決まったら、電話またはWebでガス開栓の立ち会い日を予約しましょう。

今回はスマートフォンからWebで申し込みをしてみました。
「東京ガス 引越し」と調べると、以下のサイトにアクセスができ、引越しの申し込みフォームに行くことができました。

今回は、ガスと電気を同時に申し込んでいきます。「東京ガスのガスと電気をまとめて申し込む」を押すと、Webで予約可能な最短日時が出ました。ガスと電気では使用可能な最短日が違うんですね。引越し日に、ガスと電気を同時に使うためには、少し早めに予約したほうが良さそうです。

そこから、申し込みページで上から順番に情報を入力していきます。新居の住所が記載された賃貸借契約書を手元に置いていたので、予約は2~3分程度で終わりました!

2. ガス・電気の申し込み時に必要な情報とは?

カレンダー

申し込む際に以下の情報が必要になります。希望の日時の予約が取れない場合もあるので、候補日を2~3日考えておくと良いですよ。

  • 契約者・申し込み者の氏名
  • 新居の住所・電話番号(ガスの使用を開始する場所)
  • 現住所・電話番号
  • 新居の建物について(集合住宅、一戸建て、新築、既築等)
  • 作業当日連絡の取れる電話番号
  • 使用開始日と訪問希望時間帯(立ち会いが可能な日時)
  • 作業に立ち会う方の氏名(使用者または代理の方(大家さん他))
  • 新居で使用予定のガス機器

【準備 2】引越し先で使うガス機器を用意する

ガスコンロ

立ち会いでは、「ガスが正常に開栓したか」「ガス機器は使えるのか」も確認します。ガスコンロやガスファンヒーターなど新居にあらかじめ備え付けられていないガス機器を使用する予定の場合は、立ち会い前に引越し先に用意しておきましょう。

今回はガス給湯器・ガスコンロが備え付けの住宅だったので特に用意するものはありませんでした。

コンロの説明表

プロパンガスと都市ガスでは、使えるガス機器が異なります。東京ガスの都市ガスで使用できるガス機器は「13A」と記載されているものです。

ガス機器に貼ってあるステッカーや、取扱説明書で新居で使えるかどうか確認してください。不明な場合は、東京ガスお客さまセンターやお近くの東京ガスライフバル、エネスタ、エネフィットに相談してみてくださいね。

取材した家は都市ガス。ガス機器を確認すると「都市ガス用13A」でした!

いよいよガスの開栓作業日!当日は東京ガスから委託を受けたスタッフが訪問

東京ガスの人

今回は、引越し初日に電気とガスを使用開始できるよう予約しました。

スマートメーターがすでに新居に設置済みだったので、電気の契約はWeb上での申し込みで完結し、当日はすでに使える状態。便利ですね。なお、スマートメーターが設置されていない場合は、設置の日程調整が必要になるようです。

予約した14時の15分前にスタッフから到着見込み時間の電話がかかってきました。所用で外出していたので電話をもらえて助かりました。

時間通りに東京ガスライフバルのスタッフが到着。挨拶を終えると、早速、作業開始です。

【ガスの開栓作業 1】ガス機器が都市ガス対応のものか確認

ガス機器の確認

まずはガス栓の位置とガス機器をチェック。東京ガスで使えるのかどうかを目視で全て確認していきます。
チェック項目を1つ1つ指差し確認してくれるので、見ていて安心感があります。

【ガスの開栓作業 2】ガスメーターの開栓

ガスメータの開栓作業

次にガスメーターの開栓作業。ガスメーターの番号をチェックしたら、ガスを開栓します。
いよいよガスの利用が可能に!

ガスメーター

ガスメーターは、地震などの大きな揺れを感じると自動でガスを止める機能がついているそうです。ガス漏れなどがなければ、簡単な操作でガスを使えるようにできるとのこと。万が一ガスが止まってしまった場合の、ガスの復帰ボタンの使い方もあわせて教えてくれました。

日常生活でガスメーターを触る機会はほとんど無いもの。もしものことが起こる前に使い方を知ることができ、立ち会いをして良かったと感じました。これで突然の地震の時も自分で対応できそうです。

【ガスの開栓作業 3】ガス開栓の確認

ガス開栓の確認

部屋に戻って、今度は部屋に無事ガスが通っているか、ガス漏れがないかを専用の機器で確認していきます。

今回は室内のガス栓でチェックしてもらいました。部屋にガス栓がない場合は、ガスコンロ用のガス栓などを使ってチェックするそう。

ガスメーター

ガスがきていることが確認できたら、再びガスメーターのところへ。メーター周辺でガス漏れが起きていないか確認します。

【ガスの開栓作業 4】ガス機器の設置・取付・接続

ガスコンロの動作確認

使用するガス機器が使えるか動作確認します。今回は、ガスコンロと給湯器です。

まずはガスコンロ。2つのコンロとグリル全てで火が出るか、換気扇が動くか確認していきます。ガスコンロの使い方も説明してくれたので、取扱説明書を読むのが苦手な体験者には助かりました。

給湯器は電源を入れてお湯が出るかを確認しました。

ガスの取扱説明書

作業が全て終わったところで「ガスを安全にお使いいただくためのお願い事項」と「ガス料金のお支払い方法」について説明を受けます。ガス機器の使い方やガス料金の支払いに関してわからないことがあれば、ここで質問できます。お得な割引プランなども聞けますし、サポートのサービスについても紹介してくれますよ。

【ガスの開栓作業 5】作業確認のサインをして終了

作業確認のサイン

最後にすべての作業が完了したことを確認、サインをして終了。あっという間にガスの開栓作業が終わりました!

ガスの開栓作業ではガス機器の周辺・ガスメーターと何度か往復するので、玄関周辺の物を片付けておくとスムーズです。

東京ガスライフバルのスタッフに聞く!ガスの開栓に関するQ&A

東京ガスライフバルの説明書

今回作業をしてくださった東京ガスライフバル新宿豊島の福嶋さんに、ガスの開栓に関して質問しました!

希望日のどれくらい前までに申し込むべき? 時間帯は何時頃がオススメですか?

(福嶋さん)ご予約は24時間受付しているWebからが便利です。

訪問時間帯は9:00~19:00(日曜祝日は17:00まで)予約を受け付けています。13:00~15:00や平日の17:00~19:00は混みあうこともありますので、比較的余裕がある平日日中の時間がおすすめです。2月末~4月初旬までの引越しシーズンはどの時間帯も混むので、数日前までに、立ち会い日の予約を済ませておくと良いでしょう。

よくあるトラブルがあれば教えて下さい。

  • 【トラブル例 1】ガスメーターにたどり着けない

(福嶋さん)大きなマンションだとガスメーターの設置場所に鍵が掛かっていることもあります。そういった場合は、事前にガスメーターの設置状況などをご確認いただき、マンションの管理者さんと相談しておいていただければと思います。

大きな家財道具の搬入と同タイミングでのガス開栓作業は、荷物が邪魔をしてガス機器を見るのが難しかったりします。ガスの開栓作業ではガスメーターやガス機器のところへ行ったり来たりするので、大きな物を移動するタイミングは避けて、立ち会い日を決めていただけるとスムーズに終わると思います。

  • 【トラブル例 2】ガス機器の点検ができない

(福嶋さん)ガスの立ち会いは予約したけど電気のご契約をお忘れの方がいました。電気が使えないと、給湯器の電源が入らず動作確認ができません。電気・水道の使用開始手続きも早めに済ませてくださいね。

新しく卓上ガスコンロを購入する場合は、ガス栓の形・ガス栓とガス機器の距離を確認してホースなど必要な部品の購入もお忘れなく。

開栓時に申し込んだ方が良い オススメのサービスはありますか?

ガスの警報器

(福嶋さん)ガス漏れは目視できないので、ガスの警報器を付けておくと、ガス漏れの早期発見ができて安心です。購入する方法と月々のガス代と合わせてお支払いいただく方法がありますよ。

また、ガス機器が故障した場合には修理保証があったり、故障による買い替えの場合には購入代金をサポートしてもらえる「ガス機器スペシャルサポート」というサービスもオススメです。ガス機器は高額なので、急に修理や買い替えが必要になった時大変です。保険の意味で加入する人も増えていますよ。

電気もまとめて東京ガスにお願いしたい!ガスと同日に電気も使えますか?

スマートメーターがついていれば当日からでも可能です。
ただし、すでに数日でも他社の電気を利用されている場合には、いまご利用の電力会社の次の検針日以降になります。検針日はエリアによって異なりますので、お手元にお客さま番号をご用意して、Webまたはお電話にてご確認ください。

今回担当してくれたのは

東京ガスの人

今回取材にご協力いただいた東京ガスライフバル新宿豊島の福嶋さん。開閉栓グループリーダーとして、地域の方のガスに関する相談に乗っていらっしゃいます。

おわりに

引越し当日は体力も気力も使うもの。その日の夜に温かいお風呂で疲れを癒やしたり、温かい料理でエネルギーチャージできたら良いですよね。当日慌てないためにも、電気の契約・ガスの立ち会い日の予約や機器の準備は余裕を持って行いましょう。